がんばろう日商簿記1級合格、今回は「問題練習はわかる所を増やすより、わからない所を減らす感覚でやろう」というテーマでお話をしたいと思います。

簿記1級

問題を解く場合、一般的に「出来る問題の数を増やそう」と思ってしまいがちですが、本試験を考えたときには、「出来ない問題を減らす」という、逆の発想がいいです。


「増やす」よりも、「消していく」やり方のほうが人間はモチベーションが上がります。
「この問題が本番で出題されたら落ちる」と思った問題を1つずつ減らしていきます。
不確定要素(できない問題)を書き出して、すべて出来るようにします。

もう1つは、「問題ができるようになる」ということの定義が甘い人が多いのです。
理論でも計算でも、問題集というのは3つのパートから成り立っていて、1つは問題文、2つ目は模範解答、3つ目は解説です。
合格する受験生というはこの3つを上手く使いこなすのです。

1個の問題を、その問題の論点としか捉えられない人は応用力がつかないのです。
これは、特に会計士レベルになると重要になってきます。
すぐ受かる人というのは、解説の使い方が上手で、少ない問題を色々な問題に応用できるのです。

出来る物を増やすよりも出来ないものを減らすほうが楽なのです。
たとえば、ある1つの問題があったとして、普通は模範解答を見て○×を付けることは皆さんやると思います。
ですが、○がついただけで「出来る問題が1個増えた」と思ってしまうと、応用力がつきづらいのです。

○×を付けるのは初心者の段階です。

ここを突破したらいよいよ上級レベルの勉強なのですが、初心者と上級レベルの勉強法の違いは、解説の使い方にあります。
解いた問題に○が付いた後、解説を確認するのですが、解説には大きく分けて2つの役割があります。

1つは解答手順を明らかにすること。
もう1つは補足説明です。
まずは解答プロセスを1個ずつ確認します。
たとえば、期末商品の評価だったら「仕入・繰商・繰商・仕入」をやって、その次に期末商品の棚卸減耗損を計算し、さらに商品評価損をやります。
商品評価損には、品質が低下したことによる評価損と、市場価額が下がったことによる評価損の2つがあります。

このプロセスをきちんと頭の中に入れた状態で取り組みます。
プロセスがすべて頭の中に入っていなければいけません。
ここまでやって、やっと「8割ぐらい出来た」と言えますが、まだ完璧ではありません。
さらに、手順の中でスムーズに出来ない部分無いかを確認します。
普段の冷静な状態でつかえるということは、本番の緊張状態では、その部分で確実に足を引っ張られます。

なので、上級レベルはここまでやるのです。
○×をつけて一喜一憂しているのは素人です。
解答手順にわからない所がないかを確認します。
すべてのプロセスが流れるようにスムーズに出来てはじめて「その問題が解けるようになった」といえるのです。

それと、解説の補足説明も大事です。

補足説明では、問題では取り扱っていない周辺論点が載っていますが、ここまで配慮してはじめて会計士レベルの試験に受かるのです。
1級も同じで、理論対策を考えた場合、問題の解説における補足をすべて確認します。
補足に載っている関連論点や用語解説があったら、それをすべて見て、わからなかいところがないかを確認します。

このように、問題を解くときには、解答手順に苦手なところが無いかを確認して、潰していきます。
苦手なところがあるということは、そこがあなたにとっての不確定要素です。
不確定要素を潰すのが上級レベルの勉強方法なのです。

そして、解答プロセスが完璧になったら補足説明を見て、補足説明でわからないところがあったら、そこが本試験における不確定要素です。
上級レベルはここまでやってください。

3級・2級の場合は、答え合わせをして、解答手順がある程度わかればそれで大丈夫なのですが、1級から会計士の場合はそうはいきません。
特に会計士の場合はかなり精度を高めます。
解説を吟味してください。

最初の2回転ぐらいは○×を付けて解答手順をザッと確認する程度でも構いませんが、最後に総まくりするときには、きちんと補足までマスターしてください。
補足までわかってはじめてダブルAなのです。
ダブルAまでいかないと会計士試験の合格は難しいです。

日商検定1級は補足解説がアバウトでもまだいけますが、1級の段階で補足解説まできちんとやると、80点以上を狙えます。
どうせ受かるなら確実に受かりたいですよね。
○が付くのは当たり前で、その後の解説をどう使うかで確実に合格するかどうかが決まります。

解答手順に不安がないかどうかを確認して、完璧にしてください。

たとえ○がついても、解答手順で間違いが1つでもあったら危ないです。
解答手順でミスをすると本番でパニックに陥るので、解答手順を完璧にしてください。
次に、補足説明でわからないところがないかを確認します。

結局は、解説部分でわからない所を無くすということが大事なのです。
練習問題の本当のやり方は、問題をやって解答を確認するだけではなく、解説まで確認してわからないところを無くすことです。
これが「潰す勉強」です。

補足説明の部分が問われても対処できる状況になって、はじめてその問題はパーフェクトといえます。
ダブルAランクまで目指せるようになったらすごいです。
もしよければ目指してください。

ここまでいけたら1級の勉強で応用力がつきます。
もちろん、ダブルAが難しければ、すべてAランクにしていただければと思います。
柴山式の場合は、例題をすべてAランクにするつもりで勉強して1級合格が可能になります。

そこは基本なので、色々なものに手を出さないで、まずは基本をしっかりしましょう。
特に今回は、連結や持分法とか在外子会社・在外支店の為替換算に注意してください。
このあたりの例題はきちんと出来るようになってほしいです。
そして、解答手順にも不安がないようにしてください。

出来るものを増やすのではなくて、出来ないものを減らすという考え方で勉強をすると、たとえ1つの問題が○になっても、解答プロセスでできない部分があれば潰さなければ、完璧にマスターしたとはいえないというように、より厳しい基準で上級レベルの勉強ができます。

ここまでやればあなたの力は飛躍的に向上します。
問題を解いているけれどもなかなか力が付かない方は、このやり方を参考にしてください。
不安要素を削る感覚で問題に取り組むとあなたの応用力が上がります。
この姿勢は必ずあなたの役に立つと思います。

私はいつもあなたの1級合格を心より応援しています。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

ここまでいけば1級はかなりの確率で合格します。

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