オリコ、最終赤字4500億円で債務超過の危機(2007.2.24*1,3)

3月6日の日経1面を見ると、
オリコが、利息返還損失などを原因として、
最終赤字が4000億円になる見込みである旨、報じられています。

オリコのIRニュースを見ると、このあたりのことが
詳しく発表されているので、いい勉強になると思いますから、
一度、ご覧になってみてください。
→ http://www.orico.co.jp/company/news/2007/ir_0306_2.html

上記の、オリコによる発表記事を見ると、
「貸し金業規正法の改正に伴う利息返還請求の増勢により将来的な
 財務負担リスクの増加が懸念されるため、完全施行時に先がけ、
 利息返還請求リスクを最大限見積もり、利息返還損失引当金繰入額
 1488億円を特別損失として計上いたします。…」
と書かれています。

さらに、
将来の貸倒に備えて、貸倒引当金の積み増し1624億円、さらには
リストラ関連費用など623億円も計上しますので、
結果として、最終損益が連結ベースで4579億円の赤字となる
見込みです。

なお、オリコの平成18年度第3四半期決算書によりますと、
平成18年12月末時点のバランスシートは、概略、下記の
とおりです。

           B/S  (単位:億円)
  ―――――――――――――――――――――
  諸 資 産49233|諸 負 債45760
            |
            |純 資 産 3473
  ―――――――――――――――――――――

つまり、純資産の額が、上記4000億円以上の損失計上前で、
「3474億円」の額ですから、
利息返還損失引当金等で4579億円もの赤字を出して
しまったら、債務超過(資産よりも負債の方が多い状態)と
なってしまいますね。

金融機関が借金過多とは、
笑い話にするのも気が引ける話ですが、
もちろん債務超過は信用面で、致命的なダメージを
受けるリスクを負いますので、できれば避けたい。

そこで、オリコは、
みずほフィナンシャルグループなどの全面支援のもと、
1000億円を超える資本増強を実施し、
債務超過を回避する構えです。

「債務超過を防ぐには、資本戦略が重要となる」
そんな教訓も、今回のオリコの一件は、教えてくれています。

「雨降って、地固まる」
この格言を実践する時がきているようですね。

たいへんですが、がんばってほしいと思います。

メールアドレスを入力後、購読ボタンをクリックしていただければ
「公認会計士 柴山による「会計が音声でわかる!一般原則無料解説セミナー」
を送付いたします


cms agent template0054/0055 ver1.0