第139回試験の解答ポイントと得点戦略

がんばろう日商簿記2級合格、今回は第139回の2級本試験のポイント解説をします。

時間が限られているので、一つ一つを丁寧に解説するというよりは、どのように得点すれば70点以上取れる可能性があったかという得点戦略についてお話をします。

第139回の2級を受検された方、たいへんお疲れさまでした。
まずは、ここまで頑張った自分を褒めましょう。

前回よりも若干難しい問題だったので、今回、思うように点が取れなかったとしても気にしないでください。
巡り合わせもあるので、今回落ちたからといって力がないわけではありません。
138回に合格していても139回に合格するとは限らないので、これはわかりません。
今回は全体的に難しめで、特に仕訳の問題、第三問は難しかったので、そこは気にしないでください。

本番で見慣れない問題が出ても焦らず、落ち着いて問題文を読めば、ある程度の点数は拾えるので、受かりにくいけれども受かる可能性はあるのです。

まず、第一問は1・2・4・5のうち3つ取るのがベストです。

第3問の仮払法人税と源泉税が取れたら、会計事務所に勤務している実務家であるとか、税理士簿記論、昔ならば公認会計士試験に受かった方が実務補習所でやる話なので、2級では難しいと思います。

会計事務所に勤めている方とか経理担当者の方はできると思いますが、受験勉強と考えれば1・2・4・5のうち1個落として3つ、最低でも2つは正解してください。

第二問がポイントで、一見難しそうに見えますが、よく見ると6つの小問のうち1・2・3・4・5はある程度解けます。
6は税法上の200パーセントの定率法というもので、実務でやっていればできますが、できなくても気にしなくてもいいです。
4は勘定記入で、諸口というのがあります。
この言葉は久しぶりに見た人もいると思いますが、書けることは書けると思うので、4番目は丸です。

1・2・3・5は二重丸で、取れる可能性があります。
2番目は14点から16点ぐらいが目標です。
1番目が8点から12点です。
3番目はB/S中心で難しいので、部分点を拾えるだけ拾って10点から12点が目標です。
ここまでで38点から40点ぐらい取れるのが理想です。

ただし、今回の第四問と第五問は9割近く取れるので、そこで満点近く取れれば36点でも勝負はできます。
今回は工業簿記が勝負で、4番目は満点、イージーミスでも18点は取りたいです。
そのため、工業簿記でどちらか20点を取るのが今回の合格のポイントになる可能性があります。

第四問と第五問を合わせて32点から34点は欲しいです。
ここで32から34点取っておくと、第一問、第二問、第三問で6割強でも可能性はあります。

第一問、第二問、第三問で36点。
第四問、第五問で34点ならば可能性はあります。
できる方は第四問と第五問はどちらも満点が狙えます。

第四問は部門別計算で例題レベルの問題です。
第五問も少し捻りがありますが、落ち着いて見ると、損益計算書の売上原価とか販売費・管理費から固定費を引けばいいのです。
販売単価がわかっているので、売上高から割り算をすると数量がわかります。
変動費と数量がわかれば変動比率がわかるので、そこに気付けばできます。

第五問はセンスを求められますが、今回はそうは言っていられないので、第四問は20点が目標で、第五問で何とか頑張るという形です。
第五問は気付けば簡単です。

今回は、第四問・第五問の工業簿記で点数を取らないときついと思います。
第二問、第四問、第五問でほぼ8割取れているかどうかがポイントになります。
第二問、第四問、第五問で50点取れれば、第一問、第三問が半分でもなんとかいけるという感じです。

第五問は気付けば簡単で、売上高を販売単価で割って数量がわかれば変動比率を出して損益分岐点も出ますし、何とかなります。
第五問はセンスを問われますが、できれば第四問、第五問で32点から40点を取っていただきたいです。

工業簿記と第二問の備品が得点のポイントです。

そうは言っても計算通りにはいかないこともあります。
特に第五問は気付かなければアウトなので、その場合は60点ぐらいのこともあるかもしれませんが、これはしようがないです。

今回60点の方でも、標準的な問題の回であれば70点には届いているかもしれません。
それは巡り合わせなので、気にしないでください。

今回は少し考えさせる問題が多かったです。
第一問の3番目は、ある意味良い問題ではあるのですが、受験者には可哀想だなという問題でもありました。
そこを除いて部分点を取れば7割いけないこともないですが、今回合格できなかったとしても巡り合わせもありますし、相性もあるので、気にしないことです。

簿記2級は年3回あります。
今日は、ここまでの努力を褒めてあげましょう。
私の予想は20パーセント前半だとは思いますけれど、外れたら謝ります。

とにかく、今日は第139回の2級の試験、本当にお疲れさまでした。
これからも今までの努力を活かして、今までの会計知識を踏まえて、今後も簿記の勉強を続けてください。

以上で2級の139回に関する柴山の得点戦略とポイントの解説を終わりにしたいと思います。
お疲れさまでした。

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