あせらず、目の前のことをコツコツとやろう!

前を向いて歩こう、今回のテーマは「あせらずに、出来ることからコツコツと」こういったテーマでお話をしてみたいと思います。

私は通信講座、あるいは教室でも一部簿記あるいは会計の研修、あるいは教育をしています。

私は専門が会計なので、会計とか簿記を教えていてやはり初心者のかたとか、簿記3級でも簿記2級でも簿記1級でも勉強途中の方が学習しているのを見て、やはり私は長年やっているので甘いところが分かるわけです。

「ここのところが甘いな」とか、「そこまで行ったのならもう一歩突き詰めれば良いのに、そこで諦めるのは勿体無いな」とかこちらは見ていて分かるのです。
色々先が見えているので、どこまで行っているかこちらは分かります。

しかし生徒さんは分かっていないので、すごく悶々として落ち込んでいるのだけれど、「いや、そのレベルじゃ落ち込むこと無いよ」「極めてリーズナブルな、自然の法則に則ったレベルにいるのだからそんなに落ち込んだり焦ったり怒ったりする事ないよ」とある程度専門的な立場からすると思うのです。

これは自分が先生で、生徒が会計簿記の生徒なら分かる。
これがまた面白いもので、私は今ギターもやっています。
昔にギターをやって20年くらいはブランクがあります。また初めているのですが、一応サラッとは弾けるのです。
しかしプロの先生の前で引くと毎回駄目出し。
「違う、そこ全然駄目」みたいに。

私は大学の時は一応独奏とかやって素人の中、クラブの中では上手い方だと言われていたのだけれど、プロの専門家の先生、ミュージシャンから見ると全然なってない。

これPなのですけど、Pって親指です。

「ベースの音が強すぎる」とか、「メロディが、リズムが全然駄目だ」とか、「それじゃあ人前に出せないね」みたいなことを結構言われるわけです、「今のままじゃ」なんて。
もう「うー!」と思う訳です、自分では一生懸命やっているのたけど、「ここのところがまだ大雑把だよ」と言われるのです。

「もっとここを一個一個丁寧にメロディを歌わせましょう」とか「リズムをしっかり取りましょう」とか言われても分からないのです。
そして一生懸命やっているのだけれど「あれ?」と思う訳です。
「でも柴山さん進歩はしてるよ」と言われても実感が無い。
やはり言ってくれるとありがたいのだけれど。

という風に、自分がギターで悶々としてることを考えると、これはいい経験なのだけれど、「これが私が教えている簿記の生徒のストレスなんだな」と分かる訳です。
なので、やはり教える側も自分が何かを学ぶということを、別の機会にやったら良いかもしれません。

そうすると、上手くいかなくてイライラしたくなる人の気持も分かるので、それを簿記に置き換えると、「ああ、簿記の生徒の状態が今の私のギターなんだな」と思えればなんとかすんなり行きます。
「確かにこれ自分では少しできているつもりだけど駄目出しされたらショックだよな」とか思いながら。

それを思うと自分の簿記の勉強に活かせるので、ギターをやっていることが非常に今役に立っています。
サラッとは出来るのです、しかしそれが確かに簿記でいくと、例題はサラッと出来る状態だけれど煮詰めが甘いのです、プロから見ると。

それは、私は簿記なら分かります。
「そこまでなんちゃってで問題解けているけど、それ勘でやっているでしょう?」と、ちゃんとそのプロセスを辿って解いているわけじゃない、記憶を辿って解いてAランクにしているケースもあります。

「それはAランクじゃないよ」という話をするのをギターでいくと、「柴山さんそれ上っ面なぞってなんとなく弾いているけど、メロディも得意な所は早いし、苦手な所はゆっくりになったりとかよれてるし、やっぱりまだ自分本位でやってるよ」と第三者から見て言われるのです、これがフィードバックです。
そしてフィードバックというのは耳に痛いのだけれど、やはりそれを聞かないと成長できないのです。

「自分はこれではもう人前で弾けるようになれないんじゃないか」とさすがの私も落ち込むわけです。
でも「いやいや柴山さんは成長してるよ」と言われるとほっとする訳です。
この辺の微妙なところのやり取りを、自分が生徒の立場でギターを学んでいることはすごく役に立っています。
なので、あなたも同じです。
私のギターはあなたの簿記会計あるいはビジネスなのです。

私はマネジメントとか営業に関しても研修で教える立場だけれど、やはりある程度自分がやっていて、到達していない人に教えるというのは「何でこんなことが分からないんだろう」と一瞬思いたくなるのだけれど、「いやちょっと待てよ」と。
「自分のギターがそうじゃないか」と思えますので、やはり焦らないのです。
誰だって最初は初心者なのです。

長い積み重ねがあってそれなりのレベルに行っているのです。

簿記検定3級なら3級なりの勉強量、2級なら2級なりの勉強量、1級なら1級なりの勉強量、税理士簿記論や会計士ならば、簿記論や会計士なりの勉強量、必要な努力があってそのレベルに到達しているし、同じ人間だからそのレベルにいけない訳がないのです。

実はあなただって私が今やっている簿記の知識の能力までいける可能性はあるのです。
ただ時間がかかります。
それと同じように私もギターを習っていて、教えてくれる講師はとても上手いのです。
「さすがプロだな、このレベルには絶対一生いけないな」と思いながらも、「いやいや同じ人間だ」と思って近づこうと頑張る。

やはり私もギターやっていると絶望感と戦う訳です、自分ではそこそこ弾いていると思ったら「駄目だよ」と言われた時のあのショック、分かります。
私も日々そうやって生徒の立場で悶々としています。
でも諦めません。
あなたもあなたなりの目指す所。
頑張りましょう、お互いに。

私もギターに関しては、ちょっとかじったけれどもまだ基礎が出来ていない人間、という風に見られていますので、そういうものです。
お互い頑張りましょう。
私もギター、めげずに頑張ります。
焦らず怒らず落ち着いて、目の前の出来ることをコツコツやっていきましょう。

必ず、半年後1年後、あなたはもっとグッとレベルアップしているはずです。
私もギターがレベルアップしていると思って頑張ります。
お互いに頑張りましょう。
今回のテーマは「焦らず怒らず、イライラせず目の前のことをコツコツやろう」ということで、焦らないでいきましょう。

千里の道も一歩から、ますは第一歩が大事、一歩一歩進んでいます。
お互い焦らずコツコツ頑張りましょう。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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