リーダーシップを支える3つの要素

今回の「前を向いて歩こう」はリーダーシップについて考えてみたいと思います。
人をグイグイ引っ張っていく能力のある人やそういった技術に長けている人を「あの人はリーダーシップがある」「指導力がある」というふうに言います。

勿論、会社の経営をするにあたってリーダーシップは必要になりますし、チームのキャプテンや先輩やまとめ役など色々な立場の人がいますが、複数の人が集まるとその人たちをまとめて1つの目標に向けて引っ張っていける人が必要になります。
 
色々な定義があり得るとは思いますが、今回はリーダーシップについて3つの要素を考えてみたいと思います。
 
リーダーシップとは何かというと、組織、事業目的、動機づけという3つの要素があります。
この3つの要素が入るとリーダーシップがすっきり分かると思います。
 
色々な自己啓発本やビジネス書がありますが、この3つの側面のどれについて強調しているのかということを意識してそれぞれの本を読んでみると良いかもしれません。
 
組織の中にはあらゆる人がいるので、当然リーダーシップが必要になってきます。
勿論、あなたの中にもリーダーシップはあった方が良いです。
 
リーダーシップは例えば1,000人の会社の社長さんみたいに大きな組織であることもあるし、5人ぐらいの集まりの中で議論を導いていく人もいます。
大なり小なり、色んなレベルでリーダーシップというものがあります。
 
家族でゲームをした時に、ゲームをある程度スムーズに楽しく運営するには誰かが上手く司会進行をしなければいけません。
 
司会進行のような短時間におけるリーダーシップもあります。
いずれにせよ、この3つを知っておくと色々応用が利きます。
 
組織、事業目的、動機づけをもっと分かりやすく言うと、「人々を行きたい場所に導くこと」です。
 
この3つがあるとリーダーシップというものが発生します。
ピータードラッカー的な言い方をすると、人々がいるということは組織化するということです。
 
実は最初に来るのは目標設定で「行きたい場所」です。
まずは行きたい場所があって、組織化して、動機づけするというイメージです。
 
まずは行きたい場所を決めます。
事業の定義をします。
 
我々の事業はどこへ向かっているのか、我々のプロジェクトは何をしたいのかという目標を設定します。
 
この目標に向けて組織を作ります。
その組織の中で役割を決めたりそれぞれのやるべきことを明らかにします。
 
目標がなければ組織はできません。
最終的なゴールが目的であるならば、その途中の中間的なゴールが目標です。
 
目標は道路の標識のようなものです。
目的なり目標がはっきりした上で、それに向けて必要な人を集めて、役割を決めます。
 
これが組織化するということです。
そして、組織化した後は、組織の人たちをやる気にさせなければいけません。
 
嫌々やらされるというのは時代に合いません。
それは昔々の話であって、軍隊とかの原始的な組織です。
 
今は力や恐怖で押さえつけるような時代ではありません。
皆の自主性が大事です。
 
従って、組織化された人々が集まって、自ら「よし、自分たちでやろう」という気になってもらって一緒に進みます。
 
ピータードラッカーはこれを「自己管理」と言っています。
組織の構成員が自己管理をして、その自己管理の合計がそれぞれの個々の力の合計よりも上回る。
 
例えば個々の力が1だとして、1の力を持った人が10人集まったら、1を10回足すと10なはずですが、1の力を持った人が10人集まったら、リーダーシップの元で上手くまとまったらもっと大きくなります。
 
1の力を持っている人が10人集まったら、10ではなくて30にも40にもなります。
単純合計よりも大きな力をパワーとして生み出すのが組織の力です。
 
1の力を持った人が10人集まって、10より大きな20・30・50・100…という力に増幅させるのがリーダーシップです。
 
それは動機づけで、コミュニケーションをとることです。
その次の段階で評価したり育成というのもあります。
 
まずは動機づけ、コミュニケーションをとり、そしてその人を適性に評価することでさらに動機づけができます。
 
最終的には構成員を育成することまでできたらリーダーシップとしては合格です。
これもドラッカーが言っていることです。
 
それをまとめると、リーダーシップとは「人々を 行きたい場所に 導くこと」という形になります。
 
「組織」「事業目的」「動機づけ」の3つを意識して日々の組織の管理やチームをまとめることに使ってみてください。
ご参考になれば幸いです。
 
私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました

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