簿記学習、細かいところは、気にしなくてもいい!

がんばろう!日商簿記3級合格、今回のテーマは、「細かいところは、気にしなくていい!」です。

細かいところは、気にしなくていい! というテーマでお話しをします。

特に1巡目において、テキストの勉強を一通りするときに、特に気を付けてほしいことは、最初から意気込んでやるのはいいのですが、気合いを入れ過ぎて、あまりにも細かいことに気を遣いすぎると、簿記検定の合格ということを目標にするならば合格は遠のいてしまうということです。

これはキッズBOKIを教えていても思いますが、そもそも子どもが簿記の成り立ちや細かい借方貸方の意味を分かっているわけではないのです。
借方貸方という言葉にも一応由来がありますし、試算表にもさまざまな考え方があります。
ですが、そういった細かい理論的なことは研究者になるのであればいいのですが、研究者になるわけではありません。

つまり、実務として、実際の経理実務や会計の仕事に使えればいいわけですから、仕事のために必要な実務的な知識を身につけるのはいいのですが、その背景、背景もある程度やってもいいのですが、それは試験に合格してからでもいいのです。

つまり、いわゆる研究対象として深く掘り下げて勉強をするならば、大学に行ってからやればいいのです。
これは英語でも歴史でもそうです。
まずは、使える道具として簿記を学ぶのであれば、深いことは気にしないで、「これはどのように処理するのかな」「手書きならどのようにするのかな」といった、まずは基本的な考え方や大雑把な見方、あとは基本的な処理を徹底的に練習する。
そのトレーニングが大事です。

わりと勉強をやり出すと何でもかんでも疑問を抱いてしまいますが、それを子どもが一般教養として学校で学んだり、大学で深く研究するのは構いません。
ですが、これは研究というよりは実務を習得する、実務をマスターするためのトレーニングです。
トレーニング8割ですから、あまり深く考えずにトレーニングをしてできるようになればあまり気にならなくなりますし、あるいは別に知らなくてもいい知識がたくさんあります。

ですが、知ってほしい知識はしっかり学んでほしいのです。
どうでもいい知識にばかり気を取られていると、実務の上で本当に大事な知ってほしい知識が後回しになって習得することができなくなってしまいます。
まずはどうでもいいところは気にしないことです。
そういったところはあえて省くのが柴山式なのです。

なので、背景みたいなものは仕事をしていればそのうち分かりますから、大事なことは作業ができるようになることです。

簿記検定の本質は作業ができる技術の確認なのです。

したがって、知識を深く持っているかどうかを聞いているわけではないのです。

特に簿記3級は個人商店や小さな規模の会社の決算や確定申告ができるという、作業の能力を聞いているのであって、どうして確定申告があるのか、という背景みたいなことは別のところで教養として勉強してください。
細かい理論的な話は日商簿記検定試験3級の領域ではないのです。
それは大学でやればいいのです。
私たちは実務家を育てていますので、まずは日々のビジネスで使えるだけのある程度大雑把なイメージを掴んで、まずは大まかに全体を把握しましょう。

したがって、最初の1回転目の勉強から細かいことにこだわって何でもかんでも聞いてしまうのは逆に自分にとって逆効果です。
それは研究者としてはいいです。
ですが、簿記検定3級の勉強は研究や専門の学問ではありません。
実務家になりたい、ビジネスマンとしての作業ができる技術を習得するためのものです。

ですので、細かいことは気にしないでください。

どのように社会で使うのか、実際に社会で使うところをピックアップして、役に立つところだけを勉強してください。
そして、ある程度勉強が進んで実務でできるようになってから、時間があるときにゆっくり簿記の学問や歴史などの研究をするというのは構いません。

ですが、簿記検定を目指すということは実務家になるということなので、実務に必要なところだけを軽くサッと流して何度かトレーニングをしているうちに、気が付いたら何となく自分なりに分かってきた、それでOKです。
何となくでいいのです。
細かいところを気にするのは専門職でいい、研究者でいいのです。
私たちは実務家です。

なので、最初の1回目は特に細かいことは気にせず、ざっくりやりましょう。
細かいことを気にする人はなかなか合格しません。
やはり早く合格してしまいましょう。
そして簿記2級1級とさらに高いレベルの実務能力を身につけましょう。
そのほうが実践的です。
多くの方はそれでOKです。

簿記の勉強をしていて、楽しいと思った1割ぐらいの方は専門家になってください。
専門家というのは実務家としてではなくて、研究者になるのはOKということです。
会計士、税理士の会計だって、そこまで研究職としての理論的なことをやるわけではありません。
実務家としての専門知識ですから。
なので、学問としての簿記の専門知識と実務家としての専門知識は違うということを知っておきましょう。

私たちは実務です。
しかも実務の基本でいいのです。
細かいことは気にせず、あんまり気にすると勉強がつまらなくなります。
楽しくやりましょう。
簿記はパズルだというつもりで細かいことは気にせず、ざっくりいきましょう。

それで、子どもたちも合格しています。
89点、87点で小学生と中学生の子どもたちも合格しています。
あなたもできます。
頑張ってください。

私はいつもあなたの簿記3級の合格を心から応援しております。
ここまでご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

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