目標が正しくなければ、良い戦略・良い戦術も活かせない

今回の「前を向いて歩こう」は目標設定の重要性についてお話をしてみたいと思います。
これはランチェスター式の考え方です。

4つの要素のウエイト付けについて前にお話したことがありますが、竹田陽一先生が提唱されているのは何事も一事をなすにはまず熱意・願望が大事だということです。

「絶対にやり遂げるぞ」という強い意志が100パーセントのうちの53パーセントです。
これがあるのが前提です。

「絶対にやり通すんだ」という強い意志がなければ何事もできないのです。
それはその通りで、やる気のない人が正しい目標・正しい戦略を設定しても実現できません。

ということは願望・熱意が圧倒的ならば、素晴らしい目標・戦略・戦術を持っているけれども願望がそれほどない人に勝てるのです。

だから、目標・戦略・戦術が平均レベルであっても願望・熱意がしっかりあれば実は上位に行ける可能性があります。
それぐらい願望・熱意というのは大事なのです。

目標(27パーセント)がきちんと正しい到達点が分かっている状況で、次に戦略・戦術が来るので、戦略というのは一般のノウハウ本やビジネス本でも人気がありますが、実は戦略は13パーセントなのです。

願望・熱意もある前提ならば、これを省くと今度は残りのウエイト付けでは正しい目標設定が半分以上を占めます。

47パーセントのうちの27パーセントだから、たしかこれは57パーセントぐらいだと思います。

願望熱意がある前提ならば、この3つの要素、目標・戦略・戦術の中では目標が一番重要です。

戦略も重要ですが、今でも歴史認識で第二次世界大戦のときの日本軍が周りを侵略したという言われ方をしていますが、目標設定を誤ってしまったのではないかという評価もあります。

当時、日本の軍隊が優秀だったとするならば、戦術はしっかりできるけれど戦略を間違えたかもしれないし、目標がそもそも何のための戦争だったか分からなかったということもあります。

要するに、戦いにしても、競争にしても、何かをやるときに目標をきちんと持っていないと、いくらそのあとの戦略やテクニックが素晴らしくても大きな過ちに繋がります。

正しい目標が良ければ戦略や戦術がそこそこでも成果が出やすいです。
もちろん目標も戦略も戦術も二重丸が一番良いのですが、正しい進め方で正しい目標を持っていれば戦術が少々下手でもそれなりに成果は上がります。

ベストではなくても望む結果ぐらいは得られるかもしれません。
というように、何が大事かというと目標設定です。

願望や熱意があるならば目標設定が良いか悪いかが大事です。
正しい目標の設定は経営管理者の役割です。

もし目標設定がだめだと、いくら戦略やテクニックが良くても間違った方向に行ってしまいます。

間違った目標に向かってレベルの高いテクニックを使ったら、間違った結果が増幅されてさらに悪い結果になってしまいます。
昔の戦争はそういうことがあったかもしれません。

これは勉強も仕事も同じで、正しい戦略や戦術を身に付けても、正しい目標設定が道徳的に間違えていたり、今後の人生にとってあまり良くない目標設定だと、悪い目標に素晴らしいことやってしまいます。

効率の高いことを悪い目標に向けてやってしまうと悲劇です。
ということで、目標設定を正しくすることは大事なことなのです。

戦略の上に目標が来るということを知っておきましょう。
2017年後半のスタートをしっかり切るために、正しい目標設定について考えてみました。
良かったら参考になさってください。

私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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