今回はイロハのイに立ち返って、簿記の原点のお話をしてみたいと思います。
取引を記帳するときには仕訳帳という帳簿と総勘定元帳という帳簿に記入します。

仕訳帳は例えるならばパソコンの入力画面です。
1つの取引について借方・貸方という2か所に書きます。
これを複式記入といいます。

その入力した結果を各勘定科目に振り分けるのを転記といって、総勘定元帳というとても大事な帳簿に繋がります。

会計帳簿の基本は、仕訳帳で入力して総勘定元帳に転記・集計をすることです。
集計した総勘定元帳の結果が1つの表に集約されますが、これを試算表といいます。

試算表と仕訳帳を繋ぐものは勘定ですが、それをT字で表現する方法があります。
それをT字勘定といいます。
柴山式では十字を切ります。

左上には現金、売掛金、商品在庫、建物、土地といった資産を表す項目を記入します。
右上には借入金、買掛金、未払金、退職給付引当金などの負債を表す項目を記入します。

右の真ん中は純資産を表す項目を記入します。
右下は収益を記入します。
左下は費用を記入します。

T字には書き方があります。
資産の項目は左が増えたらプラス、右が減ったらマイナスです。
費用も同じで、左が増えたらプラス、右が減ったらマイナスです。

ですので、十字の左側の項目については左がプラス、右がマイナスになります。
一方、十字の右側の負債・純資産・収益はT字の右側がプラス、左側がマイナスになります。

現金が増えたらT字の左側に書きますし、仕入という費用が増えたら左側に書きます。
一方、借入金が増えたら右に書きますし、資本金が増えたら右に書きますし、売上が増えたら右に書きます。

現金が増える場合の相手は右側に書くのです。
例えば1月1日に現金100を元入れした場合、現金が100増えるので現金のT字の左側に「1/1 資本金100」と記入して、相手勘定である資本金のT字の右側に「1/1 現金100」と記入します。

1つの取引は2か所のT字に書きます。
次に、1月4日に現金が200増えていますが、増えた原因(相手勘定)は借入金です。

一方の借入金勘定を見てみると、T字の右側に「1/4 現金200」と記入します。
つまり、借りたお金は現金として増えたという意味です。

最初は慣れないかもしれないですが、慣れれば簡単です。
文章で書く必要がなく、位置関係だけで財産の増減を表現するのが簿記です。

次に、1月5日に現金が135減りましたが、相手勘定は仕入です。
仕入勘定を見てみると、左側に「1/5 現金135」とあります。

これは仕入という費用が増えたという原因で現金が減ったということです。
つまり現金仕入をしたということです。

次に1月7日に現金が245増えましたが、相手勘定は売上です。
一方、売上勘定の右側には「1/7 現金245」とあります。

これは売上が原因として現金が増えたということです。
つまり、現金で売上があったということです。

その結果、現金勘定を見てみると、1月1日に100増えて、1月4日に200増えて、1月7日に245増えて、合計545のです。

一方、支払いが135あります。
ということは、差し引き410の残高があります。

現金勘定の右側には次月繰越の410を記入しますので、135+410=545になります。
これによって、左右どちらも545で一致します。

ちなみに、当月の最後は二重線を引きます。
そして、左側の545の下には次月に繰り越す金額を記入します。

具体的には「2/1 前月繰越410」と記入します。
これがT字勘定の締切です。

詳しくはお手持ちの簿記3級のテキストなどをご覧ください。
1つの取引についてT字を2か所(左右反対に)書くということを知っておくことが簿記の第一歩になります。

これに仕訳という手続きが加わるのです。
慣れてくると効率的で機能的で便利な方法なので、この原理をマスターしてください。

私はいつもあなたの日商簿記検定の合格を心から応援しております。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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