今日はみなさんお忙しいところをお集まりいただきありがとうございます。

今回は「柴山式 やさしい簿記の学び方」ということで、1時間程度のガイダンスセミナーをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

今日も暑かったですけれど、雨が降らなくて良かったなと思います。

無料セミナーというのは天候が出席率に影響して、以前、台風だったときには出席が3割だったこともありましたが、今日は天気は良かったですが暑かったです。

 

ビデオ撮影の関係もあって、30分ぐらいで1度休憩を入れて、後半を行います。

このガイダンスが終わったあとに個別にご相談をお受けしますので、ご質問などがありましたらお気軽にお声をかけてください。

 

まずは簡単にみなさんの現状を確認させていただきたいのですが、簿記の勉強を今までやったことがある方はいらっしゃいますか?

 

……まったく初めてという方はいらっしゃいませんか?

……ということは、みなさんある程度やっているということですね。

 

このなかで簿記3級を持っている方はいらっしゃいますか?

……あ、いらっしゃいますね。

 

それでは、簿記2級を持っている方はいらっしゃいますか?

……あ、簿記2級を持っていたらここには来ないですよね(笑)

 

では、簿記2級の受験経験者はいらっしゃいますか?

……あ、いますね、点数は聞きませんので安心してください。

 

では、まったくのゼロではないけれども、「借方」「貸方」ぐらいの言葉は分かるという感じですね。

 

では、このなかで将来簿記1級を目指している方はいらっしゃいますか?

……おお、いらっしゃいますね、良いですね。

 

では、税理士を目指している方は?

……おお、いらっしゃいますね。

 

今日の流れとしては、簿記3級の勉強と簿記2級の勉強を中心にお話をしたいと思います。

今回とは別に、8月27日、土曜日の11時から12時は日商簿記検定1級や税理士簿記論の合格を踏まえたお話をしますので、ご興味があればお越しください。

 

ただ、今日のお話でも簿記1級の勉強に役立つ話はしますので、参考にしていただければと思います。

 

すでに学習経験のある方もいらっしゃるということで、まずは簿記のレベルと資格の関係についてお話します。

 

そして、どれぐらいの勉強時間が必要かというお話をします。

それから、日商簿記検定3級合格までのプロセス、日商簿記2級合格までのプロセス、そして、合格後の資格の活かし方など、未来についてのお話をします。

 

普通にやるべきことをやれば必ず合格しますので、安心してください。

簿記2級は必ず合格します。

 

なぜかというと、中学を卒業するより簡単だからです。

日本語が操れて、足し算・引き算・かけ算・割り算などの簡単な計算ができれば誰でも合格できます。

 

あとは根気が続くか、興味が持てるかです。

興味が持てなければ何をやってもできないと思いますが、興味さえ持てればここにいる全員が合格できます。

 

というわけで、楽しくやりましょう。

まず、「簿記のレベルと資格」についてお話します。

ピラミッドを4つの階層に分けて、1番上から1級・2級・3級となります。

 

スタートが100人いたとすると、簿記3級に合格するのが30パーセントから50パーセント、簿記2級は最近合格率が下がってきましたが30パーセント、簿記1級は10パーセント前後になります。

 

反対に言うならば、落ちる人もいます。

簿記3級の場合は60パーセント、簿記2級は70パーセント、簿記1級は90パーセントの人が落ちるということが言えます。

 

学校のクラスをイメージしてほしいのですが、1クラス30人いるとすると、そのうちの12番目ぐらいまでならば簿記3級に合格します。

 

簿記3級は年3回試験が行われるので、3回受ければそのうち合格しそうなレベルです。

とはいえ、6割は落ちるわけなので、レベルとしては「中の上」のレベルです。

 

簿記2級というのはもう少しレベルが上がって「上の下」というイメージです。

30人のクラスだと10番以内に入れれば合格できるという感じです。

 

そして、簿記2級からは履歴書にも書きやすくなります。

私も顧問先の会社さんから「経理担当者を即戦力で雇いたい」という相談を受けることがありますが、そのときには大抵「簿記2級合格者」と言われます。

 

しかし、場合によっては「簿記3級合格からでもOK」というところもあります。

なぜかというと、最近は売り手市場で人が足りないのです。

 

