日商簿記検定、苦手な過去問をマスターするための取り組み方

今回のお話は簿記2級にも簿記3級にも通じる内容です。
過去問など本番形式の総合問題に初めて取り組むときに、文章量の多さや言い回しの難しさに圧倒されてしまうことがあります。

個別問題の問題文は短いので解きやすいですが、総合問題になるとプレッシャーを感じて力が出ないということがあります。

そういったときのマスターするヒントのようなものをお話ししてみたいと思います。
まずはできなくても良いので、本番形式で解いてみるのが一番良いです。

100点満点中10点以下でも問題ありません。
とにかく1点でも取るつもりで頑張ってください。

最初は0点でも良いので、とにかくやってみてください。
難しく感じても良いのですが、ここでへこたれないというメンタルを養ってください。
主体性を発揮してください。

ここでいつも私がお話ししているフランクベドガーや『人を動かす』や『7つの習慣』の内容が重要になってきます。

ここでは「主体性が大事」「自立しましょう」ということを言っています。
これは何かというと、自分の思うようにいかなくてもすぐに心が折れないようなメンタルを持ちましょうということです。

できないのは当たり前なのです。
できないことに落ち込んでもしようがありません。

できなかったことに「今の自分が解くとこうなるのだな」と認識してください。
「それをどうすれば7割以上取ることができるのか」と頭を切り替えてください。

最初は解けないものですが、一度は本番形式でやっておいたほうが良いです。
点数は関係ないので、頑張ることが大事です。

一生懸命解いて間違えるのはOKです。
白紙はダメです。

とにかく答えを書くことがポイントです。
できなくても良いので、次の行動が大事になってきます。

最初のうちは解説を読んでも分からないと思うので、次に問題文を音読します。
その前提として一通り例題やミニ例題といった個別問題をやっているので、問題文が身近に感じられるようになったら出来るようになります。

時間がもったいないので、慌てて解説を読むことはありません。
問題分を3回音読してください。

8割か9割以上ができない状態で解説を見てもストレスが溜まるだけなので、見なくても良いです。

まずは3回問題分を音読します。
そして、できそうな問題だけを解いてください。

問題文を1個1個のパーツとして見れば、できそうな問題は分かるはずです。
各資料のブロックを見て、1個1個のパーツを見て、できそうな問題だけもう一度解いてみます。

そうすると、100点満点中30点分ぐらいはできる所があるはずです。
3割で良いので、出来る問題をもう一度解いてみます。

次に○×をつけます。
3回音読して、出来る問題を解いてみてから、自分が解いた解答欄と配点箇所を参考にしながら○×をつけます。

配点箇所は大手専門学校のネットに掲載されている資料を参考にしてみてください。
○と×をつけて、○が9割以上になるまで何度も問題を繰り返します。

だいたい5・6回のイメージですが、多ければ8回ぐらいです。
4回~8回ぐらい繰り返して、9割以上が○になるまで何度も繰り返します。

3回転4回転したときに○があるならば、時間がなければ○の問題は飛ばして×だけをやってください。

このステップを繰り返してみてください。
地道な作業ですが、これが一番確実な過去問の勉強法ではないかと私は思っています。

過去10回分以上の過去問がすべて9割以上得点できるようになった状態を想像してみてください。
かなり力がついていますよね。

これと並行して、柴山式の例題やミニ例題も9割以上がスムーズに解ける状態にします。
この2つがあれば、本番でかなり自信を持って戦えます。

ぜひ頑張ってください。
本番で100点満点を取る必要はありません。

70点を取ればいいのです。
30点までは捨てられます

7割以上を効果的に取る勉強を心掛けましょう。
基本が大事です。

私はいつもあなたの日商簿記検定1級合格を心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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