第146回 日商簿記3級試験の講評(柴山会計)

今回の「頑張ろう日商簿記3級合格」ですが、平成29年度6月11日に行われた日商簿記検定3級の講評をしていきたいと思います。

本日受験された方は大変お疲れさまでした。
ここまでの努力をご自身で褒めてあげてください。

そして、明日以降は改めて簿記のさらなるレベルアップを目指して頑張っていただきたいと思います。

問題を見た私なりの感想をお話したいと思います。
第1問~第4問は仕訳問題ですが、比較的易しい問題でした。

第5問は少し頭を使いますが、仮払金の精算、それから前受金による現金の増加が関連付けられていて少し複雑になっていますのでBランクです。

Aが易しくて、Bが少し頭を使いますが標準レベルで、Cが少し難しめというイメージです。
今回は易しい問題が4つあったので、できれば20点中16点を取りたいです。

第2問は取引の文章とそれに対して適切な補助簿を選ばせる問題でした。
これは過去にも何度か出ている問題で対策はしやすかったです。

もし1回でも見ていれば満点が狙えました。
丁寧に問題文を見て、多少のイージーミスを踏まえても10点中8点が目標かなという気がします。

第3問は合計残高試算表の作成です。
売掛金と買掛金の明細表がある、おなじみの出題形式です。
ここもできれば30点満点の8割である24点を目標にしたいと思います。

ここまでで第1問が16点、第2問が8点、第3問が24点で合計48点が取れると理想的なゲーム運びとなります。

次に後半ですが、第4問は伝票問題でしたが、「ア」「イ」「ウ」「オ」はAランクで比較的得点しやすい部分でした。

「エ」は“記入なし”という答えになりますが、これを書くのは勇気が要るのでここはもしかしたら書けなかったかもしれません。
そういったことも踏まえて、10点中6点取れれば良いかなという感じです。

第5問は貸借対照表と損益計算書の作成です。
これはAランクとBランクの間で、やや易しめと感じました。

そうは言っても処理をする分量が多いので、イージーミスを考えて30点の7割である21点が目標です。
ですから第4問と第5問で27点ぐらいを目標にします。

第1問~第3問で48点なので、48+27で75点以上取れれば標準的な合格のための試合運びかなという気がいたします。

ぜひ75点以上を目指して得点戦略が練られればOKですし、あるいは今回思いどおりに力が発揮できなかった方も次回を目指して頑張ってください。

私はいつもあなたの日商簿記検定3級合格を心から応援しています。
そして、この後はもし良ければ簿記2級以上を目指して頑張ってください。

一般的な社会的評価としては日商簿記検定2級を持っているとほとんどの企業で経理の現場の実務はある程度できると思われますので、モチベーションがありましたら簿記2級にも挑戦されると良いと思います。

今回簿記3級の試験が上手くいかなかったという方でも、簿記3級の勉強をやり直すと同時に簿記2級も目指すことができます。

簿記2級の勉強を始めるのに必ずしも簿記3級の合格レベルである必要はありません。
ぜひ参考になさってください。

私はいつもあなたの簿記検定の学習を応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

PREV
「練習は本番のごとく。本番は練習のごとく」で行きましょう!
NEXT
第146回日商簿記2級の講評(柴山会計)