知識の5Sは、あらゆる勉強に通じます

前を向いて歩こう、今回のテーマは「知識の5S 」です。

ドSではありません、5S です。
5ですよ、ドではありません、5です。
今回のテーマは「知識の5S 」5つのS です。

TOYOTAの5S というのがあります。
これは整理、整頓、清掃、清潔、躾というビジネスをする上で工場の正常現場は常に整理整頓して綺麗な状態にしておく、それによって生産性をアップして、業績も上がります。

これは昨今工場の生産現場のみならず、いわゆる通常の事務職のオフィス、そういう事務作業をするような、物を作らない、現場でなくても、いわゆるバックオフィスとか、あらゆる非常に役に立つ知識と言われています。

TOYOTAのかんばん方式というのは有名ですが、5Sというのも大事なのです。
私簿記の学習などの勉強になぞらえて整理してみました。
そうするとピタッとハマるのです。
知識の5つのSです。

これ日本語なのだけれど、整理、整頓、清掃、清潔、躾。
昨日うちの娘が「これに親切入れない?」という話になって、柴山家は6Sにしようかと思っています。
ちなみに柴山の「し」を入れて7S 、最後は柴山のS。
とりあえず6S とすると、整理、整頓、清掃、清潔、躾そして親切、ここまでやったら完璧でしょう。
これによって世の中で成功する可能性が高まるでしょうということで。

勉強で見ていきましょう。
まず整理とは何か、要らない物を捨てる、ということです。
これは生産現場において要らない物が散らかっていると、いざという時事故になりやすいし、無駄な探す時間をかけてしまう。
無駄を無くしましょうという意味では、整理していること、これは要らない物を捨てる、ということです。

では勉強においてはどうか、要らない知識はあえて見ない、ということです。
要するに大事なポイントに絞って余計なことは勉強しないのです。
まずは大事な物に絞って勉強するのです。
ということで、余計なことは考えないことです。

例えば資格試験ならば資格試験に必要なものを、シンプルに絞って色々な事を考えないのです。
分かりやすい、分かりにくい、キャラクターが有るとか無いとかそんなことはどうでも良いのです。
大事なことは、試験なら試験に必要な知識、技術なら実務に必要な知識だけに絞って、シャープに学びましょう。
必要な知識に絞って、要らない物を捨てる勇気を持ちましょう。
これが整理です。

ゴミを捨てるのと同じです。

つまり、付加価値のない知識はゴミと同じだということです。
それを見極めるのです。
柴山式の簿記は正に必要な知識に徹底的に絞り込んで整理しています。
次の整頓は、必要な物を絞ったらそれを並べ替えます。
それもただ順番にあいうえお順とかに並べるのではありません。
必要な時に出せるように、分類してしまいます。
そして、必要な時にすぐ取り出せるように、知識をきちんと並べ替えるのです。
これを整頓と言います。

必要な知識に絞って要らない物は捨てました。
そして必要な知識もただ漫然と雑然と適当にぶっ込んでおくのではなくて、きちんと分類して、必要な時に取り出せるのです。
これは簿記検定3級2級1級もそうですが、「3秒以内に思い出せないことは知識ではない」と私は言っています。

今度はこの「3秒以内に思い出せないことは知識ではない」こういったテーマで別途お話しますが、今回は3秒以内。
例えば、日商簿記検定2級ならば、直接原価計算といったら3秒以内に直接原価計算の損益計算書がパッと思い出せないとまずいです。
限界利益あるいは貢献利益と言ったら貢献利益の計算式、売上高から変動費を引いたものということが3秒以内に思い出せないとまずいのです。

「うわー貢献利益ってなんだっけかな」なんて3秒経ったらアウトです。
3秒ルールですよ、バスケではありませんけど。
日商簿記検定1級ならば例えば減損会計、減損損失の計上といったときに、兆候がある、認識がある、そして回収可能価格と帳簿価格の差額が無いということがパッと3秒以内に出ないと駄目です。
これで5秒かかったらアウトです。
全てにおいてそう、3級でもそうです。

