第7週⑤ 第7週のまとめ

【キッズ簿記(BOKI)Step3】

今日は第7週のまとめです。
今週はキッズベーカリーにいろいろなことがありました。

新たな仕入代金の支払条件や売上代金の新しいもらい方などを勉強しました。
それが掛け仕入や掛け売上などにも繋がるのですが、今週勉強したもののうち、大切なものを簡単におさらいしましょう。

進行:今回ももかさん、りょうたくんの2人と一緒に勉強していきます。
それでは、今週勉強したことを順番に確認していきましょう。
今週は、ケイイチくんが仕入代金を支払おうとしたら手元にお金がなかったという、うっかりな事件から始まりました。
そのピンチを救ってくれたのが、仕入れ先の卸売業○○屋の2代目でした。
ここで、復習を兼ねて、再度芝居を2人にお願いしたいと思います。

もかさん(以下、もかさん):「つまり、毎日の納品の時にいちいちお金を用意しなくてもいいんだよ。掛け仕入れといって、1か月分を後でまとめて払うやり方だね」

りょうたくん(以下、りょうたくん):「ということは、クレジットカードでショッピングをして、毎月1回1度に引き落とすようなものだね?それは助かるよ。2代目、ありがとう!」

進行:……ということで、かえって支払条件が良くなりました。
では、まとめです。

まとめ1、仕入代金の支払い方法について。

柴山:1つは現金払い(現金仕入)です。
仕入のつど、お金を用意して払う方法です。
手持ちのお金を超えた仕入ができません。
2つ目は、後払い(掛け仕入)です。
たとえば、月末に1か月分の仕入代金をまとめて請求して、後で支払う方法です。

進行:まとめ2、掛けで仕入れたときのメリットとデメリットについて。

柴山:メリットは、後で支払えばいいので、日々のお金を用意する手間が省けることと、それによって防犯上の心配も少ないという点です。
デメリットは、信用がなければ掛け取引はできないことと、まとめて払うときに金額が多くなるから、資金繰りに注意しなければいけないことです。

進行:まとめ3、掛け仕入の取引を帳簿につけると?

柴山:材料12,960シバを掛けで仕入れた場合は、買掛金の竹とんぼの左側に12,960シバを書いて、数字のバトンタッチをして、仕入の竹とんぼの左側に12,960シバと書きます。

進行:まとめ4、将来の支払義務があるものを何という?

柴山:これは負債といいます。
代表的なものは買掛金で、仕入れ先に対する未払いです。
もう1つは、借入金で、銀行に対して将来お金を返済する義務です。
ここまで勉強してみて、2人の感想や疑問を聞いてみたいと思います。

もかさん:まとめて支払うときは金額が多くなるので、どうするのだろうかと思いました。

柴山:1日だと1万のものも、30日だと30万になりますから、すごい額になりますよね。
どうすると思いますか?

もかさん:まとめて束にして払うのでしょうか。

柴山:でも、それならば、普段から少しずつ払っても良いとは思いませんか?

進行:どちらが良いのでしょうかね。

柴山:りょうたくんはどう思いますか?

りょうたくん:僕だったら現金で払いますね。

柴山:実際に「現金で払ったほうが安心だから」といって、日々現金で払う人もいます。
また、たくさん売れる自信がある場合は、たとえば、1日1万シバしか用意できないと1万シバ分しか仕入ができませんが、2万シバ分売れると思ったら、「後で払うから」と言って2万シバ分仕入れて、倍の売上を上げれば、余ったお金を貯めて後でまとめて払えますよね。
ということは、商売が2倍になるのです。
そうやって仕入れたものを売って、その代金で仕入代金を払うのです。
こうやって商売を大きくする人もいるのです。
だから、「目利き」といって、自分の商売の先が読めないといけないのです。
りょうたくん、こういう商売はどうですか?

りょうたくん:格好いいです。

柴山:ロマンを感じますよね。
掛け仕入はロマンだということですね。

進行:それから、今週はこんなこともありました。
喫茶ABCのマスターから、毎日配達しているケーキ50個の代金の支払いを、毎月1回、まとめて支払う方法にして欲しいとお願いされましたよね。
ということで、ここでまた2人には芝居をやってもらいます。

もかさん:「うちへの配達売上の代金も月末締めで翌月10日払いにしてもらえないかな?」

りょうたくん:「は、はい…え?いやあ、そ、そうですか~そうですねえ…(すこし余計なことを言っちゃったかな?)」

もかさん:「実は、ケイイチくんのケーキが大好評でね、倍の100個仕入れたいと思っているんだよ。代金を後払いにしてくれると、増えた売上からもっと支払えるんだよね~」

