簿記本試験の時間配分を、体で覚えよう

がんばろう日商簿記2級合格、今回は「本試験の時間配分を体で覚えよう」というテーマでお話をしたいと思います。

2015年6月14日の簿記検定を受ける方はぜひ頑張ってください。

もちろん、11月をめざしている方もいらっしゃると思いますが、みなさんの受験する時期に応じて今回のテーマを覚えておいていただければいいと思います。

今日は2015年5月31日で、残り2週間になりました。
ラストスパートをかける方は頑張って欲しいのですが、これからはますます本試験を意識して勉強をする必要があります。

普段やっていることが本番で出来ます。
逆に言うと、普段やっていないことを本番で急にやろうと思ってもなかなかできません。

毎日の練習は本番を意識してやってください。
そして、普段やっている習慣がいざというときに焦ってもできるようにすることがポイントです。

1番大事なことは、時間配分が勝負を分けます。

実力がギリギリで本番に臨む方もいらっしゃいますが、その方は時間配分を間違えたら合格ラインに届かなくなってしまいますから、時間配分は普段から入念に練習しておきましょう。

そこでおすすめなのは、まず、ご自身で得点戦略を考えます。
今回は簿記2級を題材にしますが、簿記1級でも1時間半の中で商業簿記は60分、会計学は30分という時間配分があります。

あるいは工業簿記・原価計算はどちらを先にやるかは決めつけないで、5分ぐらいで両方の問題をざっと見て、易しそうなほうから先にやるとか、そういうふうに考えます。

簿記3級ならば、第1問と第2問と第4問は10分、第3問と第5問は40分というように時間配分を考えます。

今回の簿記2級に関して申し上げますと、普段の勉強からこれを意識して欲しいです。
「簿記2級の時間配分を体で覚える」これを普段から、できれば5回ぐらいやって欲しいです。

柴山式の簿記2級を勉強されている方は問題集のなかに過去問に相当する問題があります。
第1問は仕訳、第2問はたとえば特殊仕訳帳とか伝票とか勘定記入などで、第3問は財務諸表の作成などですが、本支店会計はそろそろ出ると思うので練習したほうがいいと思います。

第4問の工業簿記、第5問の工業簿記、それぞれ本試験形式の問題がありますので、それを使って組み合わせて5回ぐらい練習しても良いです。

これは5回分の過去問をやるという意味ではありません。

2回分ぐらいの過去問を2・3回転すれば5回になります。

つまり、2時間の本番式の時間配分のトレーニングを5回やって欲しいということです。
1個の題材の問題を5回転でも構いません。
2個の問題を3回転でも構いません。

第1問が仕訳5題で、これは15分です。
目標得点は20点のうち16点以上がベストですけれど、12点以上は取りたいです。

個別問題と言っていますが、最近、特殊仕訳帳や伝票とは限らないので、前回・前々回の過去問を見たり、特殊仕訳帳と伝票も一応意識しておいたほうがいいと思うので、過去問か柴山式の総合問題を中心に1回か2回は見ておいてください。

ここの目標は、何が出るかわからない部分もあるので、20点中半分ぐらいをめざしてください。
第3問の決算はできれば7割は取りたいです。

次回、本支店会計について基礎知識をお話しますが、本支店は今回注意してください。
本支店会計はパターンが決まっているので満点を狙いやすいです。
満点までいかなくても16点とかは取りやすいので、目標は7割です。

商業簿記・会計学は60点満点ですが、そのうち35点を目標にします。
残り40点満点で35点を狙えるのが柴山式です。

商業簿記が60点中40点いったら工業簿記は40点中30点で、これでも結構高得点ですが、柴山式の工業簿記は取れるときは満点を狙いにいきます。

柴山式の簿記2級の特徴は工業簿記の点数がいいことです。
2つとも満点を取った人が過去に何人もいます。

柴山式のテキストは圧縮して工業簿記は満点を狙えるような教材を作っていますので、ぜひ自信をもってください。
薄いですけど、あれだけでいいです。

教科書を繰り返し勉強して演習問題をやるだけでも充分に満点近く狙えるケースがあるのですが、あとは過去問を少しやって最近の傾向に慣れてください。

簿記1級もそうですが、工業簿記は得点源です。
第4問は15分で終わらせるぐらいの処理がスピーディーになっています。
問題数を絞っているので、徹底的にやってください。

第5問も15分です。
15分で解けるぐらいになると、20点も狙えます。

8割から全問正解を目標にして35点以上取ります。
この得点戦略を意識しながら、まずは時間配分です。

第1問が15分、第2問が25分、第3問が45分、第4問が15分、第5問が15分で挑戦してみてください。

これで85分なので、残りの5分は見直しという形で、時間配分を体で覚えてください。
こういった得点戦略を考えて、残り2週間頑張ってください。

私はいつもあなたの日商簿記検定2級合格を応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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