簿記試験、第140回第3問は、本支店会計にも注意!

がんばろう日商簿記2級合格、今回は「第140回第3問は本支店会計にも注意」というテーマでお話をしたいと思います。

従来、日商簿記検定2級の商業簿記第三問対策というのは、決算手続き、財務諸表の作成や決算3勘定(繰越利益剰余金・損益勘定・残高勘定)、これもわかってしまえば何てことはないです。

基本は、決算手続きをして決算整理後の残高試算表を作るということです。
そこから発展して財務諸表を作成します。

137回、138回、139回の3回は財務諸表の作成がよく出ていたので、精算表の形態や決算3勘定の形態というのはそろそろ出る可能性はありますが、出題頻度からすると本支店会計は優先的に対策しておきたいです。

今日は2015年6月2日なので残りあと12日ぐらいです。
10日ちょっとあれば本支店会計を集中して学習することができます。

あくまで予想なので、はずれてしまったら謝りますが、本支店会計はマークするだけの根拠があります。

見ていただくと、前回は136回に出題されていて、その前は133回、年1回か2年に1回は出題されているのです。

しかも、本支店会計は出来が悪いのです。
答案練習会でテストをさせると、だいたい本支店会計は最初は0点に近いのです。

本支店会計特有の論点は簿記3級でも簿記2級のかなりの部分でもやっておらず、独特なので点数を取れませんが、何てことはありません。

総合問題を2つぐらい用意して、それを覚えるぐらいに徹底的にやればだいたい点数は取れます。

むしろ本支店会計が出題されたらラッキーだと思ってください。
満点まではいかなくても、上手くいけば20点中16点ぐらいは取れるかもしれないです。

あとはカッコ2、カッコ3とか、133回はそうだったかもしれないですけれど、変な難しい問題があっても気にしないことです。

基本的なところができれば、おそらく7割は取れるはずなので、焦らず、怖じ気づかないでください。

過去問をやるのをおすすめしますが、133回と136回に出ています。
133回のあと134、135と2回空けて136回で出ています。

136回の次137、138、139は本支店会計が出題されていません。
過去3回出ていないので、そろそろ出題されるだろうという単純な発想です。

しかし、対策をしておいて実際に出題されたら大きいです。
本支店会計が出る可能性が高いと思って準備をして出題されたらラッキーですよね。

しばらく出題されていない論点はいくつかあります。
たとえば精算表の作成、精算表は簿記3級でやっていますし、決算3勘定が気になりますが決算3勘定は純資産のところでやります。

柴山式をやっている方は総合問題に繰越利益剰余金のTの字が入っていると思うので、見てください。

しかし、繰越利益剰余金の配点は低いので、そこを飛ばしても、損益勘定と繰越試算表または残高勘定の、B/Sと思ってください。

貸借対照表と損益計算書を作ると思えば、普通にやればおそらく6割か7割は取れます。
決算3勘定の問題が出て繰越利益剰余金だったらそれは放っておいてもいいです。

ただ、できれば準備はやっておいたほうがいいですが、時間が無ければ後回しにしてください。
とにかく先にやるのは本支店会計です。

論点は基本的に3つしかありません。

未達取引の仕訳と内部利益の控除、このパターンです。

合併財務諸表を作るときの手順ですが、決算整理は難しくないです。
本店と支店2つあるのだから、簡単にします。

大抵が貸倒引当金と減価償却と前払や未払の経過勘定が少し出るぐらいで、決算整理は逆に簡単なので、部分点を取りやすいです。

133回136回の過去問をそれぞれ3回転ぐらいして、ある程度同じ問題が出たときに対応できるようにしておけば、140回に本支店会計が出るとしても、それほど変な問題は出しづらいと思うので、まずは基本に忠実に学習してください。

本支店会計は過去のサイクルからするとそろそろ出題される可能性がありますので、注意しておきましょう。

おまけとして工業簿記・原価計算ですが、標準原価計算の問題、もう決まっていますよね。
柴山式の演習問題をやってもらっても構わないですし、過去問でも構いません。

ただ、最近はそれほど出題されていないので、柴山式のテキストや演習問題をしっかりやっておいたほうが良いかもしれません。

直接材料費差異や直接労務費差異、製造間接費差異、予算差異、能率差異、操業度差異のあたりの、いわゆる差異分析です。

あとは工程別総合原価計算、これは累加法といいますが、基本です。
それから、仕損・減損が絡んで両者負担と完成品負担のあたりも出題される可能性があると思います。

柴山式の勉強をしている方はテキストをもう1回か2回見て、だいたいどの論点も全く解けずに0点ということはないようにしましょう。

最近、少し外すこともあるので、テキストを流して見て、見たことがあるというものは出題されます。

そのときは、最近の過去問に出て無くても気にしないことです。
部分点の積み重ねで取れます。

工業簿記・原価計算はまた別の機会にお話できたらします。
とりあえず標準原価計算と工程別原価計算は予想が当たったら大きいので、参考までに頭の隅にでも入れておいてください。

今回のメインは商業簿記の第三問です。
本支店会計の対策は必須です。
みなさん対策してくると思います。

133回と136回の過去問を勉強することをおすすめします。

ぜひ頑張ってみてください。
今回、簿記2級に受かったら、興味のある方は簿記1級もめざしてみてください。

私はいつもあなたの日商簿記検定2級の合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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