人生、谷があるから山がある

前を向いて歩こう、今回は、「谷があるから山がある」です。

谷があるから山がある、についてお話しをします。

「人生楽あれば苦もあるさ」と水戸黄門も言っていますが、もし苦しみがなかったらどうなるのだろうと少し考えてみると面白いのですが、これは山と谷に例えると大変わかりやすいです。

つまり、平たんな道というのはある意味平穏無事なのだけど、人間は欲張りで、何もないとこれはこれで退屈してしまうわけです。
やはり、幸せは欲しいわけです。
でも、ずーっと平面で山だけあるという地形はありえません。
高いところというのは低いところがあるから、その格差が大きいのであって、平たんなところから高いところというのはそんなに大したことがないのです。

実は、幸せを大きく感じる時というのは、その前にやはり大きな谷間があります。
例えば、これは皮肉な話なのですが、平たんな道があるとします。
そこに谷がある、谷というのはある意味、苦しみとか不幸です。
谷があるからその上に高い山がある、そのバランスが取れているのですが、谷に落ちる、不幸に落ちる、苦しみに陥るのが嫌だと誰もが思うわけです。
ですがもし谷が嫌だということで、谷を埋めたとします。

そうするとどうなるかいうと、山がどんどん削れて実は山がなくなってしまう。
どんどん埋めていったら全部平たんな道になってしまって、人生何の変化もなくなってしまう。
何の変化もない人生が楽しいかというと、やはりそうは思わないですね。
例えば今日も明日も何もなくて、ただ座ってご飯を食べて息しているだけの毎日というのは、なんかゾッとしますね。

今後10年間そんな生活だったら、明日も明後日も変化がないのです。
多分それだったら、多少の悲しみとか思い通りにいかないことがあっても、やはり変化があった方が人生、生きているという気がします。
「おー、生きているぞ」と。

やはり、喜怒哀楽。

ということは、半分がいいことで、半分が悪いことなので、悪いことがなければ、自分にとって思い通りに行かないことがなければ、思い通りに行ったときのありがたみがわからないというのもあります。

だから、谷を埋めようと思って土を持ってきて、谷を埋めてしまうと実は山がなくなってしまった、という皮肉なストーリーがあるわけです。
ストーリーというか、たとえ話もあるわけです。

だから、谷を埋めようとしない。
谷は谷に入ったと自覚をして、次に山があるんだと思って、その苦しみさえも苦しみ自体を深く考えずに、受け入れるという気持ちも大事だと思います。

だから、谷をなくそうとしない、不幸を避けようとしない。
思い通りにいかないことを不幸とするならば、自分の思い通りにいかないことは必ずやってきます。

それが世の中というものです。
あなた以外の周りに何千人、何万人という人がいるわけです。
みんながみんなそれぞれの思惑、それぞれの希望を持って生きているのに、そういう人たち全員が全員ラッキーという状況はありえません。
誰かがラッキー、誰かがアンラッキー。

一番よくあるのは、資格試験がそうでしょう。
全員が受かることはあり得ません。

やはり、受かる人と落ちる人、落ちる人がいるから受かる人がいるのです。
落ちるということは谷かもしれませんが、谷を避けようとすると山はないのです。
ということは不合格をするという人がいなければ、合格もありえないのです。
そう思いませんか?
とするならば、やはりある意味、いい巡りあわせも悪いめぐりあわせも循環してやってくるのです。

ということで、谷をなくそうとしない、谷を受け入れて次の山を登るということでどうでしょうか。
山が幸せ、谷が不幸せ、あるいは山が幸運、谷が不運とするならば、うまくいかないことを避けようとしない。

うまくいかないならいかないで、それはやってきたものは仕方ない。

谷をなくそうとすると、山がなくなってしまう。
山もなくなってしまう。
平たんな道しかない。
谷があるから山が際立って見えるわけです。

大きな幸せを得ようと思ったら、その前に谷というそれなりの苦難、それなりの苦しみ、それなりの困難があるわけです。
困難を経ずして、人生ありえず。

ということで山あり、谷あり、楽しみましょう。
谷も楽しめるようになればあなたは君子です。
なかなか私もその域にいけませんが。

やはり苦しみは避けたい。
でも苦しみがあるからこそ、楽しみがある。
この場合の苦しみというのは、本当痛いとか苦しいとかだけではなくて、自分の思い通りに行かないという悩みです。

悩みがあるから幸せが大きいと思っていただければ、人生山あり谷あり。
谷は必ずあるものだと思って、いい意味で覚悟を決めてしまえばいいのです。

日商簿記検定1、2級ならば勉強という谷があるから合格という山がある。
しかし、谷も嫌だと思って勉強すると続きません。
だから、谷にいること自体も楽しみましょう。
谷を楽しむ。
苦しみを楽しむ。
悩みを楽しむ。
「おれ、悩んでるな」と一歩引いて楽しむ。

それさえも笑い飛ばせる、それぐらいのおおらかな気持ちで谷を受け入れましょう。
人生谷があるから、山が一際大きく見える。
大きな幸せを手に入れて笑って毎日を暮らしたいものです。
これはあなたの気の持ちようだと思います。
私も気の持ちよう。

ということで、谷をなくそうとすると山がなくなる。
谷を受け入れて、大きな山に登ろう。
次は山がやってくる。
資格試験ならば合格です。
仕事ならば大成功、絶対あると思います。
まずは行動を起こしましょう。
谷を恐れず行動を起こしましょう。

ということで、今日の話は終わりにしたいと思います。
ここまでご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

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