過去問を分解してみよう!

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「過去問を分解して考えてみよう」というテーマでお話をしたいと思います。

問題文を分解して一口サイズにして検討する、という勉強法は非常に役に立ちますが、総合問題でどこから分解していいのかわからないと多くの方が思いやすい商業簿記に最も威力を発揮します。

もちろん他の科目にも使えますが、商業簿記を苦手にしていてなかなか点数が伸びないという方は、商業簿記の過去問を分解して例題と突き合わせてみるという作業がとても役に立ちます。

商業簿記の問題はだいたい2ページぐらい、文字数にして2000字近くあります。
これを10分ぐらいで読みます。
商業簿記の持ち時間を50分として、最低15点以上取ります。
簡単なときは20点以上狙いにいきますが、最低15点はなんとか確保したいです。

では、どうやって15点以上を取るかということです。

商業簿記の満点は25点です。
ということは、26か所以上の解答数ということはあり得ません。
必ず1点以上の点数がつくので、25か所以下なのです。
それに合わせてテーマがどれぐらいあるのかということを考えて、分解していきます。

1つずつ小口化していくと、例題に近い問題が見えてきます。
よくあるのが、決算整理前残高試算表から始まって、1つが未処理事項、もう1つは決算整理事項、あるいは、時々、期首の貸借対照表から始まって期中取引を処理して期末の決算整理というケースです。

この場合は期末の決算整理は割と簡単で、論点が案外シンプルな場合があります。
1番多いのは決算整理前の残高試算表があって、未処理事項と決算整理事項を合わせて10個ぐらいのテーマがあるというイメージです。
未処理事項が2つ、決算整理事項が8つで合計10個というパターンなどです。
だいたい10個前後が多いです。

10個だとして、1個あたり3つから4つの処理をさせるでしょうから、まともに全部の仕訳や処理をしたらおそらく30から40ぐらいの処理数になるので、全部やる必要はありません。

3級レベルならばすべて仕訳をするというやり方もありますが、そんな時間はないので、上級レベルになればなるほど仕訳は頭の中でやるか、問題文に最低限の仕訳で処理をします。
頭の中で30から40の処理はすると思ってください。
50分ならば1分半ぐらいですが、テーマは10個です。

たとえば有価証券で考えてみてみると、売買目的、その他有価証券、満期保有目的、そしてよくあるのが減損処理など、4つのうち3つぐらい出ることがあります。
このように、1つの論点でだいたい3つぐらいの論点を処理させるケースが多いです。

25点ということは配点のパターンを3つ考えます。
25か所×1点というのは、受験者数が毎回1万人を超えていることを考えると、25か所を採点するのは大変なので現実的ではありません。
私の感覚では15か所から20か所ではないかと思っています。

たとえば20か所であれば、15か所が1点で5か所が2点になると思います。
私であれば15か所にします。
これぐらいにすると非常に採点しやすいです。
5か所が1点で、ボーナス点の2点が10か所で合計15か所です。
15から20か所が常識的な配点箇所になると思います。

たとえば、処理が40分の場合、20か所としたら1か所の解答に2分かけられるので、結構時間があります。
1か所に2分というのを頭に入れておきます。
普段の例題の勉強でも、1か所を2分と考えてスピード重視の練習をします。
むしろ、これを普段やっていないから商業簿記の点が取れないともいえます。
商業簿記で点を取りたければ、1か所の処理を2分でやる癖をつけてください。
時間との戦いです。

普段やっていることが本番でもできます。

だいたい10個ぐらいのテーマで、パターンも決まっています。

現金預金の関係、銀行勘定調整表の簡単な処理をさせるとか、有価証券は定番ですし、棚卸資産や特殊商品売買の割賦販売とか、固定資産の売却、リース、外貨など、パターンはある程度決まっています。
あとは、その中に減損会計をさりげなく入れたり、資産除去債務を入れるなど、個別論点を少し差し込みながらやっていくケースは多いと思いますが、それでも10個ぐらいです。
10個で40分なので、1テーマあたりだいたい4分と考えればよいです。
つまり、1テーマ4分で仕上げるという、パーツ練習をすればよいです。

多くの方は全体を軽くやってしまいますが、それだといつまで経っても同じミスを繰り返すので、この中で特に苦手だというものを3つ挙げて、どの3つだけを徹底的にやればいいのです。
そこだけ例題と一緒に解き込んで、そこをできるようにすれば、徐々に苦手がなくなります。

1回転目は軽くやりますが、2回転目は最もできない論点からやっていきます。
3回転・4回転すると徐々に嫌な論点がなくなってきます。
10個ぐらいのテーマに小口化して四角で囲って、その中から、その時にマスターしたいもの選びます。

問題文を四角で囲むというやり方は、私が会計士の受験生時代に結構やりました。
全部を何となく勉強するのではなくて、資料を1つずつのエリアに四角で区切るのです。
そこのエリアの、たとえば今回は為替予約だけやろうと思ったら、そこだけを徹底的にやるのです。
最近だとセールアンドリースバックも出ますので、そこも例題と突き合わせて、その内容が例題レベルだということがわかればいいのです。

1個ずつ抜き出してみると案外例題レベルの内容であることが多いです。
それでも、どうしてもできないものは放っておけばいいのです。

商業簿記は、15点以上は何とか取りたいです。
多分15か所から20か所ぐらいの配点のケースが最もリーズナブルだとは思います。
最大25より多い配点はあり得ません。
このようにして得点戦略を考えます。

資料は、だいたい10個ぐらいであることが多いので、1個ずつテーマごとに四角で囲っておいて、その中から選んで例題と突き合わせてみればいいのです。

小口化して1つずつのテーマをピンポイントで集中治療する勉強法を参考になさってください。
問題の小口化という戦略的な勉強法は、1級短期合格の1つのテクニックです。

私はいつもあなたの1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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