2つに分かれる受験生のメンタル

がんばろう日商簿記2級合格、今回は「2つに分かれる受験生のメンタル」というお話をしたいと思います。

おかげさまで、昨年の11月下旬ぐらいから簿記2級の受講生の数が急増して、従来の2倍以上になっています。

口コミなどを見ていただいてもわかると思いますが、柴山式の教材は薄く、通常の専門学校の半分くらいです。

簿記2級の場合、商簿と工簿はそれぞれ150ページくらいです。
私が昔使っていた大手専門学校の教材は、工業簿記だけで340ページぐらいありました。
簿記1級の場合は商会が300ページ弱で、工原が250ページ弱なので、合わせても550ページで、一般的な専門学校のテキストの半分以下です。
なぜ薄くするのかというと、無駄なことをしないからです。
合格を目指すためにシンプルに作っています。
そのため、一般の専門学校のテキストに比べて説明が不足しているのではないかと思われるぐらいですが、それでも合格者は続々と出ています。

逆に、腹6分目ぐらいで物足りないほうが、残りの2分3分を自分で考えて埋めるため、応用力がつくのです。
考えてみていただければわかりますが、本試験の問題は丁寧に説明をしてくれません。
中途半端な説明で、不明な部分は自分で推測させる部分が多いのに、普段の勉強から至れり尽くせりの説明を与えられたらトレーニングができません。

だから、柴山式では若干足りないぐらいの内容にして、残りを自分で考えてもらうのです。

そのほうが短時間で合格するのです。

それは、すなわち受験生のメンタルなのです。
自分で考えて、自分でメンタルを維持しながら合格していただきます。
そのように、シャープに教材を作っているつもりです。

なので、そういうやり方が合う人は柴山式を受講してください。
説明がふんだんにあってインプットを充実させたいという方は、時間があるならば一般的な勉強方法のほうが良いと思います。
柴山式はシンプルにしているので、時間がかかりません。
時間が十分にあって、ゆっくり勉強したい方は、一般的な勉強を選んでも構いません。
どちらが良い・悪いではなくて、それぞれに特徴があります。

柴山式の特徴は、無駄を削ぎ落として短期合格を目指すやり方なので、短い時間で合格をしたい方は柴山式がおすすめです。
詳しい説明が欲しい方は他の学習法をおすすめします。
最近は、「何でもかんでも与えてもらいたい」という感覚で柴山式を受講して、戸惑う方も多いので、先に申し上げます。

柴山式は、何でもかんでも媚びるようなことはしません。
試験の級に関係無く、会計で身を立てていこうとする人を育てますので、人から何でも与えられることは考えずに、自分で考えて成功を掴んで欲しいというメッセージでもあります。

逆に、そのようなやり方をしているので、コストを削減できて受講料を安くできるのです。
私は無駄なことはしたくないのです。
さらに、キャッシュバックまでしているのです。
そうすると、極限まで教材のコストを下げなければいけないので、付録をつけたり、キャラクターを作るようなことはできません。
柴山式を受講するときには、こういうメンタルの人が受けやすいということをわかってください。

柴山式を使って合格する人・しない人というふうに考えても構いません。
合格する人は自分に責任があると考え、合格しない人は他に責任があると考えます。
教材との付き合い方について、合格する人は「この教材をどう活用しようか」ということを考えます。
教材がカラフルであるとか、キャラクターがいるとか、対話形式とか、体裁ではなく本質なのです。
この教材が合格に向かっているかどうか、この教材をどう活用しようかということを考えます。
一方、合格しない人は、「この教材は私に何をサービスしてくれるの?」と考え、本質より体裁を気にします。

先日いただいた質問で、「この感覚だと柴山式を受講するのは厳しいな」と思われる例を紹介します。
「法令改正はありますか」という質問がありました。
よく市販本などで「法令改正に対応」などと書いていますが、それは売り文句にはなりません。
法令改正に対応するのは当たり前であって、それを差別化の要因にするのは絶対におかしいです。
そもそも、法令改正に対応していなければ教材の品質としてはまずいのです。
だから、法令改正に対応するのは当然であって、それ以外であなたのスタイルに合っているかどうかを見極める必要があるのです。
そのような体裁や枝葉にこだわっているようであれば、柴山式はお使いいただかなくても結構です。

もちろん、柴山式は法令改正には対応しています。

「やはり「法令改正に対応」とサイトに明記したほうが良いのだろうか」とも思うこともありますが、「対応しているからこそ教材として出しているのだ」と言いたい気持ちもあります。
たとえば、会計事務所に依頼するときに「あなたは最近の法令に従って確定申告ができますか?」と質問するようなものです。
「それは当たり前だろ」と言いたいです。
だから、法令改正を売りにするのはレベルが低いと思うのです。
以前はそのような質問はほとんど無かったのですが、最近は増えてきているのです。

