日商簿記1級を学ぶ意義

がんばろう日商簿記1級合格、今回のテーマは「1級学習の意義」というテーマでお話をします。

そもそも、なぜ1級を目指すのかということですが、1つは、より高い専門家レベルの簿記の知識を見てみたい、ここまで勉強すると、税理士や会計士を目指す以外は、打ち止めと言っていいぐらいの知識になります。

簿記1級の合格・不合格は、時の運もあります。
過去に1級の勉強を、良い線までやった方は、やはり簿記のセンスがあるのです。

もちろん合格も大事ですし、合格することを目標にやって欲しいのですが、自分の論点の出題が続くとか巡り合わせもあるので、仕方がありません。

1年・2年空けて、またチャレンジし直せばいいのす。
1回で受かる人もいれば5回ぐらい受からない人もいますが、巡り合わせなので気にしないでください。

しかし、合格するために努力をしたという事実は変わりませんので、そこに自信は持って欲しいです。

1日2時間から3時間を半年間コツコツ勉強することは、尊いことです。
これによって生活のリズムが身に付きます。
セルフコントロールのトレーニングにもなっています。

眠かったり、やる気がない場合でも頑張って勉強するという生活習慣こそが、あなたにとっての大きな財産なのです。

普段から自分をコントロールするというのはなかなかできないことなので、簿記1級の勉強を通して自分のメンタルを鍛えるというやり方もあります。

これによって生活習慣も規則正しくなります。
健康にも良いです。
生活のリズムがきちんとできるので、あなたの脳の活性化や生活の規則性など、見えない部分で色々な恩恵があるのです。

もちろん、それだけではありません。
2級と1級では大きな違いがあります。
連結決算、外貨建て、M&A、減損会計、リース、資産除去債務、社債など、日経新聞の上場企業を対象にした時事ニュースでは1級の知識が多く出てきます。

2級の知識でもある程度は理解できますが、1級の知識こそが日経新聞の情報を読む1つのコツになります。

1級に受かる必要はありません。
1級のインプットを少しやるだけでもかなり違います。

日経新聞の投資情報の欄を見ると、決算情報がたくさん載っています。
四半期決算、連結決算、外貨建て、退職給付などはまさに1級です。
1級の知識を持っておくことで、時事ニュースや上場企業の決算発表が深く理解しやすくなります。

これは大きなメリットです。

合格・不合格に関係なく、1級の勉強をされた方の多くは「新聞を読むのが楽しくなった」と言っています。

特に経済新聞は会計記事が多いです。
今まで読めなかった新聞の記事が、会計知識のおかげで敷居が低くなって読みやすくなります。
これは大きな財産です。

これは1級の勉強をしたからこそのメリットです。
もちろん、2級の勉強で基本的な会計の知識が身に付くということも素晴らしいことです。

2級でも履歴書に書けたり、活用できる場面はたくさんありますし、中小企業の決算もある程度組めるようになりますが、さらに頑張ってみようと思ったら、1級に受からないとしても、勉強をコツコツやったということは、あなたの「プレミアム」になります。

プラスアルファのメリットがあります。
1級では、中小企業の取引だけではわからないデリバティブも出てきますし、減価償却もさらに高度な内容があります。

リース会計の話もしますし、商品売買も割賦販売についてもう少し詳しい話をしますので、上場企業の取引の色々なことに気付きます。

レベルの高い企業活動や会計知識に触れる機会が出てきます。
これはあなたにとって大きな財産となります。

教養という面からみても、1級の勉強はあなたにとって大きなレベルアップにつながります。
もちろん、合格という目標があったほうがやりやすいので、合格に向けて頑張ってください。

柴山式は短期合格を目標にして講座を作っていますが、1級の勉強は合格という大きな結果もありますが、合格を横に置いても、その他に身に付く知識や努力の過程や生活習慣など、色々な面であなたに大きなメリットがあると私は思っています。

1級の勉強で身に付けた会計知識は、あなたの将来の役に立つ可能性が大いにあります。
教養として1級の勉強をすることもおすすめします。
ぜひ頑張ってください。

私はいつもあなたの1級学習を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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