勉強時間の7割以上を問題演習にあてているか?簿記1級勉強方法

がんばろう!日商簿記1級合格、今回のテーマは、「勉強時間の7割以上を問題演習にあてているか?」です。

勉強時間の7割以上を問題練習にあてているか? というテーマでお話しをします。

今日は2015年1月9日ということで、2015年になって1週間以上経過しました。
次の1級を目指す方は2015年の6月中旬ぐらいになると思いますので、ちょうど今から5ヵ月後です。
ということで、1日3時間勉強すれば、1ヵ月でほぼ100時間弱、5ヵ月で約450時間勉強できますので、直前期をもう少し頑張れば今から1級の勉強を始めても、十分間に合います。

今から1級の勉強を始めても十分間に合いますし、一昨年2013年の6月に合格した範鵬達さんという中国からの留学生の方が確かこの時期よりもう少し遅い2月の頭ぐらいに始めて、合格しています。
ですので、実は4、5ヵ月で合格するのも本人次第で可能です。

社会人の方ならば今がちょうどいいかもしれません。
残り5ヵ月ぐらいだと、まだ1日3時間ぐらいで可能性がありますので、450時間を超えてきますと、あともう一息、あと40、50時間なら休日の日などにまとめてやればなんとかできます。
30時間なら、1日10時間で3日ですから。

そのように考えるとなんとかなりますので、450時間を超えてくれば、あとは勢いでいけますので、まず、450時間以上勉強しましょう。
今からでも1日3時間ペースで6月に十分間に合いますので、これからでも頑張れます。

人によっては1日4時間やる人もいます。

4、5ヵ月ならば4時間で行けるのです。
これが、1日4時間を1年続けるとなるときついですけど、5ヵ月ならやれます。
1日4時間、4ヵ月ぐらいで結構いい線行けます。
4時間で30日だから120時間。
120時間を4ヵ月だから、480時間。
これが、前村さんが合格したのとほぼ同じ480時間です。
彼は勉強時間を付けていましたが、彼は4ヵ月480時間で1級に1発で合格しています。

ということもありますので、1日4時間できる方は4ヵ月。
1日3時間なら5ヵ月という感じがいたします。
ぜひ、ご自身のスケジュールに合わせて頑張ってみてください。

ここで、ポイントは何かと言いますと、特に日商検定1級は2級よりもさらに初見で分からないことが多いのです。
初めてやって、ちんぷんかんぷんということが多いですけど、気にしないことです。
ここで本当に気にしないということの宗教的とも言える意味がわかってきます。

分からなくても、先に行くというのは大変苦痛なのですが、そこが自分との戦いです。
分からないからといって、いつまでもそこにとどまっていると、おそらく一生合格しないです。
一生というのは言い過ぎかもしれませんが、おそらく3年は受かりません。
それぐらい1級というのは範囲が広いのです。
ですが、全体をまわしてしまうと、ほかの知識の援用でなんとかなってしまうところが多いです。
結局は勢いです。
本当の意味の理解というのは合格した後にしてください。

これはいつも前から言っているのですけど、理解というのは幻想です。
これはちょっと仏教的な話になってしまうかもしれませんけど、人間はほぼ分かったつもりなのです。
どんなに勉強してもほとんど分かったつもりになっているだけで、本当に極めようと思ったら、10年や20年平気で掛かります。
宮本武蔵のお話しでいくなら30年です。
本当の意味で分かるというのは、5年10年の単位ですので、1年や2年勉強したからといって、極められるわけがないのです。
そのように腹をくくって、問題をどんどん解いていってください。

本質なんて分からなくても、1級は合格します。

大事なことは、まずは型をきちんと覚えることです。
大事な基本、基本をマスターすれば1級に合格します。
1級というのは、基本処理のマスターなのです。
本質の理解はその先です。本質の理解というのは何かというと、一つ一つ違ってきます。

会計の本質というのは1級に合格しても、下手をすると、会計士に受かろうが、税理士に受かろうが、実務を積まなければ、会計の本質なんて分かりません。
問題が解けるだけなのですから。
問題が解けることによって、見える世界があります。

なので、まずは、問題を解けるようになりましょう。
会計簿記を極めるのは、実務で使ってからです。
本当に自腹を切って、お客さんからお金を預かって、責任を持って仕事をして、初めて会計の本質というのはつかめてきます。
今は授業を受けて問題を解く段階なのですから、まずはしっかり基本と技術を身に着ける。
ここに特化しましょう。

時々、理解を先行させようとする方がいますが、「理解とはなんだ?」と言われると、意外に理解していないのです。
それは分かったつもりなのです。
分かったつもりのレベルがちょっと深いだけなのです。
義務教育でやってわかったレベルというのと、本当の意味での本質を分かったというのは違います。
なので、まずは1級に合格してから考えましょう。
本質は1級に合格してから考えましょう。

ということで、今はまずは目の前の問題を一生懸命解いて問題のスキルを身につけましょう。
技術を身に着けるには勉強時間を100とすると、80ぐらい問題練習、考える時間は20でいいです。
考えるより先に手を動かしましょう。

そして、手がまず賢くなってから、徐々に頭に届いてきます。脳みそで考えていてはダメです。

まずは、使えるようにならないといけません。
使えるようになってから、本質が分かってくるようになります。
使えない段階で本質が分かったというのは、それは机上の空論であって、実務では使えません。
なので、大事なことはスキル、技術、まずは技術に特化しましょう。

1級の試験というのは学問ではありません。

あなたの会計実務の基礎、ベースが問われる試験です。
技術です。

ですから、練習問題を解き続けるほうが急がば回れで本質に近づくのです。
だから、分からなくても気にしないことです。
どうせ、分からないものを無理に考えても分かるわけがありません。
それは時期が来れば分かります。5年後かもしれません。
いいのです、それで。

今はまず、合格証書を手に入れましょう。
それはできます。技術です。

悩んでいる暇があったら、1時間のうち8割悩んでいるのであれば逆転させて、8割問題解いてください。
2割ぐらい悩んでもいい。
絶対悩むなとは言いませんけど、大体1時間のうち、悩んでいいのは15分ぐらい。
45分は問題を解いて、15分悩んでください。
考える時間はあとでいいですから、まずは手を動かします。

徹底的に基本手続きを覚えることです。
基本手続きが習熟されてないから、いくらだらだら例題や過去問を解いても身につきません。
それは、手順をきちんとマスターしてから、徹底的な反復です。
私はギターも野球もやっていましたけど、徹底的な反復、有無を言わさず理屈を超越した反復練習が大事という点では簿記にも当てはまります。

では、簿記における反復練習とは何でしょう?
例題の下書きと仕訳です。それがすべてです。ほかは必要ありません。

工業簿記・原価計算ならば問題を解くための計算手順と勘定連絡です。
やるべきことは決まっています。
計算手順、下書き、仕訳、勘定記入です。まずはこれを徹底的にマスターしましょう。

基本が大事です。基本というのは技術です。知識はキーワードでいいのです。
キーワードだけを覚えていただければいいのです。

あとは、深く考えない。
やっているうちに、理解はあとからついてきます。
徐々にあなたのレベルに合わせてついてきます。

でも、技術はレベルがどうであろうと、どんどんやればやるほど力が付きますから、早く付きます。
頑張ってください。簿記は技術です。

パズルのように解いてスキルをアップさせましょう。
理解は徐々に時間を追って、あとからついてきます。
慌てないことです。理解を急がないことです。

まずは、勉強時間の7割以上はぜひ、問題練習を解いて解いて解きまくってください。

私はいつもあなたの1級合格を心から応援しております。
ここまでご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

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