簿記1級の基本的な部分にも通じますが、簿記2級の学習範囲の中で重要な論点の1つである研究開発費等とソフトウェアの会計処理について基本的なところをお話してみたいと思います。

研究開発というのは要するに基礎研究や製品化のための応用研究のことです。
たとえば製薬会社では新薬の開発、家電メーカー、自動車会社、精密機械などをつくっている会社などでは新しい製品の開発のための研究をしています。
 
色々な研究開発に関する費用の支出に関する会計処理は簿記2級以上で学習します。
簿記検定だけではなくて税理士試験の簿記論等でも出題されることがあります。
 
このように重要な論点の1つです。
それから、ソフトウェアというのはプログラムです。
 
一定のコンピュータ上の処理などをするソフトウェアのプログラムなどのものです。
これは無形固定資産と言いますが、定額法などで償却します。
 
簿記2級の場合は自社利用といって自分の会社で経理システムや給与システムや在庫管理システムなどのシステム関係のプログラムを導入したときに、何百万、何千万というお金をソフトウェア会社に払って納品してもらいます。
 
そういったものを自社利用で買った場合の定額法という償却の方法は簿記2級でやります。
簿記1級はまた違ったことをやります。
 
たとえば自分でプログラムを開発して、それでマスターをして、そのマスターをコピーして市場で販売した場合の会計処理を行います。
 
ということを踏まえて、研究開発費とソフトウェアについての例題を見ておきましょう。
まず取引例です。
 
①研究開発の目的で、材料10,000円、機械装置200,000円を取得し、小切手を振り出して支払った。
 
たとえば機械装置や器具備品などのような固定資産は通常は有形固定資産といって減価償却の対象になりますが、研究開発目的で他に転用ができないものは固定資産とはせずに研究開発費という費用にします。
 
過去にもこの部分が本試験問題で出ています。
仕訳は(借方)研究開発費210,000 (貸方)当座預金210,000となります。
 
②将来の経費削減を目的として、自社利用の目的でソフトウェア150,000を購入し、小切手振出により支払った。
仕訳は(借方)ソフトウェア150,000 (貸方)当座預金150,000になります。
 
③上記②のソフトウェアを取得して、1年後に決算となった。5年で定額法償却をする。
残存価額をゼロとして150,000÷5なので、1年あたり3万円となります。
 
仕訳は(借方)ソフトウェア償却30,000 (貸方)ソフトウェア30,000となります。
これは2級でいうと販売費及び一般管理費という費用になります。
 
研究開発費もソフトウェア償却も販売費及び一般管理費になることが多いでしょう。
あとは問題文の指示に従ってください。
 
ということで、この仕訳を柴山式総勘定元帳で書いてみるというのが今回のポイントです。
柴山式総勘定元帳は十字を書いて左上が「Ⅰ.資産」、右上が「Ⅱ.負債」、右真ん中は「Ⅲ.純資産」、右下は「Ⅳ.収益」、左下は「Ⅴ.費用」となります。
 
①についてですが、研究開発は費用なので、費用グループの研究開発費勘定の左側に210,000と書きます。
そして、資産グループの当座預金勘定の右側に210,000と書きます。
 
②についてですが、将来の経費削減や収益の獲得のような会社にとって効果があることを想定して取得したソフトウェアは資産(無形固定資産)に計上して償却をします。
 
従って、資産グループのソフトウェア勘定の左側に150,000を書いて、同じく資産グループの当座預金勘定の右側に150,000を書きます。
当座預金が減って、その分ソフトウェアという資産が増加しました。
 
③についてですが、1年で30,000円償却するので、資産エリアのソフトウェア勘定の右側に30,000を書いて、費用エリアのソフトウェア償却勘定の左側に30,000を書きます。
 
ソフトウェアが30,000減って、その分がソフトウェア償却という費用勘定に落ちます。
このような形になります。
 
ということは、この年は研究開発費210,000とソフトウェア償却30,000の合計240,000の費用が発生したと考えられます。
 
このイメージを持っていただくと分かりやすいと思います。
柴山式の1~3級講座はすべてこのように柴山式総勘定元帳をベースにしながら学習します。
 
柴山式総勘定元帳を使うと資産表や貸借対照表や損益計算書が一発で分かるようになるので、参考になさってください。
 
私はいつもあなたの日商簿記検定2級の学習と合格を応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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