最初のインプットは細かいところにこだわらなくていい!

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「最初のインプットは細かいところにこだわらなくていい」というテーマでお話をします。

簿記1級の試験を毎回受けている方の結果を見ると、不十分な状態で本番に行っていることが多いです。

テキストに書いてあることをきちんと再現すれば7割以上は取れるような試験になっていて、テキストに全く載っていないようなことが出題されているわけではありません。

たとえば、連結包括利益の項目にしても、計算は難しいかもしれませんが配点を用意してあると思われる出題の仕方をしていますから、きちんと基本的なことを勉強していたら合格の可能性があるような問題になっています。

完全に手も足も出ないという形の問題ではありません。
専門学校も対策をしていますから、それに合わせて出題者側も研究をして、年々難易度は上がってきていますが、そうは言っても、合格率が低いと受験生が離れてしまうので、そこはバランスがあると思います。

大事なのは、テキストのキーワードを押さえて、それが使えるようになれば、本番で十分力を発揮できます。

私が思うのは、細かいところにこだわり過ぎないということです。
どんなに勉強したとしても、ほとんど手をつけていないところは必ず出ます。

そういうところが出題されるとテキストを替える方もいますが、すべての内容を完璧に網羅することは不可能で、それをやり出すと学者になるしかないわけです。

すべての論点をやろうとすると、完全主義者になってしまいます。

受験勉強においては、完全主義者ほど効率の悪い勉強法はありません。

ライフワークとしてある分野のことを研究するのであれば完璧に求めてもいいですが、簿記検定や英検というのは資格試験であって、実務に必要な素養があるかどうかを見る試験なので、完璧を期待しているわけではないのです。

だから、最初のインプットの段階から完璧を求める必要はないのです。
さらに言うと、本試験で完璧な人などまずいません。

なので、どのみち、どんなに頑張っても完璧にはならないのだと、腹が据わればいいのです。
どうせどんなにやっても完璧にはいかないので、不完全な中でも優先順位の高いところから拾っていけばいいのです。

そのように割り切りましょう。
インプットの最初の段階でははじめて見る知識ばかりですから、完璧にいくわけがありません。
そこで完璧にやろうとする人が結構いますが、そうなると泥沼にはまります。

1回転するのに1年かけていたら、いつまで経っても受かりません。
短期多回転が重要です。

柴山式ではインプットを軽くしていますので、1級講座の場合では1・2か月で1回転してもらいます。
そのときは、軽くやって、細かいところは気にしないようにします。

極端なことを言うと、7割ぐらいはわからなくてもいいです。

わかるところがどこかというのをチェックするために、興味をもって学んで欲しいです。
嫌だ嫌だと思って勉強をすると続きません。

特に1級の場合は平均して半年から1年は勉強しますから、マラソンと同じようなものです。
嫌々やっていたら半年や1年の勉強が苦痛にしかなりません。

楽しいと思ってやらなければいけません。
簿記1級は楽しい、新しい知識を学ぶことは楽しい、その楽しい勉強の延長に試験があると考えたほうが、結果的に受かりやすいのです。

精神的にストレスを抱えてやってしまうと長続きしませんので、目の前の1級の知識に出会うのが楽しいと思って、ワクワクしながら勉強しましょう。

細かいところを覚えようなどと思わなくていいです。
まずは、挨拶程度に早く1回転を終わらせましょう。

1回転したら、テキストを読み返しても構いませんし、例題を解き直してもいいですが、講義は1回見たら2回3回と見る必要はありません。

一通りやってみて勉強が進んだ段階で、テーマを決めてつまみ食いのように2回目の講義を視聴するのはいいですが、全部をもう1回みる必要はありません。

1回転目は全体像がわかればいいので、細かいことを気にする必要はありません。
完璧主義にならないことです。

今までの受験生を見ていると、どんなに頑張って完璧にはならないのです。

合格者でさえ完璧ではないので、不完全でいいのです。
そう考えれば、気が楽になると思います。

最初の1回転目は7割8割分からなくても気にしないことです。
新しい知識に出会えた喜びのほうを大事にしましょう。
毎日の勉強を楽しみましょう。

コツコツ勉強して、来年の6月、あるいは11月の1級の受験が実りのあるものになることを私はいつも祈っています。

以上で今回の動画は終わりにしたいと思いますが、ポイントは、最初のインプットは細かいところを気にせずに、全体を早く1回転しましょう。

私はいつもあなたの1級合格を応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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