「人を動かす」財務分析とは?

2015年09月28日

『「人を動かす」財務分析とは?』というテーマでお話しをしていきたいと思います。

このテーマは以前、何年か前にアビタスという専門学校、ここは私が今、非常勤講師として簿記を教えている千葉商科大学というところと提携関係にあるのですが。

私は千葉商科大学で教鞭をとっている関係で、何度かアビタスさんのほうで講義をしたことがあります。
このアビタスというのは米国公認会計士や英文会計などの会計系のカリキュラムを提供している専門学校で新宿にあります。
私は新宿で何度か講義をしたのですが、そこで前にやったテーマで非常に好評を得たテーマなのです。
『人を動かす財務分析』。
ただの財務分析ではありません。

仕事、あるいはビジネスを行う上で、ただ決算書を読めるだけでは片手落ちです。
読めるだけでは、実は、「これ何が書いてあるか?」を読めるだけでは財務分析の意味があまりないのです。
読んで分かっただけでは何の行動の変化もありません。
従って、会社の業績がよくなるはずもありません。

そこで私は当時、アビタスさんといろいろな企画を練っていて、こういった観点で講義をしたほうが一味も二味も違うセミナーになるよ、という話で、非常に参加者の方に高い評価を得られたのが、『人を動かす財務分析』。
財務分析の結果、行動を変化させたいわけです。

財務分析をするかというと会社の今までの悪い流れ、それをいい流れに変えるために行動の変化を的確に流すのです。
行動の変化を促すために財務分析があるわけです。
その目的に立ち返っていくと、会計知識、私たちが一般的に会計知識と呼んでいるのは、ビジネスの改善行動、改善の一連のプロセスの前半部分、前工程に過ぎないということに気付いてほしかったのです。

これが、私が今後おすすめしていきたい話しなのですが。
一般の会計書って、財務分析をしたらお仕舞いというイメージが多いのですが、そうではないのです。
この全体の流れでいくと、5つのステップがあります。

そもそも、会社には必ず問題があります。

問題のない会社なんてありえません。
人生と同じで必ず問題があります。
その問題が大なり小なりレベルの差があるのですが、必ずあります。
その会社の問題を健康診断書のようにサインとして表すのが実は決算書です。

何らかのサイン、兆候です。
問題点がありました。
病気の元みたいなものもあります。
それは決算書にサインとして出ます。
なんだかんだで、兆候として、そのサインを読み取ります。
これが財務分析です。
そして、ここまでで終わってしまうのです。

問題は問題点の把握が出来たら、その問題と理想のギャップ、理想と現実のギャップを埋めるために対策を練らなければなりません。
従って、アカウンティングという会計知識の前半部分で終わっていますが、それをこの真ん中の境界線、第2ステップと第3ステップをいかに超えて、対策を練るか、行動計画です。
実はここまでの出し方を私、以前、講義でやったことがあります。

ここに対するノウハウが今ほとんど確立されていませんので、決算書で見つけた問題点をどうやって対策するかというところに実は焦点を合わせたセミナーを今後考えています。
そして、対策の練り方が分かったら、次の問題があります。
従って、まず第1工程が、会社の問題点を決算書であぶり出しました。
ここまででほとんど終わり。

しかも、このあぶり出し方もけっこう一般の会計の本って、中途半端だったりします。
会社のどんな問題が決算書に出るか、実は分からないのです。

例えば、棚卸資産の回転期間が多いとどうなるのとか、自己資本比率とかいろいろやりますけど、あれは一般的になんかやばそうだなという雰囲気だけです。
じゃあ、どこのどういう活動に問題があるのか決算書にサインが出るのか、ということまでは実は   踏み込んでいない部分が多いのです。
だから、これはこれでまだ会計本としては、財務分析本としては、まだ研究の余地があるのです。

そして、次、決算書のサインが分かったと。
実を言うと今の本でもある程度、サインはわかります、。
事業部別とか、従業員別とか、顧客別に作ればある程度わかりますので。
実は今の会計の一般的な財務分析本でもある程度、この1と2まではわかります。
わかることはわかります。

問題は2で、問題点がわかっても、どう対策するのか、ということです?
これが出来ないと財務分析の意味がありません。
ただの自己満足で終わってしまいます。
何の対策を出すかという、この行動計画の出し方が、実はこの本がないのです。

なので、私は今後、この本を研究して出したいと思っています。
ある程度研究しているので、出したいなと思っています。
実務の中でコンサルティングをやっていますので。
これコンサルティングの要素なのです。

これが出来る会計事務所というのは顧問料が上がります。
会計事務所を経営している方は是非これを研究してください。
私のライバルを増やしてしまいますけど、いいです。
会計業界の発展のために敢えて言います。
実は今、決算書のこのサインが出たら、この対策を練るという、対策のノウハウ集がないのです。

行動計画にはいろいろなものがあります。
ここがブレーンストーミングの世界です。
ここで実は所謂、経営学でよく勉強するブレーンストーミングの手法を使います。
いろいろななんとかチャートとか。

