がんばろう日商簿記2級合格、今回は「対照勘定は柴山式元帳でマスターしよう」というテーマでお話をしたいと思います。

簿記2級

日商簿記検定2級以上になってくると対照勘定という勘定処理の方法が何度か顔を出します。


特に商品売買や債務保証などで出題されます。

いわゆる「偶発債務」というもので、将来の一定の条件が満たされたときに発生したり、まだ資産や負債として認識できないけれども、備忘的に、メモ書きのように仕訳をしておくこと(備忘仕訳)がありますが、このようなものを対照勘定といいます。

そういったものを説明するときに後者の立場では苦労することがあります。
抽象的でなかなか実体を伴わない活動を便宜的に帳簿へ記録しますが、そのときには柴山式元帳を使うと分かりやすいケースが多いので、ここで1つのテクニックをお話ししたいと思います。

そもそも、柴山式元帳というのは日商簿記検定3級以上の柴山式簿記講義で使うものですが、この方法は一般的にも使えますので、もしよかったらご参考にしてください。

書き方は、まず紙に十字を切り、さらに右上のエリアの真ん中に横線を引きます。
左上が資産の部屋、右上が負債の部屋、右真ん中が純資産の部屋、右下が収益の部屋、左下が費用の部屋というように、それぞれの部屋にT字を並べます。

例えば、資産の部屋は現金や売掛金とか受取手形や商品などで、負債の部屋は買掛金や借入金や支払手形などです。

純資産は資本金や利益剰余金というものがあって、収益は売上や受取手数料や雑収入などで、費用は仕入や交通費や交際費や棚卸減耗損など色々あります。

このように、それぞれのグループに応じてT字を配置して、1つの取引ごとに必ず複数の部屋に記入をするというイメージで柴山式元帳を使っていただくと、入門段階の勉強に非常に威力を発揮しますし、もちろん、日商簿記検定1級レベルでも威力を発揮することがあります。

例えば、割賦販売を使って対照勘定の説明をします。
割賦販売には回収基準というものがあります。

割賦販売というのは代金の支払を分割払いで行う販売形態で、日商簿記検定2級や1級で勉強しますが、特殊商品販売という部類に入ります。
今回は割賦販売の分割払いのケースを考えてみます。

割賦販売には2つの販売認識の方法があって、商品を引き渡したときに売上を計上する方法と、商品を引き渡してから代金の回収が分割払いで長期間に渡ることがありますが、そうするとそれだけ回収期間中に支払者の経営破綻や回収不能になる危険が高くなりますが、このようなことを「貸倒のリスクが高い」と言います。

貸倒のリスクが高いことに配慮して、販売の時には売上を立てず、代金の回収に応じて「借方現金 貸方売上」のように、代金を現金で回収した都度売上を認識する方法がありますが、これを回収基準といいます。

そして、回収基準の記帳方法の中に簿記2級で勉強する「対照勘定法」というものがあります。
つまり、商品を引き渡したときにはまだ売上が立たちません。

回収基準の応用として、未実現利益控除法や未実現利益整理法というようなことを今はよくいいますが、そのやり方は簿記1級で勉強します。

簿記2級では対照勘定法といって、商品を売った時に売上を計上するのではなく、代金の回収の時に「借方現金 貸方割賦売上」というように、回収まで売上の計上を待つというやり方があるのですが、ここで1つ疑問があります。

商品を引き渡したときには何の記録もしないのか?ということです。
もちろん、管理台帳だけで把握することもありますが、そのようなときには基本的な会計帳簿にもきちんと商品の引渡をメモ書き程度に記録しますが、これを「備忘仕訳」「備忘記録」といいます。

そのときに使われるのが、仮の資産、仮の負債ということで「対照勘定」です。
柴山式の場合は、資産のカテゴリに「割賦売掛金」という仮の資産を立てて、負債のエリアには「割賦仮売上」という、お互いに“架空の勘定科目”を作ります。

そうすると、割賦売掛金の残高と割賦仮売上の残高を相殺するとゼロになります。
したがって、資産・負債には何の影響も与えないということになります。

お互いを同額を両建てして書くので、これらを差し引きすれば何の影響もありません。
こういった、仮の資産や仮の負債を立てるのが対照勘定です。

事例として、4月1日に1,000円のものを売ったとした場合、「借方割賦売掛金 貸方割賦仮売上」という架空の資産・負債を計上します。

4月末日から5回の分割払いだとすると、代金の回収の都度売上を立てます。
つまり、4月30日に代金を現金で200回収したときに「貸方 割賦売上200」となります。

このように、1,000の商品を渡しているけれど代金の回収の時に売上を立てるのです。
そして、売上が実現して仮の状態が消えたので、「借方割賦仮売上200」として、減らします。

負債は貸方がプラスで借方がマイナスです。

割賦仮売上が発生したときに仮の負債として割賦仮売上を計上し、消滅するときに借方に計上します。

仮の状態が消滅して売上の状態に実現したということもできます。
負債から収益に転換したということもできるし、現金の売上に対応して売上が上がったということもできますし、色々な解釈ができます。

そして、割賦売上金は仮の資産ですから、資産は借方がプラスです。
そして、4月1日に1,000円上がったけれど、4月30日に割賦売掛金という仮の資産が200減って、差し引き800がまだ仮の状態だということが分かります。

このように、割賦売掛金と割賦仮売上という、それぞれ仮の資産・仮の負債という対照勘定を柴山式元帳で資産のエリア・負債のエリアで両建て両建てすることでより立体的に理解することができるようになります。

特殊主商品販売や対照勘定法が苦手な方は、柴山式総勘定元帳を活用してみて、自分で書いてみてください。

このような形で、柴山式総勘定元帳というのは特に簿記3級・簿記2級で特殊な取引などを表現することでみなさんの理解を助けるやり方になっています。

この機会にみなさんの勉強法に合わせて、柴山式総勘定元帳を活用してみてください。
みなさんの簿記検定の合格に役立てるような情報をお届けしたいと思います。

いつもみなさんを応援していますので、頑張ってください。
以上で終わりにしたいと思います。

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