法令改正には対応していますし、教材を作った後に新たな改正があった場合は、メール等でご案内していますし、末尾や脚注に追記する場合もあるので安心してください。
この動画で申し上げてもいいかもしれません。
本質とは違ったところで質問をするのも悪くはありませんが、そういう感覚でいる場合、合格は遠回りになります。
詳しいことはわかりませんが、過去に教材選びで失敗して、教材に対する不信感があるのかもしれません。

次に、初めて見るテーマがわからないときについて、合格する人は、それを気にせず、とにかく反復をして先に進み、何度も繰り返します。
最初のうちは、少し考えてもわからなければ暗記で構いません。
形から入って、繰り返しているうちに魂が入ります。
わからなくても、とりあえず先に進んで反復すればそのうちわかります。
わかるのは1か月後かもしれませんし、場合によっては合格した後にわかることだってあります。
それでも、半分ぐらいはわかっていると思います。
短期多回転というのが柴山式の特徴です。

一方、合格しない人は、わからないテーマが出てきたときに「気持ち悪い」「わからないまま繰り返すのは嫌だ」と思い、1回で全部理解したいと考えます。
そして、「理解できないのは教材がわかりにくいせいだ」と考えます。
義務教育時代に「わかってから先に進め」と教えられているせいか、わからないまま先に進むのが気持ち悪いと感じてしまいます。
しかし、資格試験ではその考えは捨ててください。
1回で全部理解したいという「理解したい病」は簿記1級で顕著に現れますが、簿記2級でも出てきます。

そして、最後には理解できないのを教材のせいにしてしまい、他の教材への浮気が始まります。
わからないまま繰り返すのが嫌なうちは、すぐには受からないです。
わからないまま繰り返すから合格するポイントなのです。

ここをわかってください。
もちろん、完全に何もわかっていないゼロの状態ならば別ですが、3割から5割程度わかっているのならば先に進んでください。
繰り返しているうちに、3割、4割、5割、5割…とわかるようになって、8割ぐらい理解できれば合格できます。
1発で理解しようとする癖のある人が苦労します。
柴山式では、このような人には「頑張ってね」とは言いません。
大人なのだから、自分で合格を掴んでください。

小学生でも合格者は出ていますし、先日も中学1年生が合格しました。

中1の子が合格しているのに、大人が合格しないわけがありません。
自分で合格を掴んでください。
だから、柴山式では自分から積極的に行動できる人を歓迎しています。
はじめてやったテーマでわからない部分があっても気にしないでください。
とにかく反復です。
気持ち悪いと思って、1度で全部理解しようとする方は、他の教材を選んでいただいて構いません。
柴山式では、わかったつもりで先にいける方を募集します。

次に、ベースにある心の持ち方について、合格する方は、「簿記はパズル」と考えて、楽しく学習して、わからないのは自分自身に原因があると考えます。
一方、合格しない人は、「簿記は修行のようでつらい」と思い、思いどおりにいかなくてイライラして、わからないのを教師や教材のせいにします。
これは仕事でも同じで、仕事が上手くいかないのは、上司の教え方が悪いとか、周りのサポートがないとか、他人のせいにする人がいますが、自分が変わらなければ事態は変わりません。

周りはあなただけを見ているわけではありません。
あなただって、自分のことで手一杯で他人のことは見ていますか?
それで他人から「あなたはサポートしてくれない」と言われたらイラっとしますよね?
それと同じです。
みなさん大人なのですから、自分で努力しましょう。
「教材は私に何をしてくれるの?」と考えている間は合格しませんし、合格したとしても、たまたまかもしれません。

本当に大事なことは、最低限のことを教材から吸収したら、そこから先は自分の努力することです。
合格するのは教材の力ではなく、あなたの力です。
それを短い時間で達成していただきたいのが柴山式なので、シンプルになっています。
先ほども申し上げましたが、媚びた表現は使っていませんし、内容を極限まで削っているので説明が若干足りない部分も確かにあります。

しかし、そのような教材でも合格している方が実際にいますし、応用力もつくと思っています。
このコンセプトをご理解いただいて、「受かるマインド」で柴山式に参加してください。
柴山式の教材の雰囲気をお伝えしながら、合格しやすい人・合格しにくい人のメンタル面の違いをお話しました。

私はあなたの簿記2級合格を応援しています。
どんな形であれ、簿記2級の合格を掴み取ってください。
誰もが合格可能なので、あとはやり方次第です。

合格するメンタルで頑張ってください。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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