URBAN、過大売上高の取り消しで下方修正(2006.5.12*17)

不動産流動化、マンション分譲などを手がけるアーバンコーポレーション
は、18日に、2006年3月期の連結業績予測を下方に修正しました。

(参考)→ http://www.urban.co.jp/news.html

ニュースリリースを拝見しますと、
平成18年4月10日時点の予想が連結売上高765億円、
経常利益226億円とのことでした。

これが、今般の修正で、連結売上高643億円、経常利益106億円
と、大幅な減額となっています。


           4/10発表   5/18発表  増  減

   売上高     765億円   643億円  △122億円

   経常利益    226     106    △120
 
   当期純利益   150      78    △ 72

そのおもな原因は、SPC(特別目的会社)を利用した不動産開発
事業に係る売上高が、まだ未実現だった、ということです。

かんたんにいうと、下記の売上計上が、まだ完全に開発が終わったわけ
ではない、という監査法人の指摘で、取り消された、ということですね。

「URBANが出資しているSPCが、不動産開発事業の80%に
 あたる不動産を売却したので、その売却代金の取り分をURBANの
 売上とした。」

※↑これが、まだ完了していない案件だから、引き渡し未了との判断。

金額にして、131億円強の売上減となったそうです。
これだけの金額が、微妙な売上として監査上の問題になることは、
実はめずらしくありません。
経験上、上場企業ならば、毎年、何社かはこのような問題に直面している
と想像されます。

ただ、昨今の、中央青山の問題などもあって、監査法人としても、
より厳格な会計ルールの適用を企業にうながすことになるでしょう。
売上高なんて、ほんとうに古典的ですが、解釈ひとつで金額が
大きく変わる、意外に怖い項目なんですね。

なお、この話には後日談がありまして、
18日の発表後、悪い材料が出尽くした、との市場の判断から、
逆に株価が大幅に上がっています。

17日 1017円
18日 1217円
19日 1380円

このような株価の反応もあるんだ、ということを勉強する、
いいケーススタディーといえそうです。

今回の事例、これからの上場企業の決算について、
いろいろな角度から学ぶことが多いので、
ぜひ、じっくりとご検討なさってください。

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