そして、対策を練りました。
対策の行動計画が決まりました。
次もあります。
第3ステップ、後半に。

今度は各従業員に指示を出すのですが、その従業員が心から本気でその指示に従ってくれますか?
多分ノーでしょう。
「営業外回りでめんどくさい。こんなことまで言われちゃったよ。しょうがねーか。まあ、とりあえずそこそこのところで出しとこう。お土産かなんかでいくつかの問題点を出して、ある程度まあ、上司が納得しそうな妥協点で。でもあんまりやばいところまで言っちゃうと、自分の評価が危ない。」とかですね。
わかっているので、程々でやってしまう、この出来レースになる可能性があります。
この指示のところが。

ここのところ、どうやって、なんで指示に対して、本気で取り組まないのでしょうか?
本気で取り組む従業員はそんなにいませんからね、現実問題。
取り組めないのです。
対策が的外れなこともありますし、指示の仕方がコーチング理論に従っていない、コーチング理論だけで言っていいかわかりませんけど、コミュニケーションがちゃんと取れていないから、上司の指示がちゃんと伝わらないのです。
あるいはどうせ指示をちゃんと真面目にやったところで、やればやるほど、自分が責められると。
なんで今までちゃんとやってなかったと。
逆に言われるのが見えているところもありますので、これは普段の仕組みの問題です。

従って、行動計画が出るとそこはちゃんと指示として、相手がAさんBさん、従業員が伝えるかどうかは別問題です。
本気でやるかも別問題。
いろんな実はバイアス、雑音があるのです。
まず、分析がちゃんと出来ているかどうか。
出来ないという壁があります。
出来たとしても、行動案がちゃんと出ないというブレストの問題があります。
行動案が出たとしてもさらに次はその指示をAさんBさんがモチベーションをちゃんと高く保って、指示に従うかどうかという問題。
最後は仕事のフォローをしないのです。

5番まで行かないのです。

だから、財務分析が尻つぼみになるのです。
従って、この研究はすべきなのです。
私は現場ではこれをやっていますけども、これを本として体系化して出して、会社の実務に役立つ本が出来たら、これは素晴らしいと思います。
私が目指すコンサルティングは第5番のフォローです。
だから、私はコーチングをやっているのです。

会計知識なんて前半です。
実を言うとこのレベルだってそんなに高くないのです。

まず、このレベルのカリキュラムが違うのです。
あとは行動計画。
これもいっぱい出します。
ここは実はエネルギーを使うのですけど。

ともかく、アカウンティング、財務分析、それを行動計画に落とし込むというブレストがあります。
最後にそれを現場に的確に指示を出して、現場の人との信頼関係を築いて、一生懸命その指示を守ってくれるのかどうかが問題です。

AさんBさんCさんが。
これはコーチングの世界です。
そして、今度はAさんBさんがやったことをフォロー、測定します。
目標設定をちゃんとした、 KPI と言います。

キープパフォーマンスインディケーター、KPIを設定して、目標を設定して、指示をしました。
それがちゃんと出来ているかどうかをフォロー、測定します。
これで、上司との関係をちゃんとその測定結果が伝達されているかどうか、すべてが一連の流れです。
このレベルがどっか低いと充分な財務分析の成果が得られません。

ということで、人任せの財務分析、こういったことを、実はセミナーで言ったら、非常にこれ、さわりの部分なのです。2、3時間ですから。

言ったら非常にこれ好評でした。
これ、私、今後会計事務所のサービスとして、もうちょっと周知したいなと思っています。
これが出来れば、会社儲からないわけがないです。
これが出来れば。
これのどこかが出来ていません。
ほとんどが財務分析出来ていないのですけど、財務分析が出来た後に、今度対策をどう練るかというノウハウもありません。
ある程度あるのです。
だけど、もっと精密化すればもっとレベルの高い対策案を出せます。
そして、対策案を出したら、指示します。
指示するところにまた問題があります。
上司と部下の間の、日頃のコミュニケーションというやつです。

というように、人を動かすということを考えたら、財務分析は一つの学問になります。
全12回くらいの講義が出来るくらい非常に深い話なので、是非、今マネージメントをやられている、管理職の方、社長の方、部下を持っている方、これを意識してください。

会計知識というのは前半に過ぎないのです。
問題はその後、どう部下に指示をして、それを、モチベーションを高く実行してもらうか、どうフォローするか、コーチングの知識まで持っておくことが財務分析を効果的に行うために必要だ、ということは知っておいたほうがいいと思います。

これは勉強にもつながります。
対策を練って、自分に対して指示をします。
セルフ指示です。
自らに。
そして、フォローすると。
これ、勉強でもそうですし、仕事でも同じです。
分析するというのは実は現状把握のツールなのです。

そして、ここで終わってはいけないのです。
その後も対策、行動案を練って、指示をして、そしてフォローする、というところまでのこの5ステップまでを意識すると、会社は財務改善が非常に今までよりも何倍も効果的になる、と私は思います。
特に中小企業のマネージャーの方、こういったことを意識して頑張ってみてください。

私はいつもあなたの成功を心から応援しております。
ここまで、ご覧頂きまして誠にありがとうございました。