最悪の状況を乗り越えるちょっとしたコツ

今回の「前を向いて歩こう」は、日常的に嫌なことや数年に一度の最悪な状況に直面したときに、そこから立ち直る秘訣をお話しします。

これはメンタルの維持に役に立つことです。
ややもすると自暴自棄になってしまいがちな弱い心を奮い立たせるコツです。

人というのは「ネガティブゾーン」という状態と「ポジティブゾーン」という状態があります。

ネガティブゾーンに入ると何もやる気が起きなくなります。
こういうときは、それを認めることが大切です。

ネガティブゾーンに入っているときに無理に前向きになろうとしても無理です。
「人生が終わるのではないか」というぐらいキツいことは何度かあると思いますが、そういうときにヤケになってしまって、さらにドツボにはまってしまうのはつらいです。

ですから、ネガティブゾーンのときにどう考えるか。
これは私も実際に何度かやって人生が好転しましたので、よかったら試してみてください。

ネガティブゾーンを脱却するために要する時間は個人差があります。
ただ、あまり無理してあがかないことです。

無理してあがいても深みにはまるだけなので、そういうときは心をゆったり平穏に保つよになるまで自分の心と向き合うのです。

仕事やプライベートなどで思いどおりにならなくて、死にたくなる程つらいときにはどうするか。

まず考えるのは、この状況のまま将来になってどんな最悪なことがあるのか考えます。
「明日になったら何が最悪なのか」といった、最悪の状況をあえて考えます。

不安になって目を背けようとするからダメなので、一度考えてみます。
そして、そうなっても受け入れる覚悟をすれば良いのです。

「こうなるかもしれないけれど、しようがないじゃん」という心の準備をします。
もしかしたら命に関わることなのかもしれませんけれど、まだ起きていないことですから頭の中でシミュレーションをします。

私も20代の頃に車に乗っていて事故を起こして、「これは人生終わるかも」と思ったことがあります。

しかし、運良く人生は終わらなかったので、「ここからの人生はおまけみたいなものだから、気楽にいこう」と開き直れました。
天に感謝をしながら今を生きています。

子どもの頃にはタクシーにひかれたことがありますけれど、タクシーが徐行していたから助かりました。

もし徐行していなければ、今頃こんなふうに話していることはできなかったかもしれません。

そのような色々な危機があったときに、「最悪の状況はこうなるけれど、そのときはそのときだ」というふうに受け入れる準備をしておきます。

そうすると気が楽になります。
ネガティブゾーンのときに最悪な状況を考えて覚悟ができると、ここでポジティブゾーンに転換します。

そのときにまず何をやるか決めるのです。
第1にできることは、影響の輪というものです。

ネガティブゾーンで悩んでいるのは関心の輪なのです。
自分が影響できないところで「こうなったら嫌だな」というふうに逃げています。

だったら、真っ正面から最悪な状況を想定します。
そこで覚悟を決めて腹が据わった瞬間にポジティブゾーンに変わります。

最悪がマイナス100だったら、マイナス99になるようにちょっとだけでも良くします。
そうなれば気が楽です。

1ポイントずつ上げていくというように、まず何をやるかというふうに意識を集中させた瞬間に悩みやストレスから解放され始めます。

マイナス100を99に上げるために今ちょっと出来ることをやります。
そうすると頭が切り替わります。

その次にはマイナス99を98にします。
1個1個改善していけば、気が付いたらプラスマイナスゼロになったり、プラスに転じることもあります。

慌てないことです。
ネガティブゾーンにいるときには不安から逃げようとせずに、あえて真正面から見据えて最悪な状況を考えます。

そして、それについて覚悟を決めて、そこから一歩でもできることに気持ちを切り替えます。

このようにネガティブゾーンからポジティブゾーンに行くということを私も何度かやって、自分の心の平穏を保ったことがあります。
よかったら参考になさってください。

2回目の会計士試験に落ちたときにも最悪でしたが、そのときにも「条件は悪くなるけど、もう一度就職を見つけて頑張ろう」と気持ちを切り替えて3回目の試験で合格しました。

人生の危機がきたと思ったら、あるいはつらいことがあったら、最悪の状態を受け入れる覚悟をして、それに対して少しでも良くするようにできることを考えてみてください。

これはかなり使える方法論ですので、あなたの仕事や勉強や日常生活のレベルアップに活用してください。

私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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