「2種類の能力」とリーダーシップの関係について

今回の「前を向いて歩こう」は竹田陽一先生のランチェスター法則の理論から一部参考にさせていただいてお話をしたいと思います。

これは非常に興味深い話なのですが、実は私は竹田先生のランチェスター経営に関してはつまみ食い的ではありますがいくつか教材を購入して勉強したりご本人のお話を伺ったりしています。

キャリアや知名度としては非常に高い方なので参考になることがあります。
「係長課長のリーダーシップ」という教材がありまして、それなりの価格がするのですがこれ1つで1,000万円とか1億円規模の価値がありますのでお勧めしたいと思います。

他にも中小企業の経営者向けの経営戦略や営業戦略みたいなことも竹田先生の教材を参考にさせていただいています。

中小企業向けの経営戦略というのはきちんとしたものがなかなかないので、私はダン・ケネディや竹田先生や小山昇さんなどの本は非常に参考にさせてもらっています。

今回はその中からランチェスター経営の竹田先生のリーダーシップ論に関する非常に興味深い研究がありますので、そのエッセンスの一部だけ私なりの理解の範囲でご紹介したいと思います。

人間関係の能力、つまりコミュニケーションや部下との人間関係を高める能力などの組織を動かす能力が高い人と仕事能力の両方が高ければ最も組織のパフォーマンスが上がります。

なぜかというと仕事面でも気の利いた計画を立てたり部下の指導もしやすいです。
しかも業界を熟知しているからです。

しかし、なかなかそうはいかないので、まずは何も無い状態の5から始まってどちらに行くかなのですけれども、仕事のほうばかり能力が行ってしまうと4なのです。

では何が2番目に良いかということですが、実は仕事の能力は平均よりやや低いぐらいでも人間関係がずば抜けて良い方というのが時々います。

それほど仕事の成績が良いわけではないけれども、この人がリーダーになったらその部門の業績がすごくアップしたということがあります。

つまり、会社というのは個人でどうにかなるものでもないということです。
トヨタの言葉で私が好きなのは「1人の百歩より100人の一歩」という言葉です。

1人で百歩歩くよりも100人が一歩ずつ歩けばより効率良く大きな事業ができるということです。

部下をやる気にさせたり部下の面倒見が良いことによって、その組織の力をグッと高めます。
人間関係能力を高めて次に仕事が良くなりやすいです。

では3番目、人間関係が月並みで仕事が月並みな人がリーダーになったら、これは平均レベルで少なくとも大赤字にはならないです。

問題なのは4番で、これは気をつけなければいけません。
仕事はできるけれど人間関係に問題がある場合です。

例えば怒るときに怒鳴りつけたり、あまりにもワンマンで人の言うことを聞かなかったり、あるいは部下のことを人前で平気で怒ったり無理なことを言ったりします。
そうすると和が乱れます。

仕事の能力が高くても部下の面倒見が悪かったり気持ちが分からなかったり、人間関係を築くという能力に不安がある方は意外と赤字になりやすいです。

もちろん仕事も人間関係も全然ダメという場合は5なので論外です。
仕事は平均でいながらも人間関係能力をグッと高めることによって一気に5から2に行くことができます。

個人の現場ならば4なら良いのですが、この人がリーダーになってしまうと、仕事だけできても人間関係を築く能力に不安がある場合はこの5つのレベルの下から2番目になります。

会社は個人プレーで良くなるわけではないので、協調性も大事なのです。
リーダーシップをある程度現場で発揮する人が人間関係能力が低いと4か5になってしまうので注意しましょう。

ですからコーチングスキルやコミュニケーションといったものが大事なのです。
ぜひ人間関係の能力と仕事のマトリクスの2番目に注目してください。

人間関係がしっかりできた状態で仕事の能力も高めれば最強の組織ができます。
参考になさってください。

私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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