最近のサンデー日経は、いい仕事してます!
みましたか?3面の記事。
          
「国有資産の圧縮 攻防へ」

こんな見出しが、紙面で踊っています。
2003年度(2004年3月)時点における、日本政府のバランスシートが開示されています。
こういうのは、政治・経済を読み解く前提知識として、ぜひともスクラップしておきましょう!

今後の政策や経済問題の争点になりそうなポイントを、たくさん含んでいます。

              国のバランスシート  (単位:兆円)
     < 資 産 >            < 負 債 >
  貸付金      300.3    公債       346.8
  公共用財産    181.7    郵便貯金     220
  有価証券     144.4    公的年金預り金  146.6
  現金・預金     76.9    責任準備金    140.8
  国有財産等     66.8    政府短期証券    64.1
  未収金等      17.9    独立行政法人等債券 49.3
  出資金       13.3    借入金       40.3
  物品        12.1    退職給付引当金   21.6
  棚卸資産       9.6    未払金等      21.2
  支払承諾見返り等   4.4    預託金        5.1
  貸倒引当金    ▲ 5.8    支払承諾等      4.4
  その他       17.3    その他の負債    20.1
                    【債務超過額】 ▲241
  ——————————————————-
   計       839.9    計        839.9
  ================================
                       (引用:日経新聞3面)

  ※四捨五入の関係などで、合計は必ずしも一致しません。

上記を見ると、241兆円の債務超過となっています。

ちなみに、2003年度における日本のGDP(国内総生産)は約501兆円ですから、GDPの1.7倍もの資産を保有しているということになります。
アメリカと比較するならば、アメリカの総資産がGDPの1/8というから、その差に驚きです。
いいかえると、アメリカは、国の保有財産に対して8倍の付加価値を生み出しているが、日本は、国の保有財産に対して0.6倍(1.7分の1)の付加価値しか生み出していない、という表現になります。

たしかに、資産効率は悪そうですね。
そこで、経済政策の重要な課題の一つとして、「公務員の人件費削減」、「政策金融の見直し」と並び「バランスシートの圧縮」が浮かび上がってきた格好になりました。
この中でも、国有財産66.8兆円と出資金(対特殊法人など)13.3兆円の整理が、議論になりそうだ、と同紙では論じています。
このバランスシート、突っ込みどころはいろいろとありそうですが、負債の中でも公債346.8兆円、郵便貯金220兆円および公的年金預り金146.6兆円の存在が要チェックですね。
まず、公債ですが、この利回りが年1%としても、年間の利払いは約3.5兆円です。

3.5兆円ですよ。

1年365日として、365日で割ったとしても、1日あたり、95億円もの税金が、利息として消えていく…?

さらにさらに、
1日は、24時間×60秒=86400秒ですから、
1秒あたりの利息が…

95億円÷86400秒=10万9953円!?????

1秒の利息が10万円????
  ↓
  カチ (1秒経過)
  ↓
  カチ (2秒経過)
  ↓
  カチ (3秒経過)
 はい!ここまでで、33万円の利息デース♪

…サラ金も真っ青!
計算してみたら、あまりにすごすぎて、声も出ませんでした。
この利息、ぜんぶ日本国民の税金から出てるとしたら。
ほら、今この一行を読んだ1秒の間にも、
あなたの、わたしの10万円があああ!!!!!!
こんな借金づけの国に、誰がしたんだああああああ!!!
…すみません。ちょっと興奮しすぎました。

ものごとを、マクロ的観点から見ると、凄いことになりますね。

ちなみに、バランスシートの左右(資産と負債)を、強引にひも付きで見ると、結構面白いことが分かります♪

     < 資 産 >            < 負 債 >
  貸付金      300.3 ←← 公債       346.8
  公共用財産    181.7 ←← 郵便貯金     220
  有価証券     144.4 ←← 公的年金預り金  146.6
  現金・預金     76.9    責任準備金    140.8
  国有財産等     66.8 ←← 政府短期証券    64.1
  未収金等      17.9    独立行政法人等債券 49.3
  出資金       13.3 ←← 借入金       40.3
  (↑対特殊法人など)
     :                  :

さて、どこから手をつけていきましょうか。
こういうときは、なまじ内部を詳細に知らない無垢な人間の方が、バッサリいけて、強いです。

貸付金300兆円を半分にしたら?
公共用財産を半分にしたら?
株価が好調なうちに、有価証券を半分処分したら?
国有財産で、遊休資産を精査し、処分しちゃったら?
特殊法人等への出資金を、3分の1にしちゃったら?
借金350兆円くらいは、すぐに返済できるのでは?

そうすれば、1秒当たり10万円の金利という悪夢から解放されるのでは?

…ああ、そんなこと言ったら、各関係者の方からメッチャ怒られそうですが、

■でも、本当にできませんか?■
「誰かがいままでの利益を失うから」そんな理由で、先送りしてないでしょうか。

株式会社は、もう何年も前から、血と汗と涙を流してやってますよね。
次は、たしかに国の番かも、と思うのは、私だけなんでしょうか。
徹底的に財務改善をした後の消費税アップなら、私も、最後はある程度納得する覚悟はできてます。
まずは、「入るを図って出るを制す」の「出るを制す」を先にやるのが、財務改善の大セオリーです。
消費税アップなど、「入る」を図るのは、その後。
企業なら常識のことを、国がやらなくてもよい、という道理はないと思うのですが、いかがでしょうか。

ご意見がありましたら、どうぞ、お寄せください。
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