簿記試験、仮想合格者A君と競争!

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「仮想合格者A君と競争してみよう」というテーマでお話をしたいと思います。

「仮想合格者A君」という言い方は、私が専門学校の講師時代によくお話しして試してもらったやり方なのですが、自分の中にもう1人の競争相手を作るのです。

人間は競争する気持ちがあったほうが向上しやすいのです。
そのときに、現実の他人にそれを求めるのも良いですが、その場合は、合格することが間違い無いと思われる人をモデルにして、その人の8掛けやってください。

私も公認会計士の受験生時代に、合格が確実視されている模範生のような人がいましたが、全部は真似できないので、多少割引をして、その人の8割をやろうと考えてやりました。
あとは、合格体験記とか先生の話や体験談などを聞いて、自分なりに理想のプランを立てるのです。

そして、その理想のプランを粛々と実行している人を「仮想A君」と考えます。
したがって、あなた自身が自分の頭の中で考える、色々な合格体験記などから見聞きした合格プランや勉強の仕方を実行している、バーチャルな人間を想定してください。
私はこれを「仮想合格者A君と戦え」と言っています。

たとえば、少し眠いから今日はそろそろ勉強するのを止めようと思ったときに、「仮想合格者A君ならどうするかな」と想像します。
そうすると、「A君」は仕訳などを見ているのです。
「A君が見ているのならば、俺も見なければ」という感じで、もう1人の理想的な自分を考えるのです。

二重人格っぽい感じもしますが、私はそれを「A君」と言っています。
それと同時に「仮想挫折者B君」というのがいますが、A君とB君の間を行ったり来たりするのです。
「俺は今B君だから、B君じゃまずいな」と思って、A君になろうとするのです。

このように、理想的な勉強をコツコツしている人間を1人作ってください。
名前は何でもいいですが、「A君は受かる勉強法」「B君は受からない勉強法」というようにイメージして、「俺は今、A君なのか?B君なのか?」と、第三者的に自分を見てみます。
1週間「B君」の状態になっていた場合は「A君なら明日からどうするか?」と考えます。
A君の場合は起きる時間が一定で、朝5時半から6時に起きて、顔を洗ったら5分後には勉強しています。

これが仮想合格者A君です。

「それなら、俺も負けずに30分勉強しよう」というふうに考えます。
困ったら、仮想合格者A君に聞いてみるのです。
「A君、君はどうする?」
「俺?俺はこれからテキストの例題を解くよ」
「そうなんだ。じゃあ俺もA君に負けないように解こう」
…というふうに、自分の中の仮想合格者A君に語りかけてください。
これはすごく役に立ちます。
怠け者になりそうな自分の気持ちを少し奮い立たせてくれます。

頑張ってみてください。
私はいつもあなたの簿記1級合格を応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

PREV
株式投資は株買うな!?
NEXT
簿記第135回本試験(11/17)の前日と当日の過ごし方