広く浅くまんべんなく勉強しよう!簿記2級勉強法

がんばろう日商簿記2級合格、今回は「広く浅くまんべんなくやろう」というテーマでお話をしてみたいと思います。

日商簿記検定3級に比べて2級というのは範囲が広がります。
本支店会計が入ってきたり、工業簿記が入ってきます。

やることがたくさんあって大変だと思うかもしれませんが、大丈夫です。

今、キッズ簿記で中学生や小学生の方も一緒に取り組んでいますが、彼らの良いところは、半分わかったつもりでどんどん先へ行ってしまうところです。
よくわからないけれど、とりあえず先に行って全体像を見ているうちに、徐々に理解が後からついてくるんです。

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まずはできるようになることです。
処理ができることと理解できるということは、必ずしも一致しません。

多くの社会人の方は、受からない人ほど、知らないうちに学者レベルの理解を求めてしまうんです。
大学の先生というのは論文を発表するために分野を決めて研究しているので、自分の専門分野しか詳しくないという方が結構多いはずなのんです。
会計もそうです。
もちろん、ある程度最低限はわかっていますが、ある分野に特化して研究していて、全体的なバランスとしてはどうかというケースは結構あります。
そういったことを何となく求めてしまう受験生の方が多いのんです。

しかし、どれもこれもわかっていたいというのは、ある意味で幻想です。
限られた時間のなかで勉強をしていて、深い理解を求めること自体が、そもそも方向性が違うのであって、あなたが求めているのは簿記の実務資格です。
ということは、データをインプットしたらあなたの脳の中でルールに従って処理をしますが、なぜそのようなルールになっているかという深い理解は別の機会にやってください。
残念ながら、それを求めているといつまで経っても合格し受かりません。
処理の技術と理解は別物です。

問題文というデータをインプットしたらルールに従って処理をしますが、この手順を知っているかどうかがポイントになります。
その手順に従って答えを導き出して解答用紙にアウトプットします。
問題文のインプットと解答用紙のアウトプットの間を橋渡しするのは、あなたの知識なのんです。
その知識は理解ではありません。
理解は2割か3割でいいのです。
何となくイメージが湧いたら、深く掘り下げるのは合格し受かった後に研究者としてやってください。
そこまでやらないと本当の意味での理解はできません。

実務家は何かというと、研究者の理解ではなくて実務に必要な範囲で理解しているわけです。
その場合の理解というのは、「イメージが湧いている」というレベルで充分です。
2級というのは実務家の試験ですから、ある特定の分野は得意だけど別の分野は苦手だとなってしまうと、苦手なところが出たら合格でき受からないですよね?
しかも70点取ればよく、30点は落とせるのんですから。
なので、全体の知識の8割以上はできておかないと合格でき受かりませんよね?
広く浅く、まんべんなくやっておいて、どこが出てもある程度処理ができる。
まったくできないというのはまずいわけです。

たとえば、工業簿記で直接原価計算は捨てるというようなやり方はまずいです。
直接原価計算の固定費調整出たらダメなんだ、というのもまずいです。
せめて、柴山式のテキストの例題レベルはできるようになってください。

以前、株主資本等変動計算書が試験に出た時に、過去問に滅多にないわけです。
しかし、柴山式の場合は広く浅く1ページ簡潔に出していますので、まずはそれを4回5回と読み込んで、過去の本試験問題には出てないけれど、柴山式の知識に引っ掛かったのでなんとかなったというので、部分点の積み重ねで80点とか取ってるわけです。
結局そんなものんです。

最近は過去問から少しずつ傾向をずらすこともあるので、過去問の勉強も大事ですが、基本はテキストの例題をすべてにおいて3回から4回目を通して、広く浅くどこから出てもお手上げということがないように、ある程度浅くでいいので、広く、まんべんなく、苦手をなくしましょう。
得意分野をつくるよりも苦手をなくすという方向性のほうが合格し受かりやすいです。

今、キッズ簿記で小学校6年生と中学1年生、2年生の子に2級に挑戦してもらっていいますが、彼らだって深い理解をしているわけではありません。
しかしないけれども、まんべんなく、なんとなくイメージが湧いてできるようになりました。

あとは、それは社会に出て実務でに活かしていくうちに、必要に応じて理解が深まります。
理解は後から、実務経験を経て、2年、3年かけて理解をあとでする。
試験に受かる前に無理して理解する必要はありません。
試験に受かる前にできることは、処理をすること、したがってスキルです。
広く、浅く、手順ができるようになりましょう。

実際、私は20年来講師をやっていて感じるのは、特に簿記1級や会計士レベルになればなるほど、合格でき受からない人というのは理解しようとすることですします。
この処理に納得いかないからやらない、ではじゃダメなんです。
納得いかなくても、やるんです。
納得いかないからという言い訳をして練習を怠っているから合格でき受からないのんです。

これから1級を勉強する人は覚えておいてください。
感情的に納得しないから練習しないというのはダメです。
感情は横に置いて、とにかく全部できなければダメなのんです。

わからなくてもできるようになります。
日商検定1級に合格し受かった高校3年生の子だって、税効果は訳わからないけれど仕訳丸暗記してます。
それでいいのんです。
高校生に税効果わかるなんて無理なのんですから。
でも、合格できるの受かるんです。
受かったことが大事なのんです。

処理ができた後に魂は後から入はいりますから。
2級も同じです。
昔、小学校6年生で2級に合格し受かった子もそうです。
でも後から、しっかりと理解しています。
その後、1級、会計士の勉強を始はじめましたから。

とにかく、今は処理ができることが大事です。
理解はあとからついてきます。

なので、広く、浅く、まんべんなく、理解できなくても処理の練習をしましょう。
後からついてきます。
「門前の小僧習わぬ経を読む」といって、習っていなくてもお経を読んでいるうちに後から魂は入ってきます。
門前の小僧でいいじゃないですか。

まずはしっかり処理をマスターして、手順をマスターしたあとに、だんだんあなたの知識が理解を伴うときのが後からやってきます。
合格す受かる前は、理解はある程度で構わないので、理解という幻想は捨ててください。
言っていることがわかれば大丈夫です。
言っていることがわかれば、あとはどんどん処理ができるようになります。
処理をするプロセスです。
ぜひ頑張ってください。

広く、浅く、まんべんなく、どこが出てもある程度処理ができる。
テキストレベルの処理ができれば、かなりの方が合格し受かっていますから大丈夫です。
頑張ってください。

私はいつもあなたの2級合格を心から応援しています。
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございました。

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