時代によっては簿記3級合格者でも経理担当として働くことができますし、もっと言うと「『3級合格』って言ってくれれば採用するよ」なんていうところもあります。

 

よくあるケースとしては、「今簿記3級を勉強中」というパターンです。

しかし、簿記3級はその気になればすぐに受かります。

 

簿記2級についても戦略的に勉強をすればそれほど難しくはありません。

簿記3級はどちらかというと零細企業や個人事業向けの資格です。

従業員が5人以下で、年商でいうと3,000万以下という感じです。

 

小さい組織向けの資格とはいえ、確定申告まではある程度できるレベルなので、簿記3級の知識というのは大事だと思います。

 

そして、簿記2級の資格というのは国内の90パーセントぐらいの会社(中小企業)をカバーできますので、簿記2級の知識があればほとんどの実務はできるようになります。

 

規模でいうと売上が数十億円以下で人数が5人以上数百人以下というイメージです。

正社員として経理で入社して月給20万から30万でやっていくというレベルが簿記2級になります。

 

現在は有効求人倍率が高く人が足りないので、簿記2級というのは非常に有利な資格になってきています。

 

このように、簿記2級がカバーする範囲というのはとても広いです。

自分で起業するときには簿記3級の資格で足ります。

 

「ランチェスター戦略」という中小起業の経営戦略で知られている竹田陽一先生は、「簿記3級レベルの知識があると決算書の意味が分かるようになるから、社長さんも簿記3級レベルの勉強をしておくと良い」とおっしゃっています。

 

どのように帳簿ができているのかが分かると分析がしやすいので、経営がしやすいのです。

私の経験上、潰れる会社というのは大抵経理が分かっていないのです。

 

「どれが利益でどれが利益ではないか」という区別ができていないのです。

下手をすると借入金が売上だと思っている人がいるくらいです。

 

20年以上前の話ですが、私の知り合いが銀行から1,000万の融資を受けたのですが、本来の融資目的とは違う外車の購入費用に充ててしまった人がいます。

 

借入をしたときに、それを売上と勘違いして使ってしまう人がいるのです。

完全に簿記を分かっていないのです。

 

入ったお金が利益なのか、返すべきものなのか、元手なのか、あるいはもらったお金のうちのいくらを貯蓄していくらを投資に回すべきかというさじ加減は簿記3級の学習で知っておいてほうがいいのです。

 

最低限のお金の流れは簿記3級で知ることができるので、社長さんも簿記3級を勉強しておくと全然違います。

 

そもそも「売掛金って何なの?」とか「買掛金って何なの?」という、その程度も分からないとまずいです。

 

そして、簿記2級までできるようになると中小企業のほぼすべての財務分析ができるようになります。

さらに、簿記2級では原価計算も分かるようになります。

 

話は逸れますが、私は昔、たい焼き屋をやっていたのですが、100円で売っていたたい焼きは30円の原価でした。

早稲田にあるあんこ屋さんに公認会計士の名刺を持ってあんこを仕入に行っていました。

 

「公認会計士がなんでたい焼き屋をやるの??」と不思議に思われたのですが、それには理由があって、撤退の練習をするために、たい焼き屋を始めたのです。

経営で難しいのは撤退なのです。

 

たとえば、好きで思い入れがあって始めたのはいいけれど、採算が合わなくて借金を100万抱えてしまったときに、もう少しやるべきか止めるべきか、「ここまでやったんだし」と考えて続けてしまう人もいます。

 

しかし、続けてしまった結果、借金が1,000万に膨れてしまって、やめ時が分からなくなってしまうのです。

 

だめな事業を切り捨てるのにも、数字を知っていないと正しい判断ができません。

そこで簿記の知識が役に立つのです。

 

原価計算というのはメーカーや工場だけに関係する話ではなく、いろいろなビジネスに使えます。

 

簿記3級と簿記2級の一番の違いは、原価計算をやっているかどうかです。

「安く作る」「効率良く」作るという原価計算の感覚があるのは簿記2級なので、ぜひ簿記2級まで勉強してみてください。

 

さらにいうと、私のようなサービス業であってもコストアカウンティングは大事になります。

 

これを安く抑えることができれば、今の低成長時代でも利益は残りますので、原価計算は侮れません。

極端なことを言うと、簿記2級に受からなくてもいいから勉強してください。

 

