簿記学習、テキストは2回通読してはいけない 

がんばろう日商簿記2級合格、今回は「テキストは2度通読するな」というテーマでお話をしたいと思います。

資格試験の勉強と義務教育でやっている学校の勉強は、本質的に違います。

学校の勉強は人格形成や教養を身に付けることを目的として行います。
そこで使用されるテキストというのは、色々なところでチェックを受けています。
学校の教室というのは、子どもの人格形成のために色々な角度からみていますので、ある意味、あれは「芸術作品」なのです。
だから、義務教育における教科書は、何度も読んで味わうものです。

しかし、その勉強法を資格試験に持ち込んではいけません。
資格試験のテキストは、専門学校が過去の出題内容を分析して作った「取扱説明書」です。
これがキーワードになります。
義務教育の教科書は「芸術作品」です。
しかし、専門学校のテキストは「取扱説明書」です。
取扱説明書は、2回も3回も味わって読むものでしょうか?違いますよね?
あれは1回で十分です。
限られた時間で短期合格をめざすための説明書に過ぎません。
したがって、本来、専門学校や資格試験のテキストに「芸術性」や「見やすさ」などを求めてはいけません。

理解を促すための見やすさは大事ですが、専門学校の教材に「楽しい」などという要素は必要ないのです。
それを求めるのであれば、それは学校で勉強をしてくださいということです。
資格試験は、本来、そうではありません。
短期で受かることが大事なのです。

限られた時間のなかで一定の資格を身に付けたいのならば、資格を身に付けた後の、資格を活かす実務のほうが大事なのであって、資格試験は何年もかけてやるものではないし、何回も受けるものではありません。
できれば早く終わらせたいのです。
だから、「取扱説明書」なのです。
「取扱説明書」として理解しやすいのは良いですが、2回読む必要はありません。
それは愚の骨頂です。

したがって、テキストは1回読んだら止めなさいということです。

では、2回目以降に見るのはどういう場合かというと、辞書として使ってください。
全体像を理解するために1回目は通読しても構いませんが、2回目の通読は必要ありません。
一通り読んだら、まず一番に例題を解き込みます。
テキストの復習をしたいのならば、キーワードでやってください。
資格試験において、本文を読むというのは愚かな行為です。
時間がもったいないので、やってはいけません。
ましてや、授業を2か月聴くなんて愚の骨頂以外の何者でもありません。
2回聴いても受かりません。
無意味な行為はやめましょう。

あと、ライブ教室でよく録音をしている方がいますが、あれは無意味です。
「私、受かるセンスありませんよ」と、自分で言っているようなものです。
だから、今日からセミナーの録音はやめましょう。
録音するくらいなら、通信講座でいいです。
何のためにライブに出ているのでしょうか。
ライブというのは、モチベーションを高めて、その瞬間で手に入れて、それをその後活かせばいいのです。

私は録音には意味がないと思っています。

私も録音はしたことがありますが、録音したものを聞いたことは一度もないですし、それで支障を来したことは一度もありません。
なので、録音はやめましょう。

講義の中で手に入れたメモとか、キーワードを見直すのならば良いです。
柴山式でも、テキストにアンダーラインを引くとか、あるいはガイドブックにキーワードを書いたら、そのキーワードを帰りの電車の中で見て、その周辺をイメージして、それで分からなければ、“辞書として”テキストを見るのならばOKです。

なので、テキストは2回目以上通読せず、辞書として使ってください。
これが専門学校の教科書の見方です。
2回目はひたすら問題文を解いて、ひたすら練習を繰り返します。
所詮「取扱説明書」です。

説明書を2回も3回も通読するという愚かなことはしませんから、1回でいいのです。
全体像を掴むためにテキストを1回だけ読みましょう。
2回目以降の通読は無意味な行為です。
簿記2級を勉強される方は、テキストを2回読むことはしないでください。
同じ授業を2回聴かないでください。
そんなもったいないことをする時間があるのなら、授業で出てきたキーワードを見て、周辺知識を思い出してください。

そして、分からないところをテキストを使って調べるのです。
ゼロから読み直す必要はありません。
テキストを1回読んだら、例題を解いたり、キーワードを見て思い出すという、アウトプット中心の復習をしてください。

あなたの簿記2級合格と簿記1級合格をいつもお祈りしています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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