原則より、例外の方が目立ちやすい

今回の「前を向いて歩こう」は物事の二面性についてお話をしたいと思います。
これは仕事、資格試験の勉強、日常的なニュースは色々な情報を取捨選択する時に使えます。

会議にも使える話なので良ければ参考になさってください。
物事には2つの側面があります。
通常行われる原則的な部分と、それに対して滅多に無い例外的な部分があります。
 
試験勉強で考えると分かるのですが、原則というのは誰もが共通して適用できることなので試験問題にしにくいところがあります。
しかし、滅多にない特殊論点はたまに試験に出します。
 
英語でもそうですが、普段使うような基本的なところは出ることは出るけど、むしろ失敗して目立つのは難しい用法だったりします。
 
そのため、試験ができない部分というのは案外特殊な要因だったりします。
できないから、できない部分や試験に出やすい特殊な論点に目がいきます。
 
そうすると、その特殊なところに目がいってしまって、勉強もだんだん日常の実務ではあまり使わないけれども特殊な使い方の復習時間が増えたりするのです。
これは簿記でも同じです。
 
例えば、減損損失の計上というのは基本的なルールがあるので、そのルールに対して多少問題文の角度が変わっても解けるように基本的なところをしっかりやれば良いのです。
 
しかし、のれんの減損や共通資産の配分のような特殊な論点をたまたま間違えると特殊なところにいってしまいますが、そうではありません。
 
本当に大事なのは、試験の合格・不合格を決めるのは原則的なところをしっかりと間違えないようにすることです。
しかし、ミスなどがあった時に目立つのが例外的な事項なのです。
 
たしかにニュースになりやすいのは例外的な殺人事件や大きな不祥事などの例外的な事項ばかりで、それが沢山報道されると「普段からそんなことばかりある」というふうに本末転倒になります。
 
しかし、日常行われている大部分のことは原則的な普通の一般的なことです。
それは一般的だからニュースにならないのであって、ニュースにするのは特殊な事項です。
 
というように、目の前に出てくるのは特殊な事項なので、特殊事項をよくあると思ってしまいますが、そんなことはありません。
 
これは仕事でも同じで、誰かのミスというのは目に付きますが、それは例外事項かもしれません。
 
例外的なことを普段から取り上げすぎて強調してしまうと、例外事項にばかり社員の目がいってしまいますので、原則の大事なことというのが疎かになりがちです。
従って、原則というのは目立ちません。
 
目立たないことをコツコツやることも大事なので、物事の議論をする時には二面性があります。
 
AとBがあったら目立ってしまうAの方が例外で、目立たない一般的なBの方をコツコツと続けることが大事です。
 
どちらが主流かということを考えたら、目立たないことの方が案外主流です。
目立つことは案外枝葉だったりしますので注意しましょう。
 
目立つからといってそれが大事だとは限りません。
目立たないことの方に原則があるかもしれません。
 
こういったことも考えると、勉強や仕事などの優先度の付け方の判断基準になると思います。
 
ニュースも目立つことばかりが基本ではないです。
目立たないところにこそ普遍的で大事な原理があるということも知っておきましょう。
 
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

PREV
「基本」というベースがあってこそ、「型破り」ができる!
NEXT
勉強するときは、すこしハングリーなくらいがちょうどいい