そして簿記1級についてですが、上場企業向けの決算を扱えるようになります。

現在、日本の上場企業は3,500社ぐらいあります。

 

ちなみに、日本全国の法人は300万社で、個人事業まで入れると400万から500万ぐらいあります。

 

上場企業はそのうちのわずか1パーセントぐらいですが、その1パーセントの経理を扱えるようになるのが簿記1級です。

 

簿記1級レベルの知識のある人が中堅企業に行くと幹部候補になります。

簿記1級を持っている人は中小企業でも重宝されますし、圧倒的な強みになります。

 

さらに(心の中で)上から目線になることだってできますので、私は会う人すべてに「簿記1級取ったら?」と言い続けています。

 

しかし、簿記1級に合格するにはそれなりの努力が必要ですが、まず簿記2級を取っておけば確実に一定レベルには達するので、十分使えます。

 

そこからさらに「上から目線」になりたい方は簿記1級を狙ってください。

まずは簿記2級を取りましょう。

 

簿記2級はつぶしが利きますし、原価計算をやっていますから強いです。

そして、簿記2級を受験するならば今がチャンスです。

 

なぜかというと、ちょうど今は制度改正の過渡期で、平成28年6月から制度が変わります。

実は、平成28年の2月までは古い制度のときにあったやっかいな論点(特殊商品販売や本支店会計など)がたくさんありましたが、それがなくなりました。

 

それらの論点がなくなる一方、入れ替わりで簿記1級で扱っていた論点が簿記2級に入ってきます。

 

しかし、その論点を一気に入れてしまうと受験生にとって大変な負担になってしまうので、削るものは一気に廃止されるのですが、新しい論点は数年にわたって少しずつ入れていくので、今は勉強をする範囲が狭い状態で受験できるのです。

 

10あるうち改正初年度は3を加えて、来年にまた3を加えて、再来年に4を加えていくイメージです。

 

来年度にはデリバティブのような難しい論点が入ってきますので、今年の11月と来年の2月の2回の試験はチャンスなのです。

 

現在は8月ですが、次の試験は11月20日なので、2.5か月ありますが、柴山式の場合は今から勉強を始めても十分に間に合います。

 

柴山式の場合は一般的な勉強法の半分ぐらいの時間で合格できるレベルに到達できます。

ご質問はお話が終わった後に個別にお受けいたします。

セミナーの人数は4人か5人が一番中身が濃くて良いのです。

 

参加人数が1人か2人だとマンツーマンのような形になってしまい、何か違うような気がしますが、7人を超えてくると笑いが共鳴して、自分が話していても他にグループがいる感じがします。

 

飲み会でも6・7人いるとコントロールしづらいけれど、4・5人ぐらいだと一番良いのです。

ちなみに、京セラという会社がありますが、そこでは「アメーバ経営」という5人ぐらいの小集団でやらせる経営方法があります。

 

なぜなら5人が一番生産性が高いと分かっているからです。

歴史でも「五人組」などというのがありますが、5というのはちょうどいい数字なのです。

 

株式投資の世界でも、5本の指を超えたら分散投資になります。

グループディスカッションや小グループで何かやるときには、5人単位が良いのです。

 

10人いるならば5人のグループを2つ作り、15人必要ならば5人のグループを3つ作ります。

 

このようにするとパフォーマンスが上がります。

今日も私含めて5人ですので、ちょうど良い人数となります。

 

無理矢理話をそこへ持っていきましたが、これまでの話をまとめると、簿記3級が想定するのは従業員5人以下で年商3,000万から4,000万以下の零細企業で、簿記2級だと一部の上場企業を除いたほぼすべての会社をカバーできます。

 

簿記3級と簿記2級は事務担当者の資格で、事務処理の資格としては簿記2級が一番良いのです。

 

では簿記1級は何かというと、管理職候補の資格です。

だから、ある意味で「上から目線」なのです。

 

しかし、簿記2級が事務担当者の資格とはいいながらも、これを上手く活用すれば分析もできますので、応用は可能です。

 

ですので、簿記3級2級と1級は毛色が違うと思ってください。

簿記1級はレベルが違うので、まずは簿記2級を目指しましょう。

 

簿記2級が一番費用対効果が高いです。

それでは時間になりましたので一度休憩を入れます。

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