相手をイラっとさせずに、意見の違いを述べるコツ

会議や話し合いをしているときなどに、自分の考えとは違うと思う話が出たときや、相手の話した内容に間違いがあると思ったときに、相手をイライラさせずに、あるいは険悪な雰囲気にならないように自分の考えの違いを述べるときのポイントについてお話しします。

言い方によってはケンカになってしまうこともありますが、そこを少し配慮するだけでも話が和やかに続いたり、もっと生産的に話ができるようになります。

意見の違いはあっても良いのです。
逆に意見が同じだったら付加価値がありません。

違うから良いのであって、違うときに衝突するのではなくて上手くすり合わせる言い方があります。

3つのケースを紹介します。
まず「私はあなたとは違う考えで…」と言う場合です。

95パーセントは同じ考えだけれども、細かいところで自分の考えを言いたい場合や元々の人間関係がきちんとできている状況で言う分には良いのですが、初対面や人間関係が微妙な相手にこの言い方をすると、相手からすると否定された感じがします。

場合によっては相手をイラッとさせる可能性があります。
次に「その考えは違う(おかしい)と思います」と言う場合です。
これは言われたらイラッとしますね。

私は昔、監査法人で他のチームの手伝いをしていたときに、情報不足で私の推測を色々と書いていたら、少し年上のマネージャーに「柴山さん、あなたは完全に誤解しています」といきなり言われてカチンときました。

他にも配慮が足りない人が多くて、自分がもし独立をした場合は気をつけようと思いました。

それは誤解でも何でもなくて、その人の情報提供が偏っていて、私はそれに基づいて言っただけなのです。

何の弁明もさせてくれなかったので、さすがにこの人の仕事は次から受けるのをやめようと思って、実際に受けませんでした。

そのように「あなたは違います」というふうに頭ごなしに言われたときに、たとえ自分が正しくても言われた人は頭に来ます。
大抵の場合はリスクが大きいですから、これは避けたいです。

そして最後に「私に誤解があったら教えてください」と言う場合です。
「あなたは違います」というように「違う」という言葉をできるだけ使わずに言うのです。

相手に教えてもらうという姿勢を出した状態で自分の意見を言います。
そうすると相手は否定されたと思わないので、新しい気づきを得たと言われることもあります。

私は特にコンサルティングをするようになってから気をつけるようにしています。
違う意見だと思ったときには「私は違います」と言わずに、「実は私はこのように理解したのですが、あなたの考えと違うところがあったら教えてください」というふうに言います。

「あなたは違います」「あなたはおかしいです」「私は違います」というような相手の言動を否定するワードは取扱注意です。

使うなとは言いませんが、配慮しましょう。
相手を否定せずに、相手に教えを請うというワードを使うと良いです。

それによって重要感を持つことができて、信頼のベースを築くことができます。
相手に意見を求める、教えを請うというワードで自分の意見を言ってみるというスタイルをとってみてください。

紳士的に話すことによって、その後の違う意見の交換がもっともっと生産的にできるようになるのだと思います。
ぜひご参考になさってください。

私はいつもあなたの成功・スキルアップを心から応援しています。
ここまでご覧頂きまして誠にありがとうございました。

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