第10週② 決算日の時点で設備はいくら?

2014年09月01日

【キッズ簿記(BOKI)Step3】

今日は「決算日の時点で、設備はいくら?」というテーマです。

柴山政行氏(以下、柴山):キッズベーカリーの店主としてのケイイチくんの1年間の通信簿は出ました。
しかし、商売で使ったパソコンや車などの設備・道具にも通信簿のようなものがあるのです。
このような設備の評価をどのようにすれば良いのか、そういったことを勉強します。

進行:今回ももかさん、りょうたくんの2人と一緒に勉強していきます。
そして、この番組を見ているあなたも、わかりづらいところがあったら、繰り返し見て一緒に勉強していきましょう。

さて、まずは思い出してみてください。
キッズベーカリーを開店するときに2つ設備を買いましたが、何を買ったか覚えていますか?

りょうたくん(以下、りょうたくん):車を買いました。

もかさん(以下、もかさん):パソコンです。

進行:自動車を400,000シバ、パソコンを100,000シバで買いました。
それを毎日商売のために使い続けて、1年の「通信簿」を出す決算日を迎えました。
自動車もパソコンも、キッズベーカリーの大切な資産ですので、これらも通信簿に書き残さないといけません。
ここで少し考えてみましょう。
1年間使ったのに、買ったときと同じ値段で評価していいのかということですか、先生、どうでしょうか。

柴山:ところで、もかさんとりょうたくんに聞きますが、今、欲しいものはありますか?

もかさん:ピアノが欲しいです。

りょうたくん:おもちゃが欲しいです。

柴山:では、その欲しいものを買うとします。
新品と1年間使った中古品が同じ値段で売っていたら、2人はどちらを買いますか?

もかさん・りょうたくん:新品です。

柴山:なぜでしょうか?

りょうたくん:新しいし、見た目も綺麗だからです。

柴山:物は使うと古くなって傷がついたり錆びたりします。
古くなったものの値段というのは新品より下がるというのが今回のポイントで、商売で使う設備や道具も同じです。
では、その価値をどうやって決めるのかということを、この後説明します。

進行:では、商売で使う設備の評価の仕方を教えてください。

柴山:キッズベーカリーの配達用の自動車を例に説明しましょう。
この自動車を6年間使うとして、図のように、毎年少しずつ価値が下がって、6年使って廃棄すると考えた場合、価値は6年後にゼロになります。
予想される設備の寿命を、使用に耐えられる年数ということで、「耐用年数」といいます。
耐用年数は法律で決まっているので、自分で考える必要はありません。

進行:車なら、1,000万の車だろうが、ケイイチくんが買った400,000の車だろうが、6年後には価値はゼロということになるのですか?

柴山:法律ではそのように計算することになっています。
人によっては20年持つと言うかもしれないですし、5年と言う人かもしれないし、個人の判断に任せていたら基準がバラバラになってしまうので、車の場合は全国共通で「6年」と法律で決めているのです。

自動車や備品など、設備の考え方をまとめると次のようになります。
最初は、その設備を買うためにかかったお金で評価をします。
ケイイチくんのケースでいうと、車ならば400,000シバ、パソコンは100,000シバです。
しかし、時間が経つほどに価値が下がってきます。
これを「老朽化」ともいいますが、古くなってボロボロになっていきます。
そうなると、1年後も同じ金額で評価してはいけませんよね。
何年か後には価値がゼロになるので、それに向かって少しずつ価値が減っていくと考えます。
ケイイチくんも「車もパソコンも、買ってから1年も経てば新品と同じ価値はないよね」言っています。

進行:では先生、レッスン47のまとめをお願いします。

柴山:1番目、お店を始めるときに車両は400,000シバ、備品は100,000シバで買いました。
2番目、予想される設備の寿命のことを「耐用年数」といいます。
3番目、400,000シバで買った車両の価値は、商売のために使用して古くなるので、1年後には400,000シバより低い金額になります。
以上が今回のまとめです。

進行:大事にしているものでも、会計上は古くなると評価が下がるというお話でしたが、今回の学習をしてみてどうでしたか?

もかさん:どんなに良い車を買っても、法律で決まっている寿命が同じというのはがっかりしますね。

りょうたくん:もし車を買ったら、4年か5年で売り払って、少しでもお金に換えて、新しい車を買ったほうがいいと思いました。

柴山:先程の私の説明が足りなかったかもしれませんが、6年経ったら絶対に廃棄しなさいという法律ではありません。
6年経ったらゼロになるというのはあくまで会計上のルールであって、それ以上長く使っても全く問題ありません。
人によって会計ルールを変えてしまうと、計算がバラバラになってしまうので、とりあえず計算上は6年という決まりにしているだけなのです。

進行:柴山先生、明日の内容を教えてください。

柴山:明日は「設備の価値は、どれくらい減った?」というテーマです。
使っている設備は毎年少しずつ古くなっていくことがわかりましたが、具体的にどれくらいの金額で下がっていくのかを決めなければいけません。
その計算の仕方を学んでいきます。