商簿と工簿は並行すべきかどうか?

がんばろう日商簿記2級合格、今回は「商簿と工簿は並行すべきかどうか」というテーマでお話をしたいと思います。

これは、2級の勉強を始めたばかりの頃、あるいはこれから始める方から年に何度か受ける質問です。

結論を申しますと、2級の合格を100時間で達成すると考えると、100時間のうち前半の50時間は並行してもしなくてもいいです。

後半は並行したほうがいいです。
その理由ですが、これは個人差があるので絶対ではありませんが、たとえば、100時間を前半と後半に分けた場合、前半はほぼ授業とその復習でだいたい50時間で、残りの50時間が問題練習になります。

残りの50時間のうちの20時間から25時間ぐらいが個別練習で、後半の25時間ぐらいが過去問や総合問題をやります。

100時間のうち前半50時間がインプット、後半50時間がアウトプットです。
インプットで商業簿記と工業簿記を並行させるかは、好みに応じて選択してください。

最初に商業簿記だけを終わらせてから後半に工業簿記をやってもいいです。
柴山式の場合は、商業簿記が25時間から30時間、工業簿記は20時間ぐらいでインプットが終わります。

復習を考えたら商業簿記と工業簿記の割合は6対4の割合だと思います。
本試験までまだ時間があるのでどちらでも構いませんが、可能なら商業簿記を先にやったほうがいいです。

どちらが先かと言ったら、商業簿記を先にやることをおすすめします。
なぜかというと、商業簿記のほうが知識の量が多いので、脳の中で熟成しなければいけない時期が多いのです。

どちらでも変わらないとは思うのですが、敢えて言うなら、私なら商業簿記を先にやって工業簿記を後半にやります。
工業簿記の方が急に伸びます。
商業簿記の方が合格レベルまでにいくのに時間がかかります。

工業簿記は全体像を掴めばあっという間に合格レベルに達します。
これは柴山式の一貫した考え方です。

柴山式総勘定元帳を使えば工業簿記は難しくありません。
ですので工業簿記は気にしなくてもいいです。

間に合わなくなるのは、結局商業簿記なのです。
試験までまだ3か月近くありますので、これだけ期間があれば、どちらから先にやっても変わりません。

年内は商簿か工簿のどちらかを決めてやって構いません。
1月はやっていない方のどちらかをやって、最後の1か月で練習をすれば、商簿と工簿のどちらを先にやってもあまり変わりません。

ただ、できれば商簿をやるのは1月より12月にやった方がいいかなという気がします。
実際、柴山式の勉強をしている方は1か月や1か月半で2級に受かる人が続々と出ているので、最後の1か月が大事なのです。

最後の1か月は両方を毎日やったほうがいいです。
時間が経つと力が落ちてしまうので、アウトプットはどちらかにまとめてやらないでください。

柴山式で大事なのは後半の50時間です。

前半の50時間はある程度楽しくやってください。
結局、前半の50時間は並行しようがしまいが、どちらでも好きにしてくださいということです。

後半の50時間は、商業簿記は毎日、工業簿記は2日に1回か毎日やってください。
後半は個別問題や例題、過去問や総合問題を毎日並行しましょう。
これが柴山からの提案ですので、参考にしてください。

前半は悩まなくてもいいですが、もし心配ならば12月の初めの2・3週間だけ商業簿記をやって、12月の終わり頃から工業簿記を始めても間に合います。

柴山式の場合は、日商検定2級の場合で、1番短くて2週間で合格した方もいますので、1か月から1か月半ならば可能といえば可能です。

結局、最後の1ヶ月間を並行してやればいいのです。
前半は緩く早く1回転しましょう。
ポイントは後半のアウトプットです。

私はいつもあなたの2級合格を応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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