がんばろう日商簿記1級合格、今回は「学習内容を3つのステップに分けてみる」というテーマでお話をしたいと思います。

簿記1級

簿記検定1級になると専門的な内容が出てきますので、1つのテーマをマスターするのに反復の回数が格段に増え、手間がかかります。

もちろん、3級・2級でも同じですが、1級の場合は内容を3段階に分けて、どの部分で滞っているのかということを意識することがとても効果的な勉強に繋がります。

簿記に関しては、対象となる取引そのものの知識があります。
そして、その取引に対しての処理の手順がどうなるのかが大切になります。

したがって、取引そのものの知識と、処理に対する知識の2つが大切になります。
ここまでわかったら、最後は、突然その内容を聞かれてもその技術を適用できる能力が大切です。

なので、3つに分けるとするならば、取引そのものの技術がある程度あるかどうか、これは完璧である必要はありません。
私の感覚では、取引の知識は5割あれば十分です。

次に、処理の知識ですが、ここは8割以上できる必要があります。
ここができないと最後の応用技術が身に付きません。

もう一度言います。
柴山式では学習内容を3つに分けて考えます。

1つ目は、取引そのものの知識。
2つ目は、処理の知識。
3つ目は、処理の応用技術です。

これを、有価証券のテーマを例にして説明します。

ステップ1、今やろうとしているテーマは何なのかという、必要最小限の知識を5割程度、初見の場合は3割程度でもいいです。
完璧にしようとすると、財務諸表論の世界にいってしまうので、そこまでは考えなくていいです。

まずは、ある程度のアウトラインを掴みます。
有価証券に関していうならば、有価証券って何?というところを簡単に答えられることが知識です。

有価証券とは、株式や社債などの、いわゆる資産運用で用いる一定の権利です。
これを所有していると、配当や利息がもらえるし、売却処分することによって売却損益が発生するというのが基本的な性質です。

法律上は約束手形も有価証券ですが、簿記上は約束手形を有価証券とはいいません。
簿記上の有価証券とは、株式や債券などのことをいいます。
そして、有価証券というもののイメージがある程度湧いたら、さらに4つの分類があります。

有価証券とは何かといったら、まずは所有目的に応じて変わるということが、最低限の講義の知識で、これがキーワードというものです。

では、4つとはなにかというと、売買目的の有価証券、満期保有目的の債券、子会社株式・関連会社株式、その他の有価証券です。

この4つの有価証券の分類に応じて、こんどは処理の知識というものがあります。
それは何かというと、たとえば、期末に関する処理です。
期末の評価はどうするのかについていうと、売買目的ならば時価、その他有価証券も時価で洗替法という、処理の知識です。

どういう手順で何をするかということです。
つまり、「それは何か?」ということと、「どうやるのか?」という、処理の知識が必要になります。

ここまでのキーワードと、最低限のミニ例題などの簡単な例題を完璧にすることで手順が身に付きます。
ここまでは必ずやらなければいけません。

取引の知識については半分ぐらいで構いません。

重要なのは処理の知識です。
ここは完璧にしてください。
みなさん、処理の知識が甘いのです。

取引の知識を完璧にしようとして、5割ぐらいで力尽きてしまい、処理の知識が3割ぐらいになってしまうのです。
処理の知識が圧倒的に足りないのです。

逆に言うと、ここさえしっかりすれば、後はなんとかなります。
したがって、「どうやって処理をするか」という基本的動作の反復を徹底的にやってください。

柴山式ならば、ミニ例題か例題をやってください。
学校のテストならば、出題範囲が明らかになっているのに出来なければ話になりませんよね。

まずは、ここをしっかりしないといけないのです。
処理の知識は地道な取り組みが必要になります。
売買目的ならば期末の評価は時価という知識が必要なのです。
そして、時価で評価したときの差額は当期の損益というのが基本です。

その他有価証券の場合は、期末に時価評価をしますが、売買目的有価証券と違うのは、その他有価証券評価差額金という純資産に直入するということになります。
これが連結決算の場合は、その他の包括利益累計額に入るという、ここまでが処理の知識なのです。

こういったところをきちんと押さえるために、例題が重要になるのです。
そして、仕訳の形も覚えます。
処理の知識は完璧にしてください。
みなさんは大抵、取引の知識で力尽きてしまうのです。

取引の知識はある程度できればいいので、処理の知識を完璧にしてください。
その他には、有価証券ならば、時価がないケースや、減損処理という典型的なパターンがあります。

減損処理にも2つあって、時価と実質価額の2つのケースについて仕訳ができるかというのが、処理の知識です。
ここを完璧にするかどうかがポイントです。

出るとわかっていて出来なければ話になりません。
そして、最後に、過去問などの総合問題です。
突然聞かれたら実際に組み合わせられるかということです。
そのときにスムーズにできるかどうかです。

1番、それは何か?取引の知識。
2番、どうやるか?処理の知識、これは基本動作も含めます。
3番、実際にやれるか?ここは処理の技術で、反復練習が大切です。

2番の処理の知識の技術部分もありますので、技術は2つあるのです。
どうやるか?という知識そのものと、それが基本的にできるかどうか。
なので、2番のところから知識と技術そのものが入ってきます。

2番の後半の基本動作が完璧にできる状況、これが例題のAランクというものです。
それができないと3番目の処理の技術はできません。

この2つを組み合わせて、後半の2番の処理の知識に関する基本動作のマスターと、最後の処理の技術、つまり応用ができるかどうか、過去問と例題の往復にこそ1級合格の肝があります。

したがって、取引の知識というのは、アウトラインを掴んでください。
細かい知識は必要ありません。
大事なのは2番の処理の手順で、どういう手順があるのかをしっかりと掴んでください。
そのうえで、基本動作を徹底的に反復して、例題をきちんと処理ができるようにしてください。

したがって、2番の後半からが技術なのです。
知識の側面と技術の側面があります。
取引の知識は完全に知識です。
処理は知識と基本技術の側面があります。

これも、例題で完璧にしたうえで、最終的には、総合問題で突然聞かれたときの組合せです。
これは過去問などでできなければいけないので、例題と過去問の後半部分の組合せが大事だということです。

取引の知識は5割から6割わかれば大丈夫です。
8割以上理解しようとすると、会計理論になってしまうので、そこまでは必要ありません。
大事なことは、処理ができることです。
処理に必要な最小限の取引の感覚が掴めればいいです。
質問を見ていると、この部分を煮詰めてしまう人がいるのです。

取引そのもので悩みすぎてしまうと、時間がもったいないです。
取引については、ある程度のイメージが持てたら、処理の知識を完璧にしてください。
処理の知識をやっているうちに、遡って取引の知識もわかってきます。
結局、簿記は処理なのです。処理の知識、処理の基本動作、そして最後は処理の応用技術です。

もし、自分に苦手な論点があるならば、どこでつまずいているのかを意識して、メリハリをつけて勉強してください。

私はいつもあなたの1級合格を心から応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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