自立習慣づくりの解説(5)「5.変化を味方にせよ」について

今回は自立型の習慣作りということで、5番目のテーマ「変化を味方とせよ」というところについてお話をしたいと思います。
 
これまで自立型の習慣作り、柴山式の行動原則15カ条というのを研修やセミナーで提唱しています。

最高の価値観というのは「自立型の人間になる」ということです。
自分の頭で考え、自分の意思で行動し、周りと協調するということも全て自分の考えで行います。
 
他人の意見も大事ですが、他人の話や周りの環境に必要以上に左右されない、他人依存しないという意味では、自立型の人物が世の中にたくさん増えると、お互いに自立した立場で協力をしあうことができます。
 
これが本当の意味の協力であり、相乗効果だと思います。
「自立型の人間になる」というのは1つの仮定であって、絶対にそのとおりにしてくれと言っているわけではありませんが、自立型の人物になりましょう、自分の頭で考えましょう。
 
自分で判断し、自分のやったことは自分で責任が取れるようなしっかりとした考えを持って日々生活をしましょう。
 
そういう人が集まると、その集団は自立型の人間から構成されるチームなので、当然自立型のチームになり、さらに高いレベルの成果が発揮できて、社会に貢献ができます。
 
ですから、個人レベルの自己研鑽で自立型の人間になりましょう。
自立型とは何かという概略をお話した後、その構成要素として、まずは前進する人間になります。
 
前に進むというのは成長に繋がります。
成長を目指して前向きな姿勢で日々を送ります。
 
前進をするのは自分中心ではなくて周りの協力も必要であります。
たとえば私が着ているこの洋服は私が作ったわけではありません。
やはり誰かの手間がかかっています。
 
この眼鏡そうです。
このホワイトボードもそうです。
 
食べ物もそうです。
誰かの力を借りているということで、やはり人様のおかげということです。
 
自分は自分で貢献しますが、今、自分が生活できているのは周りのご縁があるという感謝の気持ちを持つという形で三方よし、自分よし、相手よし、世間よし、常にこういってお互いに協力関係をもって、三方良しの考え方を持ちましょう。
 
さらにその次に、自分が個人として、あるいはチームとして、何か事業を興すときに、やりたいことをやるために目的を設定します。
 
そうすることによって、自分の未来に対する焦点を合わせます。
しっかりとした行き先が分かるからこそ行動が正確になり、スピードアップするわけです。
 
そして、目的を設定していったんスタートしたらどうなるか。
色んな変化があります。
 
2つあります。
自分にとって望ましい変化と、望ましくない変化です。
 
望ましい変化はどちらかというとチャンスです。
望ましくないこと、「こんなはずじゃなかった」「予定通りにいかないな」というマイナスなことを問題やピンチと定義づけましょう。
 
そうすると、世の中の8割ぐらいは思いどおりにいかないので、問題になったりピンチになったりします。
 
思いどおりにいって「ああ、気分が良いな」というのは2割ぐらいあれば良いほうです。
何もしないでいると世の中の2割ぐらいはチャンスや機会で思いどおりかもしれませんが、8割ぐらいは思いどおりにいかないのです。
 
現状に対して、いざ毎日一歩踏み出してみたら色んな変化があって、その変化は必ずしも自分にとって都合が良いこととは限りません。
 
むしろ都合が悪いこと、自分の思いどおりではない世の中の作用といった影響のほうが多いです。
 
そういったものを1つ1つ丁寧に対応して取り除いていく必要があります。
そのときに、問題に対して、一般的にはこれを敵と考えます。
 
この敵と対峙する姿勢でいると、どうしてもジリ貧になります。
つまり、マイナスをプラスにするという発想になります。
 
マイナスをゼロにという発想だとどうしても進歩がなく、あまりよくない考え方です。
それではその場しのぎになってしまいます。
 
そうではなくて、マイナスからプラスに浮上するためのきっかけ、逆に言うと、この問題をクリアすることによって、将来起こる、似たような問題もクリアできる能力が身に付きます。
 
あるいは、問題に対応することで、色々なプラスアルファの相乗効果が得られます。
今回をきっかけに気が引き締まって、もっと日々の行動が正確・慎重になるということがあります。
 
ということは、このピンチを大きな成果の糸口と考えます。
つまり、味方と捉えます。
 
これが勝つ思考であって、世の中の8割はどちらにせよ問題だらけなのだから、その問題を嫌なものと考えて「プラマイゼロに持っていければいいや」という後ろ向きの思考だともったいないです。
 
だったらこれをプラスに変えるだけのチャンスが必ずあります。
ピンチの中にチャンスがあるわけです。
 
望ましくない変化を味方とするようなプラスの思考になるためには、「前進せよ」「三方良しとせよ」「目的を設定せよ」というような明確な意思があると、その延長に変化を味方とするさらに前向きな考え方になります。
 
変化を嫌なものだと思ってしまうと、どうしても後ろ向きになって対応が消極的になります。
 
ミスを恐れてはいけません。
もちろん、ミスはしても仕方ない部分もあります。
 
しかし、同じミスを繰り返してはいけません。
ミスを積極的に活用して、将来の自分のレベルアップに繋げていきます。
 
ミスを恐れて消極的な姿勢になるのではなく、ミスをきっかけに自分がさらにレベルアップするきっかけとします。
 
そして、一生懸命対応して、それをチャンスに変えます。
ピンチはチャンスという発想、変化を味方とする発想、これができてこそその人は自立型の人物になります。
 
そういった変化を味方にできるような自立型の人間が10人集まれば、そのチームが変化を味方につけられるような自立型のチームとなって、さらに高い成果が発揮できます。
ぜひ参考になさってください。
 
マイナスの要素を成長・改善・発展の糸口と考えられるような人間になりましょう。
世の中の8割は問題だらけです。
 
その問題をマイナスと考えずに、プラスに転化するという前進思考、自立型の思考がこれからはますます複雑な世の中には求められてくると思います。
ぜひ仕事や勉強の参考になさってください。
 
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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