講義を受けてからが、本当の勉強のスタート!

教室に参加して先生の講義を受けるとすごくモチベーションが上がります。
あるいは、話し方の上手な先生の講義を受けた後は気持ちが高ぶってやる気になります。
 
講師をやっていて「知識を得た」「モチベーションのきっかけをもらった」というアンケートも沢山頂くこともあります。

「知識を得た」というところまでは良いのですが、そこで満足して終わってしまうケースが多いです。
 
これは簿記検定などの資格試験の授業も同じですが、「良い授業を受けたな」「役に立ったな」「新しい発見があったな」というところで終わってしまって、授業の内容と次の日常の習慣を切り離して考える人が多いのです。
 
授業が終わると気を抜いてしまいますが、そうすると復習が不十分になってしまって、結局授業を受けっぱなしのようになりやすいです。
 
ですから授業を受ける時の心構えが大事です。
授業を受ける時のポイントは、授業が終わった後、明日以降の復習をどうするかを考えてください。
 
明日以降のやるべきことを見つけるために授業を受けるという発想も大事なのです。
「テキストの内容を理解するぞ」というところだけで終わらせてはいけません。
 
多くの方はここで終わらせるから次の復習に繋がらないのです。
授業を受ける時に感覚が受け身なのです。
 
そうではなくて、授業の内容で先生がどこを強調するかを見ます。
理解するかしないかは横に置いておいてください。
 
理解できるかどうかは相手次第で自分ではどうにもならないところがあります。
いくら考えても分からなければ先に行くしかありません。
 
先に行って一通りやってからまた戻れば良いのであって、いつまでもウジウジとその分からないところを悩んだり拘っても仕方ないです。
 
これが「分かったつもりで先に行く」の本当の意味です。
分からなくても良いから先に行って、自分の課題をどんどん見つけるのです。
どちらにしろ、資格試験などは分からないところが出たら受からないのですから。
 
まずは分かるところを潰していって、分かるところの知識をベースに2巡目3巡目と何回も繰り返すうちに分からないところを少しずつ分かるようにするという、黒を白に変えていく作業ですから、一遍に全部分かろうとする必要はありません。
 
分からなくても先に行けば1割でも2割でも分かる部分があります。
分かる部分だけを手がかりにして、少しずつ時間が経てば脳が熟練してきてできるようになりますから、慌てないでください。
 
分からなくても「そんなもんか」と思って先に行ってください。
そして、その時に大事なのは「何が分からないのか」を意識することです。
将来、取り組むべきことを確認するだけです。
 
授業というのは分かろうとするのも少しは大事ですが、分かろうとするだけではなくて何を復習すべきか、復習すべき要点を意識して授業を聞いてみてください。
 
そうすると、先生が繰り返し主張するところ、あるいは「ここは3回読んでください」や「繰り返し復習してしっかりと覚えてください」というように先生が言っていますので、そういう先生が強調したところに印を付けてください。
 
それが明日以降の復習すべき“To Do”なのです。
授業でやるべきことは2つあります。
 
理解はある程度しますが、理解だけではなくて明日から復習すべき項目のピックアップをします。
復習事項のピックアップと理解です。
 
理解の努力も勿論必要ですが、それプラス明日以降の復習事項のピックアップをするのです。
 
復習事項のピックアップにウエイトの半分は置いてください。
半分は理解しようとしても構いませんが、理解するだけではありません。
理解できない部分は気にしないでください。
 
理解できない部分は明日以降の復習事項としてピックアップすれば良いのです。
つまり、知識の仕分けをしましょう。
 
分かる知識と分からない知識を仕分けします。
そして、分からない知識のうち重要なものは復習すべき事項です。
 
理解しようとするだけではなくて、明日以降の復習事項のピックアップと思って、客観的に、クールに授業に臨んでみてください。
 
あなたの授業の効率が上がるはずです。
明日以降の復習が実は新たなスタートです。
 
授業が終わって一区切りするのではなくて、明日以降の復習が本当のスタートです。
授業が終わってからがスタートと思ったら、明日以降のスタートのための復習事項を確認するために授業に臨んでください。
 
これもすごく役に立つ講義の受け方です。
ぜひ参考になさってください。
 
私はいつもあなたの成功・スキルアップ、そして簿記検定の合格を心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

PREV
会社の買収価格をどうやって決めるか?
NEXT
「基本」というベースがあってこそ、「型破り」ができる!