簿記学習、商会と工原の学習ペースについて

がんばろう日商簿記1級合格、今回は、商業簿記・会計学と工業簿記・原価計算の学習ペースについてお話をしたいと思います。

これは、柴山式の簿記1級講座を受講したての頃によく聞かれることです。

柴山式の簿記1級受講生の平均勉強時間は、1日3時間前後で、週に18から20時間です。
私がおすすめしているのは500時間なので、週に18時間から20時間の勉強を半年続けるというのが1つの目安です。

まずはこのスケジュールを立てることが大事です。
試験に合格するには、弾丸(勉強時間)が必要になってきます。
弾丸がないと戦えません。
学習ペースについてよく聞かれるのが、「商業簿記の講義をすべて聴いてから工業簿記に行くべきなのか、2つを交互にやるべきなのか」ということですが、できれば毎日どちらも少しずつやりましょう。

日商簿記検定1級の試験のほぼ9割は計算なので、計算が出来ないと話になりません。
最近は理論が増えたとはいえ、柴山式では理論に特化した勉強をしていなくても続々と合格者が出ています。
理論のための勉強をする必要はないのです。
計算問題の解説の過程やテキストの中には理論のヒントがあるので、計算問題から理論を身に付けることが、簿記1級の理論対策だと私は思っています。

理論問題のほとんどは、柴山式のテキストに太字で書かれているようなところから出題されているのです。
なので、まずは計算問題をしっかりやって、解説も丁寧に読み込んで、考えるという、当たり前のことをコツコツ500時間やれば、理論はある程度対応できます。
計算を完璧にすることなのです。
計算は技術です。

たとえば、ギターの演奏も技術が必要ですが、1日ギターの練習をしないと感覚が鈍ってしまって、その感覚を取り戻すのに2日か3日かかってしまうのです。
簿記も1日休むと技術を元に戻すに時間がかかるので、できれば毎日やってほしいのです。
たとえば1日3時間勉強するならば、月曜は商簿が2時間と工簿が1時間、火曜は工簿が2時間で商簿が1時間……というように、10分20分でもいいので、必ず両方やっていただきたいです。

私も会計士の受験生時代は、必ず1日15分は原価計算の計算問題を見て、感覚を養っていました。

2・3日やらないとイージーミスを犯すようになってしまうのです。

久しぶりにやると頭がついていかなくなるのです。
ましてや1週間も間が空いてしまうとリハビリするのに大変なので、空けても1日にしてください。
できたら商会・工原ともに毎日やって欲しいのですが、最低でも1日おきに片方ずつやるようにしてください。

なので、1週間商簿だけやって全く工簿をやらないというのは、できれば避けてください。
技術というのは毎日やらないと習得できないのです。
しかも短期決戦なので、毎日やっておかないと出来なくなってしまいます。
日曜日は15分か20分程度、仕訳を1個くらい見るくらいでもいいですが、完全休養日や平日に出来なかったときの予備日にしてもいいと思います。
月曜から土曜までは毎日商簿と工簿を交互に見て欲しいです。
商簿と工簿は並行して勉強して欲しいというのが、私からの解答です。
そのように勉強していただければ、商会・工原のセンスが半年後、早ければ3か月後には上がってきます。

なので、今から両方を毎日少しずつやりましょう。
私はいつもあなたの簿記1級合格を心より応援しています。
ぜひ頑張ってください。
ここまでご視聴いただきまして誠にありがとうございました。

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