問題文をじっくり読んでみよう!簿記1級直前期勉強法

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「問題文をじっくり読んでみよう」というテーマでお話をしてみたいと思います。

1級の勉強をはじめるときに、たとえば、半年間勉強する場合の最初の3ヶ月ぐらいは知識を仕入れるインプット期で、ここでは細かいことを気にせずに、とにかく全体を速く2回転3回転させます。

講義を見てから復習を3回程度すると大ざっぱに4回転ぐらいすることになりますが、このときは細かいことを気にせずに、まず全体を見渡して体系を知ることが大事です。

最初はまだ大ざっぱにわかったつもりでも良いですが、直前期が近づいてきたら、何が大事で何が大事ではないかをある程度見分けられるようになるので、その上で大事なものについて掘り下げる作業が必要になります。

多くの方が前半部分で完璧主義になってしまって挫折することが多いので、前半はわかったつもりでインプットを速く回転させ、例題や過去問も最初の頃はわかったつもりで進めて、後半になって仕上げの時期が近づいたら1個1個丁寧に見て、わからないところを確実に理解し、正確かつ速くできるようにマスターします。

これからお話することというのは、ある程度勉強が進んだ状態で良いと思います。
平均6ヶ月から8ヶ月の学習期間を想定するならば、前半の3・4ヶ月はわかったつもりで先に行っても構いません。

ある程度勉強が進んできて、自分のわかるところ・わからないところがハッキリしてきたら、分かるところはさらに理解が深まるように1つずつ丁寧に読み、わからないところはなぜわからないのかを考えます。

同じテーマを3回見ても分からないときには何かしら理由があります。

たとえば割賦販売の販売基準のうち「回収基準」がわからなければ、回収基準のどの部分がわからないのかを丁寧に読んでいきます。
同じ日本語である限り、100パーセントわからないということはあり得ません。
少なくとも2級まで勉強が進んでいれば下地があるので、本当にわからないところはせいぜい半分なんです。

わからない部分の印象だけが大きくなってしまって全部わからないと勘違いしてしまいますが、そんなことはありません。

3回やってわからなくても、そのなかでも分かるところはあります。
問題を解くとき、特に問題練習するときには、問題文をひとつひとつ丁寧に読んでいきます。

最初の3回ぐらいはさらっとやって構いませんが、4回目ぐらいになったらじっくり問題文を読んでみてください。
そうすると、本当に自分がわからないところは案外少ないことに気付きます。

4ヶ月で受かる方もいますが、1年かかったっていいと思います。

個人差がありますから、1個1個あなたのペースで進めてください。

昔の話ですが、実は私も日商検定1級は2回落ちていて、専門学校で勉強をはじめてから受かるまで1年半かかっています。

50点台で2回落ちて、3回目でブレイクして98点で受かりました。

このように、必ずどこかのタイミングで突き抜ける時が来ますから、それまで焦らずにあなたのペースで、今はできるところ、できないところの区分けをしてください。

3回やってもわからないところは苦手なところだと思いますが、苦手な中でも分かるところがありますから、苦手な部分は問題分などをじっくり読んで、1つずつ丁寧に勉強するということも役に立ちます。

わかったつもりで先に行きながらも、時々は立ち止まってじっくりと問題文を読んでみるという、緩急をつけた勉強をしてみると、毎日の勉強が楽しくなります。

ぜひ頑張ってください。
1級は誰でも合格するチャンスがあります。
諦めずにコツコツと頑張ってください。

私はいつもあなたの1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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