簿記学習、間違いも勉強の一部と考えよう

がんばろう日商簿記2級合格、今回は「間違いも勉強の一部と考えよう」という、意識の持ち方についてお話をしたいと思います。

トレーニングや練習や勉強のサイクルがあって、ずっと自分が何かの勉強をしていて、順序や解答の流れなどを勉強しているときに間違えてしまうと、その瞬間にみなさんはどう考えるかというと、練習が頭から切り離されてしまうのです。

スムーズにいくことが練習だと多くの方は思っているのですが、間違えることが自分の勉強が止まるという、練習の阻害要因だと思ってしまいます。

だから、間違ったら「チッ」と思ってしまうのですが、その意識を変えて欲しいのです。
逆に、間違いがあるからこそ進歩があるのです。

みなさんが持っている勉強というエリアの中では「スムーズに解けた」「スムーズに理解できた」というのが意識の中心にあって、間違いというのはその外にあると思っています。

外にあるものを中に持って来るというイメージがあるのだと思いますが、それは勉強をする上で間違いを恐れてしまう要因になりますので、もっとあなたのもっている領域を広げましょう。

「間違いが出る」ということ自体が実は勉強の中心なのです。
勉強のエリアをもっと広げてください。

そして、みなさんは中心に「上手くできる」があって、「失敗する」がその脇にあると思いますが、それを入れ替えて欲しいのです。
勉強という領域で、中心は「間違い」なのです。

間違いを見つけて、それを正しいところに入れ替えるという作業が勉強の中心なのです。
自分ができないことができるようになることが勉強の中心ですから、間違いは見つかっていいのです。

間違いが無かったら勉強になりませんし、そもそもその力は持っているということだから、勉強の定義には当てはまらないのです。

勉強というのは、できないことをできるようにすることです。
まずは何ができないのかを自覚しなければ、できるようにはならないです。

したがって、一般的には勉強というカテゴリーは狭めに設定されていて、上手くできたところが「勉強の成功」だったり、「理解できた」だったり、「最初の説明が分かりやすかった」など、そういうものが勉強だと思っているかもしれませんが、それは大間違いです。

分かりやすいものはむしろ必要ないのです。
大事なことは、ずっと分かっているなかで「この部分は分からなかった」「この部分が自分は苦手だ」というように、自分の“ブラックホール”を見つけることが勉強の中心なのです。

エリアを狭いところから広げて、しかも本当は狭い勉強のエリアの外にあった失敗や間違いを中心に持って来るようにしてほしいのです。

あなたの中の意識で、従来は勉強のエリアが狭かったかもしれませんが、そのなかで失敗や間違いがあったら、それはエリアの外にあるから「上手くいっていない」と思ってマイナスイメージを持つようになってしまっているかもしれませんが、頭を逆転させてください。

勉強のエリアを広げて、その中心に間違いを見つけるのです。
そして、間違いを見つけたら、次にくる手順は間違いの修正、その次は反復です。

間違い・修正・反復、間違い・修正・反復…とやっているうちに、間違いの大きい領域がだんだん縮まっていって、最終的に間違いがゼロに近づくというイメージです。

おそらく、今までのイメージからすると、領域は細長い感じで、外にあるのが「間違い」で、中にあるのが「できる」だと思いますが、そうではなくて、間違いが中心で、間違いの下に修正があるのです。

間違い→修正→できるという形に、間違いを見つけるということを、勉強のエリアを広げて、その中心に置いてほしいのです。

間違いが出ること自体が勉強なのです。

むしろ、間違いが出なければそれは練習にはならないのです。

もちろん、既にできることをさらにできるようになることも1つの練習ですが、初心者の段階は間違いを見つけることが勉強の中心なのです。

「間違っちゃった!失敗した」と思ってしまうと、枠の外にはみ出てしまうようなイメージがありますが、それは違います。

間違いを見つけたら「OK、ど真ん中、ストレート」という感じで、間違いを見つけることが第一歩だと思ってください。

間違いを修正プロセスが練習の本質だと思ってください。
義務教育の勉強では、間違いは勉強の道を外れたように思ってしまいがちですが、そうではなく、間違うことが勉強の中心だと思ってください。

これからは、間違いを見つけたら「チェッ」と言わずに「ラッキーと」言ってください。
その間違いを直していくステップが勉強の王道なのです。

この意識でこれから勉強に取り組んでみてください。
あなたの練習の効率だけでなく、精神衛生上もモチベーションにも良い影響があると思います。

ご参考になれば幸いです。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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