簿記1級合格体験談(内藤さん)その5

今、色々内藤さんにお話を伺って、かなり話も盛り上がってきて、まだまだ話を聞きたいところなのですが、いよいよあと2つぐらいの項目で、内藤さんの話をもう少し伺ってみたいと思います。

6番目、「柴山式1級講座の特徴はとにかくインプットの時間を最小限に抑える」そのとおりです。

あとは、「メールで相談することができるということが利点である」ということで、「活用法に関しては、柴山先生の言うとおりに勉強すること」これがなかなかできないんですよね。
途中で不安になったりしますよね、自分が今までやってきたやり方とかありますし。
自分が今までやってきた勉強法と違うことを言われるとは思うのです。

勉強は「強いて勉める」と書きますよね。

だから、今まで自分のやってきた習慣を強制的に変えなければならないこともあると思いますが、そのときに自分で気をつけたことはありますか?

内藤さん(以下、内藤):毎日のようにYouTube動画を見ていたので、それで信頼を重ねていきました。

柴山:それは良いですね。
突然来て「お前これやれ」と言われても「何を言ってるんだ」となりますが、毎日動画を見ていて慣れていると「この人が言うなら聞いてみようか」ということですね。
それまでの信頼の積み上げも大事ということなのですね。

YouTubeはいつ頃からご覧になっていたのですか?

内藤:2級のときぐらいから見ていました。

柴山:そもそも何で動画を見たのですか?

内藤:2級のときは独学なので、わからないことがあったらYouTubeやインターネットで調べていたら出ていました。
そのときに「1級とはどんな試験か」というような内容の動画を見て、「壁をぶち壊せ」というようなことを言っていたのを覚えています。

柴山:「壁を壊しなさい」という話はたしかにしています。
当初、1級を受ける気はそれほど無かったのですか?

内藤:ありませんでしたが、動画を見ていたら1級について色々話していたので決意しました。

柴山:最初は2級で終わりにするつもりだったのですか?

内藤:2級受けてから1級に進むか英文会計に進むかを迷っていました。

柴山:1級は相当難しいという印象はありませんでしたか?

内藤:2級は公園に散歩に行くレベルだけれども、1級は富士山だと言っていました。
心の持ちようが違うと思いますので、同じ感覚でいくと絶対ダメだと思って意気込んでいったものの、自分だけでの勉強ではダメでした。

柴山:「散歩のついでに1級に受かった人はいない」とか、富士山の話は言った気がします。
あの動画は渾身の回でした。実は、あの話は『浮浪雲』という漫画が元ネタなのです。
ジョージ秋山の漫画ですけれど、知らないですか?
その漫画のなかで「散歩のついでに富士山に登った奴はいませんから」と、すごく良いことを言ったのです。

目標をもって何かをめざすときに、適当にやっている息子を見て親父が言った言葉です。
これは良いと思って使わせていただきました。
散歩のついでに富士山に登る人はいませんよね。

内藤:実際、その感覚でいってしまうと1級は受からないだろうなとは思いました。

柴山:自分の覚悟が問われると思います。
実際に「富士山の頂上」まで行ってみてどうでしたか?

内藤:登っている最中は本当につらくて、2回目を受けたときにも受かる気がしなかったのですが、知らないうちに実力が上がっていったという気がします。

柴山:色々学ぶことはありましたか?

内藤:勉強の仕方も学びましたし、困難にぶつかったときにどう対処していくかということを自分なりに考えた部分もありましたし、質問の回答から学ぶことも色々ありました。

柴山:「もうだめだ」と思ったときに、どうやってそれを乗り越えましたか?

内藤:最終的にはメールコーチングです。

柴山:やはりコミュニケーションなのですね。
信頼できる人に相談できるということは大事なのでしょうね。

内藤:自分自身でも考えるのですが、右往左往して「自分はダメだ」という感じになってきてしまうのです。

柴山:それを断ち切ってくれるような、信頼できる相談相手がいることが大事だということなのですね。

内藤:私にとってはそれが1番大きかったですね。

柴山:これからは、内藤さんがそのような相談に乗ってあげられる立場になれたら素晴らしいですね。

内藤:色々教えられる気がします。

柴山:良い経験をしましたね。
それでは、次は合格のビジョンについてです。
グローバルな時代に対応できるよう、TOEICなど英語の勉強をして、BATICの勉強もしてみたいということですが、今後について教えていただけますか?

内藤:受験では英語の勉強をしてきましたが、これからは英語を本格的に勉強して、簿記1級の知識も活かせるように英文の国際会計検定も考えています。

柴山:これは私が色々なところで言っていることですが、英語以外の第2外国語を覚えていただきたいです。
新興国の言葉が話せるようになるととても重宝されます。
7・8年前のことですが、ベトナム語が話せる税理士有資格者の求人があったのですが、その初任給はいくらだったと思いますか?

内藤:年収600、700万ぐらいですか?

柴山:1,500万です。そういう会社があるのですよ。
新興国には上場企業が進出するので、中国、ベトナム、インドネシアなど、若年層の人口が伸びている国の第2外国語を覚えると役に立ちます。

海外に行くことに抵抗がないなら、ぜひ行ったほうがよいです。

日本の法人税もわかるし、海外の税制もわかります。
これはとてもすごい強みになるのでおすすめです。

そうすると、将来的にはコンサルトになって自分から情報発信をすることもできます。
会計士や税理士をめざして経済発展をしている新興国で投資のサポートをするなんて格好いいと思います。

まだ若いですし、もしよければ第2外国語にもチャレンジしてみてください。
それでは最後に、日商検定1級の合格者として、これから1級の勉強をする方に何かお話をしていただけますか?

内藤:柴山式についてですが、自分では独学が1番伸びると思っていましたが、柴山式のメールコーチングがあって受講することになりました。
自分がそれで受かったので、独学でやりたいという方にも向いていますし、進捗度を計って一緒に歩みを進めていきたい方にも向いていると思いました。
柴山式の良いところは、自分の勉強方法を選択できるところだと思います。

簿記1級の合格法についてですが、とにかく繰り返すこと、この1点に尽きると思います。
大手の予備校でも柴山式でも同じだと思いますが、繰り返すことが大事です。
柴山式は薄いテキストですが、過去問を研究して必要なものだけが載っているので、何を反復すればいいのかというのがこれを見ればわかります。

柴山式の薄いテキストでも、市販の分厚い本でも、どちらでもいいのですが、とにかく、簿記は反復することで必ず上達します。
簿記1級をめざすと大変なこともありますし、つらいことも色々とあるかもしれませんが、私も合格しているので、みなさんも頑張ってください。

柴山:本日は貴重なお時間を割いて来ていただき、ありがとうございました。

内藤:ありがとうございました。

柴山:これからも頑張ってください。
以上で終わりです。

PREV
第138回1級合格体験談4/5
NEXT
柴山式・人生前向き半生紀(5)「怒るとこわい体育の先生」