第2週② 設備を買ったら、どう書くの?

2014年07月07日

【キッズ簿記(BOKI)Step1】

今日は「設備を買ったらどう書くの?」というテーマです。

柴山政行氏(以下、柴山):1週目でお金が入ってきたときの帳簿の書き方は学びましたが、今回は物を買ったらどう書くのかということを学びます。

進行:今回ももかさん、りょうたくんの2人と一緒に勉強していきます。
前回のおさらいですが、キッズベーカリーの開店に向けて一生懸命頑張っているケイイチ君ですが、ここで心強い味方が現れました。

喫茶ABCのマスターで、お父さんの友達でケイイチくんを昔から知っている、優しい叔父さんです。
ケイイチ君が作るケーキをいつも褒めてくれています。

ある日、そのマスターがケイイチ君のところへ来て何かを話したのですが……
ここで、2人にお芝居をやってもらいたいと思っています。
マスター役をりょうたくん、そしてケイイチ君役をもかさんにお願いしたいと思います。……ある日、喫茶ABCのマスターが言いました。

りょうたくん(以下、りょうたくん):「ケイイチ君のケーキはすごくおいしいから、うちの店でもセットメニューとして出したいんだが…」

もかさん(以下、もかさん):「え~?本当ですか?」

進行:ケイイチ君は、毎日ケーキ50個を喫茶ABCに配達することになりました。

りょうたくん:「それで、開店したら毎日5種類のケーキを10個ずつ、うちの店に届けてもらえるかな?」

もかさん:「はい!がんばります!!」

進行:商談成立です!……ありがとうございました。

柴山:こんなに簡単に商談が決まったら良いですね。
ここで、「商談」という言葉が書いてありますが、この言葉を聞いたことはありますか?

もかさん:はい、あります。

柴山:「商談」というのは、商売の「商」に相談の「談」なので、「商売の相談」ということです。
商売の相談がこんなにあっさりいくのならば、柴山会計も楽なのですけどね(笑)

進行:ケイイチ君の昔からの知り合いだったとか、ケーキを作るのが得意だったことを知っていたとかっていうところが大きいのですかね。

柴山:そうです、日頃からケイイチ君の得意なことをマスターが知っていて、たまたまケイイチ君がお店を出すことを知ってマスターがお願いをしたということです。
やはり、「人脈」というのが大事になります。

進行:見事に商談がまとまったケイイチ君ですが、50個のケーキを毎日どうやって運べばいいのか、考えてみましょう。

もかさん:この間買った配達用の車で運べばいいと思います。

柴山:まさしくそうですね。

進行:前回確認した、キッズベーカリーに必要なものや設備で、ケイイチ君が配達用の車を買うことにしましたが、こういう理由があったからなのですね。

柴山:そのとおりです、やはり、車があると遠くまで行けます。
ケーキを車で配達すれば、店に来るお客さんだけではなく、喫茶ABCのマスターのように外でも売上をあげることができます。
活動範囲が広がって売上アップに繋がるということですね。

進行:そういうことで車を買ったわけですが、そこでお2人に問題です。
手元にある竹とんぼの用紙に、自動車を買った金額と頭のところを書き込んでください。
……では答えを見せてください。

柴山:これはなかなか興味深い結果になりました。
それぞれ説明してもらいますが、まず、りょうたくんからお願いします。

りょうたくん:車両のために使ったお金だから、竹とんぼの頭を「車両」にして、左側に400,000シバを書きました。

柴山:左に書いたのは何が増えたからだと思ったのですか?

りょうたくん:何かわからないけど書きました(笑)

柴山:車両が増えたということですか?

りょうたくん:はい。

柴山:では、もかさんはどのように解釈しましたか?

もかさん:車を買ったことでお金が出ていったから、竹とんぼの頭を「現金」にして、右側に400,000シバと書きました。

柴山:これはまだ教えていない内容なので、一歩先をいっていますね。

進行:これは2人そろって……

柴山:ワンセットなのですね。
本当は、今は車両の左側だけを教えるつもりでしたが、さらに先の内容を答えてくれましたね。
お2人のその答えを見てわかるように、1つのことで同時に2つのものが増えたり減ったりするのです。

車という「モノ」が増えて、一方でお金が減ったのです。
これを少し難しい言葉でいうと、「取引の二面性」といいます。
物々交換と同じで、何かが増えて何かが減るということです。

例えば、CDをあげてお菓子をもらった場合、お菓子がTの時の左側で、CDが右側になります。
取引というのは、常に物の交換ということになります。

この内容をまとめると、400,000シバの自動車が増えました、これが車が増えたという部分についての解釈です。
一方、お金が減ったら、もかさんが答えてくれたように、現金が減るということです。
私たちの想像を超えるキッズの成長ぶりに脱帽です。

進行:先生、レッスン7のまとめをお願いします。

柴山:1番目、ケイイチ君が自動車を買おうと思ったのは、喫茶ABCのマスターに毎日商品を運ぶためです。

2番目、ケイイチくんが配達することで、ケイイチ君が儲かることと、喫茶ABCも売り上げがアップします。
こういうことを「Win-Win」といいます。

3番目、自動車を買ったときは、「車両」の竹とんぼの左側に金額を書きます。
この部分は、私たちの想像を超えて、お2人はすばらしい解答をしてくれました。
もかさんが答えてくれたことは、今後やる予定だったことなのですね。

進行:もかさん、りょうたくん、今日の内容はどうでしたか?

もかさん:今後やる内容を先に答えてしまったのに驚きましたが、先に出来たので嬉しいです。

りょうたくん:もっと色々な竹とんぼの種類について知りたいと思いました。

進行:柴山先生、明日の内容を教えてください。

柴山:明日は「帳簿への記録はパソコンでOK!」というお話です。
帳簿はお店のお金をやり取りする記録用のノートですが、最近はノートではなくパソコンという便利な道具を使って帳簿を記入します。
あるいは、帳簿記入以外にも色々なことに使えるパソコンの便利さについて、チェックしてみたいと思います。