お勧め本「絶対儲かる値上げのしくみ、教えます」石原明著

前を向いて歩こう、今回はおすすめ本です。

「絶対儲かる値上げのしくみ、教えます」石原明さんが書かれた本です。

ダイヤモンド社です。
最近、非常に気になって、このタイトル、読んでみました。
非常に的を射ていて面白いです。
私も共感できる内容でした。

通常、経営学の教科書では大体差別化戦略と価格化戦略、低価格戦略と言いまして、値下げを戦略または差別化戦略という言い方をしまして。
そのあと、最近では第3の戦略で、少し前からニッチ戦略、商店絞込み戦略という話しを最近されておりますが。
値上げ戦略というもう一つの選択肢、特にこれは中小企業の値上げ戦略です。
値下げというのは安易なのです。

これはやはり、社長、経営者が率先して、値上げが出来るような教育訓練、育成をして、あるいは仕組みを作る。
仕組み作りもしない、育成もしない、そういった状況でただ、部下あるいは営業マンに値上げをして来いというように、ただ発破を掛けるだけでは経営者失格です。
やはり、育成そして仕組み作りをするのです。
そういったことが、非常にシステマチックに書いてありまして、お勧めです。

それで、柴山会計事務所も平成10年の設立以来、事務所開業以来、一旦引き受けた顧問先からはほぼ99%値下げはお受けしていません。
もし値下げをするならば、業務もその分だけ、必要に応じて、削らせていただいております。
ですから、実質値下げはほぼない状況で逆に値上げをしています。
場合によっては、顧問料が3万円くらいから倍になったりとか、5万円が10万円になったりとか、という形で。

実は倍くらいの顧問料のアップというのは、実は場合によっては儲かっている会社さん、あるいは一緒に成長してもらっている会社さんに逆に値上げをしてもらっています。
実は柴山会計事務所も値上げはしますが、値下げはほぼしない形でここまでお陰様でやっております。
値下げをやってほしいならば、値下げを喜んで引き受けてくれる事務所で、お付き合いをしてください。
私どもは値下げをしません。

ということで、実はきちんと値下げは絶対しないぞ、という気持ちで商売をすると、案外出来るし、それに見合った自分に合った質のいいお客様とお付き合い出来ます。
値下げ値下げと言ってくるお客様は、場合によっては非常になかなか一筋縄でいかない、場合によっては難癖をつけてくる、上手くいかないお客様も多いので、私たちはちゃんといい関係で値上げが出来るお客様とだけ付き合っていきます。
それでも、充分商売が成り立ちますし、逆に売り上げが上がりやすいです。
従業員も気持ちよく仕事がしやすい、ということです。

ということで、実は今回の本について、少し思ったことが、値下げというものは誰でも出来るし、やりやすい。

流されるし安易なのです。

営業マンにとっては楽なのです。
値下げは禁止という形。
値下げをするならばサービスも同じサービスで値下げはしません。
他のお客様に迷惑ですから。
他のお客様と公平ではないですから。
同じサービスであるところを、10万円でやっているのに、別のお客様に5万円値引きでやったら、10万円でやっているお客様に失礼です。
それは裏切り行為です。

従って、同じサービスで値下げをすることは基本的にはやりません。
考え方はいろいろありますが、私はそうしています。
会計事務所に関しては。

会計事務所に限らず、商品は、本当のお得意様ならば意識して、でも値上げできますけどね。
実は値下げする以外のところでサービスを提供すればいいのです。
ですから、基本的に値下げというのは記念日とか余程のことがない限り、一時的なイベントとか感謝祭とか、一時的なら OK 。
ですが、ずーっと、基本的に値下げというのはありえないと思います。
本当に一時的にイベント的にやるのならいいかもしれません。
ですが、すぐ戻ります。
戻しますよ、という形です。

という形で、安易あるいは流されやすいということで値下げというのは基本的にやらないという体質を作るのです。
値下げをすると、ジリ貧です。
20%の値下げをしたら、20%売上を増やします。
そんな簡単にいかないですね。
ですが、値上げが出来たらどうですか。
大変だし、やりたくない、苦労しますけど、ある意味無茶振りですけど、ちゃんと鍛えられます。

ですから、社長さんのやることはただ値上げしようということではなくて、そんな無茶振りに耐えられる人ばかりではないですから、やはりしっかり育成をします。
しっかり教育研修をして、値上げが出来るようなやり方、ノウハウを確立して、それを教える、トレーニングする。
そして、出来る従業員に育てて値上げしてくださいと言うのです。
あるいは仕組みを作ればいいのです。
仕組みと育成、この2つの両輪があって、初めて値上げを指示出来ます。

ですから、社長が大変なのです。

それをやらなければダメです。
それをやらないで、ただ根性で上げて来いというのはダメです。
それは今時ではありません。
なかにはやる人もいるかもしれませんが、普通は出来ませんから。
ですから、大変やりたくないのです。
大変ですから。

だから、ちゃんと育成する。
そして、マニュアル本を作る。
これは社長の責任です。
そして、それが出来たらどうなるか?

売り上げが30%から1000%、10倍になることもありえる、というようにこの本では言っています。
私も10倍というのはあまり見ませんが、あるかもしれませんが、30%アップ普通にやりますし、1.5倍もあります。
2倍というのも経験しています。
なので、ありえます。

ですが、同じ商品の販売数で単価が上がることであるいは顧客単価が上がることによって、楽ですし、その分利益が出たら未来に投資しましょうよ、と。
先行投資、ということをこの本で言っています。
非常にこの本、深いところでネタバレしないように、言っていませんが、ですから、すごくこのエッセンス、3回くらい読んでみると、役に立つ本だと思いますので、これはこれでいいと思います。

値上げするという発想、これは前に私、本でご紹介した、立川談慶師匠の本でも紹介しましたが、やはり、ある意味、無茶振りなのです。
ですが、このような大変なプロジェクトに取り組む、そして、値上げするというのは、私、談慶師匠とお会いして、やはり、相手を快適にする、前座のときは趣旨を快適にするみたいな、談志師匠が快適にするみたいに。

要するに、お客様を快適にすることによって値上げが可能なのです。
ということは、相手のことを考えると言う意味では前にご紹介した談慶師匠の本と同じ数字のところがあります。
相手を快適にする、相手のことを考えて、相手のために尽くすのです。
そして、その上で値上げを交渉すれば相手も気持ちよく上げてくれます。

あとはそれだけではないのですが、いろいろなノウハウが書いてあります。
この本、是非、ご参考になると思います。
そして、自社の良さを再確認出来ます。
値上げをするためには、自分の会社のサービスの良さをもう1回確認します。
是非、参考になりますので見てみてください。
今回は「絶対儲かる値上げのしくみ、教えます」石原明さんが書かれた本。
非常に面白い本だと思いますので、参考になると思います。ダイヤモンド社です。
手に取ってみてください。

私はいつもあなたの成功を心から応援しております。
ここまで、ご覧頂きまして誠にありがとうございました。

PREV
新聞で正しいのは日付だけ???
NEXT
ふだんは、結果より「経過」に目を向けよう!