未来の壁を3つ想定して、簿記を楽しんでしまおう!

がんばろう日商簿記1級合格、今回は「未来の壁を3つ予測しておくとやりやすい」というお話をします。

新しい物事にチャレンジをすると、困ったり迷ったりすることはあります。

教室やセミナーの現場を見ていて、責任ある立場を任されるような地位にいける人といけない人の違いの1つには、リスクマネジメントの能力があるかどうかだと思っています。

これは日商検定1級にも言えることで、自分が計画を立てて行動する場合、将来に起こりうる課題は何かを事前に予測して、それに対する準備をいくつか用意しておく人は上手くいくのです。

たとえば、会社で朝礼をするときに、従業員の方が持ち回りで話をすることがありますが、明日の朝礼で誰が話すかわからない状態で、直前になって自分が話すように言われた場合は焦ります。

心の準備をしていない時にやってきた課題や災難に対して、人間は焦ってしまって力を出すことができないし、モチベーションもぐらついてしまいます。

しかし、前日から話すことがわかっていれば楽ですよね。
「明日は話をしなければいけない」という課題が事前にわかっているので、対処法を考える余裕があります。
なので、事前に予測しておくことが大事なのです。

簿記1級の勉強でも同じで、たとえば「1級に受かったら履歴書に書ける」「会計の専門家の入口に立てる」「税理士・会計士を受けたい」など、色々な夢を見ることがあります。
それも大事なのですが、現実問題を考えたとき、初心者から合格レベルにいくまでに平均して半年程度の道のりがあるのですが、その道のりが平坦であると漠然と考えてしまうのです。

2級の延長で1級を考えてしまうとつまずいてしまうのです。

先ほどの、朝礼で突然話を任される状態と同じになってしまいます。
勉強をスタートする段階から、3つの壁があるだろうなと予測しておくと、気持ちが楽になります。

実際に壁が表れても、気持ちに余裕が持てます。
日商検定1級のケースでいくと、まず1つ目の壁ですが、最初に授業を聞いたときに、専門用語が多くて頭に入ってこないけれども、そこでパニックにならないことです。
「頭に入ってくる」という淡い期待があるから、入ってこなかった場合に焦ってしまうのですが、それは違います。
そこまで頭のいい人なんていません。
世の中はみんな普通の人です。

普通の人が突然話を聞いてわかるほど、1級の内容は簡単ではありません。
その時期は、あなたの人間力が試されています。
わからなくても気にせず先に行けるかという、あなたの人間力が試されていると思えばいいです。
なので、「最初からすべてわからなくて当然」という目で見ればいいのです。

2級の場合は、最初から半分以上わかるような話だったので、そのイメージで1級にいってしまいがちですが、それが間違いなのです。
1級の知識は、最初に2割わかれば上等なのです。

逆に、「この内容が半年後にわかるようになるんだ」と思えばいいのです。
「これがわかったら格好いいね」と思ってください。
必ずわかるときが来きます。

2つ目の壁は、例題です。
柴山式の例題というのは本番を想定していますが、これも出来るようになります。
最初からすべてわかる必要はありません。
半年後にはみんな出来るようになっています。
1級の知識がほぼ無い状態か、2級に合格してから5年10年経っている人でも受かっているのです。

真面目にやっていれば1年か1年半で受かります。

早い人で4か月で受かっているので平均で6か月から1年で受かるのです。
大切なのは、わからなくてもやることです。
「わからないことがあっても、わからないことを気にしない」という心の準備を今からすればいいのです。

どんなやり方をしようが、キャラクターやイラストを多くしようが、わからないものはわからないのです。
「1級は最初はわからなくて当たり前」という心構えが出来ていれば大丈夫なのです。
できないと思っていて勉強を始めて、少しでもわかるようになったら嬉しいですよね。
それが大事なのです。

3つ目の壁は、過去問です。
過去問は引っ掛けなどがあったり文章が長くなったりして、国語力が問われます。
なので、過去問の8割以上ができないのです。
ここでまたショックを受けてしまうのですが、気にしないでください。
どうせできないのだから、気にする必要なんてないのです。

問題文をとにかく読めばいいのです。
何度も言いますが、「3回の壁」で、あなたの人間力が試されているのです。
わからない状態でも、へこたれずに食らいついてくる人間なのかどうかが試されているのです。
食らいつかないで受かるひとは「天才」ですが、ほとんどの方は普通の人間です。
普通の人間が合格するためには、最初は訳がわからなくても、そのわからない状態を楽しむのです。

「壁を楽しめ」ということです。
「柴山の言っていたとおり、やっぱり過去問が解けないや」と、笑って受け流すようなマインドが大事なのです。
多くの人は、出来ないと「え!?例題をあんなに一生懸命やったのに何で出来ないの」と思ってしまいますが、それは違います。
そのレベルで悩んでいるようであれば、1級に受かる人間力がまだまだ出来ていないということです。

「3つの壁」を想定してください。
どうせ3回わからない状態が来るのです。
しかし、それを乗り越えたら嬉しいですよね。
その壁を乗り越えたら合格が待っています。
1級の合格をゲットするために、3つの壁を想定して、その壁を楽しんでください。

私はあなたの1級合格をいつも応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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