第9週⑤ 第9週のまとめ

2014年08月28日

【キッズ簿記(BOKI)Step3】

今日は第9週のまとめです。

柴山政行氏(以下、柴山):日々の取引内容がひと目でわかる日計表の進化形である「月次試算表」について、今週はいろいろ学んできました。
その大事な点について、もう一度おさらいしておきましょう。

進行:今回ももかさん、りょうたくんの2人と一緒に勉強していきます。
では、今週勉強したことを順番に確認していきましょう

まとめ1、日計表を1か月分合計すると?

柴山:日々の取引が1か月分のトータルで表示されます。

まとめ2、日計表が進化すると?

柴山:日計表が進化すると、縦の列が1つから3つに増えて、月次試算表になります。
日計表は1日の取引の合計でしたが、月次試算表の場合、1か月の合計は3列の真ん中に表示されて、3列のうち内側には前月末の残高、外側には当月末の残高が表示されます。

まとめ3、月次試算表の役割。

柴山:次のように、便利な役割があります。
1)1か月でどれくらいのお金が動いたかがわかります。
お金というのは、現金または普通預金などがいくら増えたか、減ったかという動きがわかります。

2)月末に、いくら現金や預金が残っているかがわかります。

3)月末時点で、そのほかの資産や負債がどれくらいあるかがわかります。
しつこいようですが、資産には何がありましたか?

りょうたくん(以下、りょうたくん):金・物・権利です。

柴山:では、負債にはどのようなものがありますか?
もかさん(以下、もかさん):借入金と買掛金です。

柴山:もう完璧ですね。

4)1か月でどれくらいの売り上げがあがったかということがわかります。

5)1か月でどれくらいの費用がかかったかがわかります。

まとめ4、月次試算表の計算方法。

柴山:現金の勘定科目を例にとると、現金は左がプラスで右がマイナスでした。
表の左側3列のうちの真ん中「取引合計」とその右にある「7月残高」を足して、そこから表の右側の「取引合計」を引いた分が今月の残高になります。
計算式としては824,800+100,000-520,000=404,800となります。

進行:ここまで月次試算表のおさらいをしましたが、どうでしたか?

もかさん:竹とんぼを書くよりは簡単でした。
金額は大きくなりましたが、計算間違いさえしなければ大丈夫だと思います。

進行:月次試算表がどんなものかわかったので、数字を読むときや記入するときのポイントを確認していきましょう。

まとめ5、キッズベーカリー7月の月次試算表です。

柴山:経営者としてのケイイチくんの7月の1か月間の通信簿ということで試算表がありますが、この表からどんな経営をしていて、費用や売り上げがどれぐらい発生しているのかがわかります。
ここでは、売掛金と買掛金が、本来出てくる側とは反対側に出てくるということも発見しましたよね。
その理由は、竹とんぼへの記入方法で習いました。

売掛金は本来、左側に数字があります。
この例の場合は売掛金の左側に525,000シバと書かれています。
買掛金は右側に365,000シバと書かれています。
翌月になって売掛金525,000シバを普通預金で受け取るならば、普通預金の左側に525,000と書いて、売掛金の右側に525,000と書いて、売掛金勘定は左右同じ金額となって、差し引きゼロとなります。
買掛金も同じように、支払をしたら、左側に365,000シバと書いて、普通預金の右側に365,000と書きます。
このように、買掛金を支払うときには左側、売掛金をもらうときには右側に記入して減らすということを勉強しました。

進行:売掛金と買掛金についてはどうでしたか?

もかさん:最初はわからなかったですが、今は左右両方にあることに違和感がなくなってきました。

りょうたくん:僕も同じで、最初はわからなかったのですが、今は慣れてきました。

進行:そして、月次試算表の便利な使い方の1つ、前の月の数字と比較して、その差から色々なことを読み解いて分析するという段階に入っていきます。

まとめ6、キッズベーカリー8月の月次試算表。

柴山:7月と8月の2か月を比較することによって、どのような差があるのかということで、新たなことがわかります。
8月の分析例としては次のようなものを学習しました。
配達売上も店頭売上も、7月に比べて下がりましたが、下がった理由としては、お盆で営業日数が減ったとか、暑くて外に出られなかったとか、いろいろな理由が考えられます。
それと、現金は60,000シバで前月と同じ額でしたが、普通預金は7月末に比べて増えたということや、7月に比べて仕入やその他の費用が大きく増えましたが、この表はそのような理由を考えるきっかけになるのです。

次に、分析例の2つ目として、利益の計算方法を学びました。
7月の利益は742,400だったのに、8月は184,400と大幅に下がりました。
この状況を見て、ケイイチくんは9月からまた頑張ろうという、モチベーションにも繋がります。

さらに、分析例の3つ目として、儲けが減った理由を考えました。
たとえば、8月ならばお盆休みがあったとか、売上は下がったのにムダな仕入が多かったとか、エアコンや車の修理代がかかったというような理由が考えられるということを学びました。

今回は7月と8月の比較で分析をしてみましたが、季節を変えてみて、もし3月に比べて4月の売上が減ったら、どういう理由が考えられますか?

もかさん:キリが良いから、リフォームするとかですか?

りょうたくん:新年度の準備でいろいろな物を買ったので、4月にお金が無くなってしまったのだと思います。

柴山:ちなみに、今は2014年ですが、今年の3月までは消費税が5パーセントでしたが、4月からは8パーセントになりました。
税金が上がると買うのを控えますよね。
このように、理由はいろいろ考えられるのです。

進行:今週は、お店の1か月間の通信簿ともいえる月次試算表を勉強してきましたが、りょうたくん、どうでしたか?

りょうたくん:ケイイチくんは読みが甘いと思いました。

進行:ぜひ、コンサルタントとしてアドバイスをしてあげてください(笑)
もかさんはどうでしたか?

もかさん:分析をすることによって、新しい商品を思いついたりするので、数字を書くよりも、分析をするほうが楽しいなと思いました。

柴山:新しいアイデアを出すことこそが、試算表を作る意味ですよね。

進行:柴山先生、次回の内容を教えてください。

柴山:第10週となる来週は、「設備は使ったら古くなる!」というテーマで勉強します。
お店を経営するうえで、パソコンや車などの物は大事な資産です。
でも、すべての物は使えばどんどん古くなっていきます。
そして、古くなれば、買ったときと同じ価値では売れません。
では、物の価値が落ちていく状態を、いつの段階で評価して、計算をして、帳簿に残すのかという手続きを学んでいきます。