2006年1月15日の日経では、上場企業の銀行借り入れ・社債などが2001年以降、久方ぶりに増加に転じた旨を報じています。
もともと、日本の企業は、2001年以降、バブル時に膨らんだ有利子負債を一貫して削減し続けました。
したがって、この時期は、資産圧縮・負債削減といった縮小政策が主であったといえます。
設備投資も、新規に多額の調達をする、というよりは、手元の資金の範囲内で抑えることが多かったのです。

その一方で、不良債権をはじめとする資産のスリム化とともに、獲得した資金を負債の返済等に充てた効果が、中期的には、昨今の好業績にも大きな影響をもたらしていると言えるでしょう。
※景気拡大局面では積極策、景気縮小局面では安全策と、 その時々のライフサイクルや景気動向に応じて、目標とする 財務分析指標や戦略を柔軟に設定することは、とても重要です。
ところで、新聞によりますと、調達した資金の使い道としては、

1.設備投資、開発投資
2.企業買収
3.資本効率(ROE)向上

といった3つの目的に分かれる場合が多いようです。

特に、資本効率向上という観点からすれば、自己資本を増やさずにその期の利益獲得額だけを増やせば、株主による投下資本に対する利益率は、高いものになりますね。
つまり、「投下資金に対する収益の比率を高める」という意味で、資本効率対策と言っている訳なのですね。

有利子負債によって調達された資金が、将来、その支払利息を上回るリターンを生むよう運用されるかどうか、企業のステークホルダー(利害関係者)は、しっかりと監視していかなければなりませんね。

【人気記事】
社会人が4ヶ月で簿記検定1級に合格した通信講座とは?
毎日更新!Youtube 簿記会計を楽しく学べる「柴チャンネル」
【無料動画講座】簿記2級短期合格勉強法
【第152回日商簿記検定試験1級・2級・3級解答速報はこちら】