損益振替仕分けといったら収益と損益、借り方が収益、貸方が損益とかそれぞれの各級ごとに必要な知識を3秒以内にデリバティブ取引から生じた債権債務の期末評価、時価ということが3秒以内に出ないとアウト、とか。
良いですか、あるいは簿記2級ならば満期保有目的債権の評価、消極原価法と出ないとアウトです。

という風に、知識が3秒以内に出る、これが整頓です。
そして次、清掃はというと、この整理整頓した状態を常にチェックすること。
整理整頓ができました、しかしこれをやりっぱなしだと忘れてしまいますので整理整頓。
掃除もそうでしょう?一旦整理して捨てて、ゴミを捨てて並べ替えても、それが1週間とか3日とか経ってしまうとすぐに汚くなってしまいます。

汚くならないように常にチェックをしましょうということ、これが清掃です。
掃除をするということ、知識の掃除をしましょうということです。
整理整頓をやり続けましょうということです。
そして整理整頓を続ければ結果としての清潔が保ちます。

ということは、清掃ができていれば本来は清潔に繋がるはずなのです、。
清潔は状態でありまして、いつ聞かれても、突然ある知識を聞かれてもパッと答えられる状態を維持すること、これが清潔です。

これはこまめな反復、練習です。

常にチェックすること。
「あそこの知識が危ないな」と思ったら、清潔にすることを心がけます。
そして清掃すれば清潔になる。

つまり清潔というのは、状態を保つことです。
清掃というのは行動です。
整理整頓の行動を続けて清掃します。

そして結果として清潔な状態を保っていればいつ誰に聞かれても、必要な知識がすぐ出る。
「直接原価計算とは何ですか?」「こうです」、「固定シチョウセイ(00:05:54)って何ですか?」「残高試算表どうやって作りますか?」これは簿記3級なら、です。

簿記1級ならば「連結決算、資本と投資を相殺しなきゃ」と、パッと3秒以内に出るのです。
突然聞かれても出来るようにする状態を保つことが清潔、保っていないとそれは不潔と言います。
繋がっているのです、レベルから。
最初は整理、要らない物を捨て、要る物に絞る。
二つ目並べ替える、しかも必要な時に取り出せるように並べ替える。
しかも3秒以内です。

TOYOTA方式では「10秒以内に必要な物を取り出す」と言っています。
文房具とかの物を、TOYOTA方式は10秒以内。
ただ柴山式の知識は3秒です、瞬間的。
下手すると1秒でもいいくらい、3秒以内に思い出さなければそれは知識とは言わないのです。
そしてそれを常に見直しをして忘れないようにする。
これは知識の掃除です。

その結果、いつ聞かれてもパッと答えられる状態になっているはず、これが知識の清潔な状態。
最後は以上を踏まえて、正しい手順で常に学習も問題の回答も、正しい手順の回答正しい手順の毎日の学習です。
そして、生活も正しい手順で適切な方法で生活が出来ることです。

つまりあなたに合った無理のない生活、学習がきちんとできる生活といった習慣付けです。
最後は正しい手順の習慣付けです。
これは学習にかぎらずあなたの日常生活にも影響を及ぼします。

こうやって段々段々人格が形成されます。
整理、整頓、清掃、清潔、躾、これが出来るようになると簿記の学習を通じて、私は簿記を教えていますから、簿記などの勉強を通じて人格を形成することも可能です。
これが柴山会計ラーニング、あるいは柴山式が考えている教育理念です。

TOYOTAの5つのS 、素晴らしいです。
これは仕事だけではない、勉強にも使えます。
あなたの資格試験合格にも使えます。

簿記3級2級1級それぞれのレベルでこの5S を、5つのS を意識して下さい。
最後は自分自身に対する躾です。
柴山会計は、受講生の方の躾まで出来れば理想だと思っています。
まだまだ理想は遠いですが、正しい手順で問題を解く、正しい手順で学習をする、正しい手順で生活を日々毎日送って人格を形成する。
これで合格しない訳がないです。

ぜひ、この5つのSを意識して頑張りましょう。
私はいつもあなたの成功を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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