第8週② 現金はいくら残っているかな?

2014年08月18日

【キッズ簿記(BOKI)Step3】

今日は「現金はいくら残っているかな?」というテーマです。

お店に来るお客さんへのおつりを払ったり、細かい費用の支払い、そして何よりも、お店でいくら売り上げたのかを集計するためには、現金を数える必要があります。
でも、思いつきで数えるだけでは計算間違いを起こしやすく、正確な集計ができません。
そういったミスを防ぐための、現金管理の方法を勉強しましょう。

進行:今回ももかさん、りょうたくんの2人と一緒に勉強していきます。
そして、この番組を見ているあなたも、わかりづらいところがあったら、繰り返し見て勉強していきましょう。

では、昨日のおさらいからです。
キッズベーカリーの1日の営業を終えたケイイチくんは、閉店後に取引の集計作業をします。
1日の中で色々なことがありましたが、そのなかで最初にすることは、お金の残高を確認することです。

柴山:お金などの財産について、実際に数えて内容を確かめることを、実際に調査するという意味で「実査」といいます。
お金がいくら残っているのかを毎日確認しないと管理ができないので、きちんと数えるのです。

進行:ケイイチくんも「毎日しっかりとお金がいくらあるか数えておかないと、すぐにわからなくなっちゃうからね~」と言っていますよね。
現金の集計は思った以上に大変なようですね。

柴山:そうですね。
でも、そのときに役に立つのが、「金種表」です。
これは現金の実査をしたときに、お金の種類ごとの枚数と金額を記録する表のことです。
これはキッズだけでなく、大人もなかなか見る機会はないと思います。
書いていないお店もあるのですが、商売をするときには、このような表を書いておいたほうが良いです。
たとえば、100,000シバが4枚、10,000シバが3枚、5,000シバが2枚あった場合は、金種表のそれぞれのお金の種類ごとに、枚数と金額を書いていくのです。
この場合、合計は440,000シバになって、右下に記入します。
この表があれば、お金の数え間違いがかなり減るのです。

進行:これから金種表を配るので、りょうたくんともかさんにも、実査を体験してもらいたいと思います。
そして、この「シバ」の山をお渡しします。

柴山:私は「シバ山」です(笑)
これは偶然ですね。

進行:さっそくシバの山を出していますが、その束を数えて、集計結果を金種表に書いてください。
それでは、作業スタート。
……では、答えを見せてください。
2人とも、苦労の跡が見えますね。
もかさんの答えは合計871,600シバで、りょうたくんも871,600シバです。

柴山:では正解を見てみましょう。

枚数も合計も合っていますね、正解です。
やってみると結構合わないこともあるのですが、すごいですね。

進行:今回は2人でやっているから、もう1人の答えと合っていると安心しますが、1人でやると不安になりますよね。

柴山:1人で出した数字だと心配ですが、2人でやることを「Wチェック」といって、実は大事なことなのです。

進行:実際もそのようにやっているのですか?

柴山:そうです。
お店に2人以上いたら、2人で数えたほうがより確実に数字が出せますし、1人でやる場合は、まず1回計算をして数字を出した後、少し経ってからもう1回計算して、2回とも数字が合っていたら間違いないだろうというような形で2回チェックすると良いです。
この作業は2分の1の確率で間違えることがあるのですが、今回は1回で正確な数字が出ましたね。

それから、これは少し細かい話になりますが、表には「枚」や「シバ」という単位が一番上の金種と合計欄にだけ記入されていて、その他の欄は単位が記載されていないのですが、お2人とも、丁寧にすべての欄に単位を書いてくれました。
しかし、簿記のお約束では、同じことを表している欄の一番上にある単位は、その下も同じ単位であるという暗黙の了解があるので、すべての欄に単位を書く必要はありません。
すべての欄に単位を書いていたら、疲れてしまいますからね。

進行:先生、それにしても、金庫の中に871,600シバも入っているとは、びっくりしましたね。

柴山:防犯上も良くないですよね。
いくらぐらい置いておけば良いですかね?

もかさん:300,000シバぐらいですか?

柴山:では、残りはどうしますか?

もかさん:銀行に預けます。

柴山:そうですよね。
銀行に預けるという方法があります。
実際は、このぐらいの小さいお店の場合は、50,000か100,000ぐらいの金額をお店に残したら、残りはその日のうちに銀行に預けておくというのが一般的です。
そのように、金庫のお金は必要な分だけ残したら、あとは銀行に預けるなど安全なところにおいておきます。

また、明日に残す現金は「釣り銭と費用の支払い50,000シバだけ」というように、一定にしておくといいです。
そうすると、たとえば、50,000シバを残して翌日に営業して、翌日の終わりに85,000シバ残っていた場合は、85,000から50,000を引いた分が35,000儲かったというように、いつもスタートを同じ金額にしておけば、利益の計算が簡単になります。
ですので、一定の金額を残すということは大事なのです。
今までのお話で、残高の確認と管理の大切さをわかっていただければ良いかなと思います。

進行:先生、レッスン37のまとめをお願いします。

柴山:1つ目、財産を実際に数えて内容を確かめることを「実査」といいます。
2つ目、どんな現金がいくらあるかを記録する表を「金種表」といいます。
3つ目、現金を明日のために残しておくときの注意点は、1つは、必要な分だけ残したら、あとは銀行に預けるなどして安全な場所に保管することと、もう1つは、残す金額を一定に決めておくと管理がしやすいということです。

進行:営業が終わった後も、いろいろとやることがありましたが、もかさんとりょうたくんは今回の学習をしてどうでしたか?

もかさん:お金を数えるのはワクワクします。

進行:実際に自分のお店の金庫の中を数えるとしたら、どんな気持ちになりますか?

もかさん:ワクワクというより、ドキドキします。

柴山:増えていたら嬉しいですよね。

もかさん:テストの成績を見るようで、すごく嬉しいです。

進行:りょうたくんはどうですか?

りょうたくん:開店するまでも楽しかったですが、営業が終わってからもいろいろなことがあって面白かったです。

進行:先生、それでは明日の学習内容を教えてください。

柴山:明日は「1日の取引を集計しよう」というテーマです。
手元にある現金の残高は確認しましたが、これで作業がすべて終わったわけではありません。
それぞれの取引を竹とんぼに個別転記をしなければ、すべての記録が残りません。
そのやり方などを学んでいきましょう。