理論対策は、ふだんの簿記の学習の延長でOK! 

がんばろう日商簿記1級合格。

いつもみなさんの簿記1級合格を応援している、公認会計士・税理士の柴山です。

いかがお過ごしでしょうか。

昨日、2020年のオリンピック開催地が東京に決まりました、おめでとうございます。

2020年は賑やかになりそうだなと思います。
オリンピックの経済効果や諸問題などについては別の機会にお話をしたいと思いますが、
イベントがあるというのは良いことです。
やはり、人生にイベントは必要です。
あなたにとってのイベントは「日商簿記検定1級の合格」ということになりますので、それに向けて頑張っていきましょう。

今回は、理論対策について時々質問を受けますので、ここで私の見解を申し上げます。
柴山式の簿記1級講座でいうならば、例題の解説や普段の授業では簿記1級に出そうな理論を意識していますので、「特別な対策は要らない」というのが結論になります。

本屋さんに行くと、「原価計算基準を読みましょう」「会計基準を読みましょう」というような形で、別冊で会計業向けの本がありますが、あれはべつに読まなくてもいいです。
あなたの目標は、70点以上をとって受かることです。
満点を取ることではありません。
簿記1級を満点ではなく70点で合格した人で、一発で会計士に合格している人を知っています。

もちろん、確率からいうと、簿記1級を85点で合格したほうが会計士に受かりやすいのは間違いありませんが、簿記1級を76点で合格して、同じ年に会計士に受かった人を知っています。
なので、無理して満点を取る必要はありません。

だいたい、試験に受かったあとに勉強しないという前提で考えているからそのような話になるのであって、簿記1級に合格した後に勉強してもいいのです。
点数に関係無く、簿記1級に合格した後も2年3年と勉強を続ければ、いずれ100点クラスにはなるのです。

つまり、勉強を続けないという前提があるから、試験のときに最高の力をつけようと思うわけですが、そうではありません。
単純に知識の量でいうならば、本当は試験に受かった後のほうがつくのです。
したがって、受かった後に知識を増強すれば良いのだから、とりあえず70点以上取っておけばいいのです。

そのように考えるなら、理論を完璧にすることは時間がもったいないです。
では、理論はどのように対策すればいいのかというと、例題の解説を丁寧に読んで、授業の復習を丁寧にやることです。
結局、当たり前のことをやるだけです。
つまり、理論を意識して計算を勉強すればいいのです。
それだけです。

理論は半分も取れれば大丈夫です。

日本語の常識と、自分が勉強してきた感覚を研ぎ澄ませれば、必ず解けます。
だから、柴山式簿記1級の生徒さんには、「理論対策は、特別しなくてもいいです」と言っています。
むしろ、それをやる暇があったら、例題を丁寧に解いて、その意味を考えることに力を注いでください。

意味を考えることこそが理論対策になるのです。
理論と計算は別物ではなくて、表裏一体です。
だから、理論対策のためにわざわざサブノートを作るなんて時間の勿体ないことはしないでください。
サブノートは必要ありません。
テキストの書き込みで十分です。

やることは、ひたすら「練習」「練習」「練習」。

過去問の「音読」「音読」「音読」です。
過去問の読み込みと例題の練習に特化して、ある程度目安がついてから次を考えてください。
過去問が解けるようになるのは、直前の2・3週間で間に合います。
まずは過去問を手がけてください。
それを読んでいるうちに理論の勉強にもなっています。

まずは例題とテキストの復習を地道にやることで、特別な対策をしなくても、テキストが理論対策になるようにポイントを押さえていますから、ご安心ください。
簿記1級というのは長い論文を書くわけではなく、穴埋めや選択ですので、無理して理論対策をする必要はありません。

特別な理論対策は必要ないので、気持ちを楽にして、計算練習、例題の取り組み、復習、過去問の音読に取り組んでください。
理論は後からついてきます。

頑張ってください。
私はいつもあなたの簿記1級合格を陰ながら応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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