りょうたくん:「ええ、ほんとですか?ありがとうございま~す!でも、1日100個もケーキが売れるって、どれだけお客さんが来ているんですか?」

進行:……ということで、一瞬戸惑ったケイイチくんでした。
1日のケーキの支払を100個にしたいからだったのですね。

ここでまとめ5、売上代金のもらい方です。

柴山:1つ目は、現金売上です。
売上のつど、お金を払ってもらうやり方です。
この特徴は、代金の回収は確実ですが、お客さんの手持ちのお金以上には売れないので、売上がアップするチャンスは限られてきます。
2つ目は掛け売上です。
たとえば、月末に売上代金をまとめて請求して、後でもらう方法です。
相手に信用がないとできませんが、もしできれば相手が持っている以上のお金分の商品を渡して、後でまとめてもらえますから、売上数量が大幅アップするチャンスがあるということです。

進行:まとめ6、掛け売上の書き方です。

柴山:今回は配達売上ということで、21,000シバを掛けで配達売上しました。
この場合は、配達売上という竹とんぼの右側に21,000シバと書いて、数字のバトンタッチをして、売掛金という、権利を表す資産の竹とんぼの左側に21,000シバと書きます。

進行:まとめ7、お金・物・権利などの財産を何という?

柴山:金・物・権利は資産といいます。
資財は自分で使ってしまうお金で、資本は増やすためのお金全般で、資本が具体的なお金や権利や物になったら資産と呼び方が変わるというイメージです。

進行:売掛金のお話が出ましたけれど、ここまではどうですか?

もかさん:売掛金だと、最後にまとめて大量のお金が入ってくるから、浮かれて一気に使ってしまいそうで怖いです。

柴山:主婦のような感覚ですね(笑)

進行:りょうたくんはどうですか?

りょうたくん:権利というものが出てきたので、それだけ内容がレベルアップしたんだなと思いました。

進行:だんだんやることが増えてきましたからね。
さて、第7週は、掛け仕入、掛け売上げ、買掛金、売掛金とたくさん出てきましたが、もかさんとりょうたくん、今週を振り返ってどうでしたか?

もかさん:いろいろな意味で怖かったです。
少しずつお金をもらうとか、少しずつお金を払う場合は負担が少ないような感覚がありますけど、急に大量のお金の出し入れがあると、間違えたら大変なことになるなと思って、怖くなります。

進行:判断力も必要になってきますよね。
りょうたくんはどうですか?

りょうたくん:お金の単位がどんどん大きくなってきているから、恐ろしいです。

柴山:1,000円や2,000円なら間違えても、たとえば落としたりしても、まあいいやって思うじゃないですか……

もかさん:私たちにとっては大金です(笑)

柴山:では、たとえば、1万円を落としたら大人でも困りますが、これが100万だったらどうですか?

もかさん:生きていけないです。

柴山:ということは、お金の大きさに応じて、人間の度胸が試されるのです。
会社が大きくなればなるほど、1万、10万、100万、1千万、1億……と金額によって人間の度胸が試されるのです。

りょうたくん:なんだか、だんだん嫌らしい感じになってきましたね(笑)

柴山:そうか(笑)
でも、1億円のお金を動かしている社長さんは、それだけの度胸が必要になるのです。
人間の器以上には会社は大きくならないともいいます。
もし、お父さんが100万とか1千万とか扱っていたらどう思いますか?

もかさん:すごいですけど、怖いです。

柴山:やはり子供の感覚ではそうなるんでしょうね。
でも、5万、10万、100万のために、お父さんやお母さんは真剣に商売をしているのです。
先程、「ロマン」ということを少し言いましたが、適当なロマンだと単なる博打になってしまうので、たくさん仕入れるのならば、それだけ売れるという根拠がないといけないのです。

たとえば傘を売る場合でも、明日、急にゲリラ豪雨が来るという根拠があれば、傘を多めに仕入れるためのお金が必要になるというように考えればいいのです。
真剣に商売をしていると、先のことが予測できる専門的な能力が身に付いたりします。
自分の好きな物だったらわかりますよね。
好きな物を専門的に掘り下げて、少し先のことを予測して、たくさん売れるとわかれば掛け仕入を使ってたくさん仕入れたほうがお金になりますよね。
そうして商売をやっていくのですね。

大事なことは、好きなことを商売にして、きちんと根拠をもって掛け売上、掛け仕入を行うということなのです。

進行:先生、次回のテーマを教えてください。

柴山:『ステップ2、本日開店いらっしゃいませ』の最後の週となる来週は、「閉店の後は何をする?」をテーマに勉強します。
材料を仕入れて製品を作ったり売ったりするという、営業時間中だけで商売は終わりません。
営業時間が終わってシャッターを下ろした後もやることはあるのです。
1日の営業が終わった後に、何がどれぐらい売れたのかとか、いくら儲かったのかという集計作業のやり方ついて勉強していきます。

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