第9週② 試算表を作る練習をするよ

2014年08月25日

【キッズ簿記(BOKI)Step3】

今日は「試算表をつくる練習をするよ」というテーマです。

柴山政行氏(以下、柴山):いろいろなことがわかる便利な月次試算表の作り方は、以前作る練習をした日計表とあまり変わりません。
日計表のときは、2人ともスムーズに書いてくれましたので、大丈夫ですよ。
今回は、実際に月次試算表の作り方の練習をします。

進行:今回ももかさん、りょうたくんの2人と一緒に勉強していきます。
そして、この番組を見ているあなたも、わかりづらいところがあったら、繰り返し見て勉強していきましょう。
まずは、昨日までのおさらいをしましょう。

日々の取引金額を勘定科目ごとに合計したものが「日計表」です。
日計表の特徴は、左と右それぞれの総合計金額が同じになることです。
そして、その日計表の進化形が「月次試算表」です。
月次試算表は、1か月ごとの残高や、その月のお金の動き、前の月との比較ができる表です。
他の勘定科目の枠の組合せ次第で、いろいろなことがわかるということですが、それはまた今度勉強します。
この便利な月次試算表を使いこなせるようになるには、まず作ることができないといけません。
ということで、お2人には、1か月の取引を試算表に集計してもらいます。
ある商店の8月1日から30日までの日計表の合計は表のとおりでした、ここに8月31日の取引を記録し、日計表に加えて、8月31日時点の試算表を作ってください。

進行:ケイイチくんも、「もかちゃん、りょうたくん、がんばってね!」と応援していますので、頑張りましょう。
先生、解いていく方法を教えていただけるのでしょうか?

柴山:先週は納品書やレシートの資料の数字を、竹とんぼに個別転記して、さらに日計表に書き写しましたが、そのやり方と同じです。
今回も2段階に分けて、まず竹とんぼに書いてもらって、竹とんぼに書いたものを転記していくというように、1つずつの作業を分解して考えればわかりやすいですよ。

進行:それでは、8月31日の取引内容を確認しましょう。
1)月末なので、現金で借入金30,000シバを返済しました。
2)材料を仕入れ、現金11,000シバを支払いました。
3)タクシーに乗って、現金2,000シバを支払いました。
4)1日の売上げは19,800シバで、すべて現金で受け取りました。
この取引を帳簿に転記してもらいます。

柴山:8月1日から30日までの取引は既に書いてありますので、みなさんには31日の1日分の取引を書いてください。

進行:では答えを見せてください。

柴山:ざっと見た感じ、2人とも正解ですね。
りょうたくんは迷わずに書いていましたね。
もかさんは最初に悩んでいたみたいですが、何を考えていたのですか?

もかさん(以下、もかさん):借入金と現金の数字を左右逆に書いてしまったので、直していました。

柴山:最後は2人とも同じ答えになりましたね。
正解なのですが、念のため答えを見ておきましょう。
現金は左側に売上の19,800を書いて、右側には借入金を返済した分の30,000と材料仕入の11,000とタクシーに乗ったときの交通費2,000を書きます。
借入金の左側に30,000、交通費の左側に2,000、仕入の左側に11,000を書きます。
2人とも今回はどうでしたか?

もかさん:竹とんぼの頭が書かれているので、書きやすかったです。

進行:りょうたくんも同じですか?

りょうたくん(以下、りょうたくん):借入金の場合は、借りたときには右に書くから、返済したら左に書くのではないかと思って書きました。

柴山:その理屈でいいと思います。
だんだん論理的な思考ができるようになってきましたね。
ここまでが月次試算表を作る第1段階です。
引き続き、第2段階の作業にチャレンジしてもらいます。

進行:それでは、作業その2に入っていきます。
8月31日の取引を加えて完成させた、8月全体の取引の帳簿の竹とんぼを試算表へ転記して、少し計算もして、8月31日時点での試算表を完成させましょう。
試算表はこちらになります。
この表では、資本金の欄の7月残高が既に100,000シバ入っていますが、これはどういうことでしょうか?

柴山:現金の左側の7月残高に100,000シバがあって、資本金の右側の7月残高に100,000シバが書かれているのを見て、何となくどんな取引があったのかわかりますか?

もかさん:銀行から100,000シバをおろして金庫に移したのだと思います。

柴山:これは、「元手」です。
個人で持っている預金口座からお金を下ろして、準備資金としてお店に入れたというイメージです。
借入れではなく、私財から資本に変わったということですね。
100,000シバの元入れで商売をはじめて、8月の1か月の取引をみていくということです。
ここで計算方法のおさらいをしておきますが、たとえば、現金の場合は、左側の金額から右側の金額を引くと残高が出ますので、その金額を左端に書き入れます。
これを思い出しながら書いてもらいたいと思います。

進行:それではスタートです。
…では、答えを見せてください。
2人とも、総合計が左右合っていますね。

柴山:2人とも正解のようですね。
よく頑張ったと思います。
試算表を作ってみた感想はどうですか?

もかさん:竹とんぼを書いたから、簡単に作れたと思います。

柴山:もかさんは竹とんぼで苦労しましたが、こちらは簡単に作れたようですね。
りょうたくんは逆で、竹とんぼはそれほど苦労してなかったと思いますが、試算表を作るのはどうでしたか?

りょうたくん:取引合計を計算するのと、残高を引いたり足したりするのが難しかったです。

柴山:できるようになるから、大丈夫ですよ。
2人とも数字はきちんと合わせているので、大丈夫かなという気はします。
何度も繰り返せばそのうち簡単にできるようになります。
繰り返すことが大事なのです。
この苦労は無駄にならないです。

進行:先生、レッスン42のまとめをお願いします。

柴山:1番目、今日は30日までの日計表と31日の帳簿から試算表を作りました。
2番目、31日の日計表の作り方は、31日の取引を帳簿に書き、各勘定科目の金額を集計しました。
3番目、8月の売上げは574,800シバ、8月31日の現金の残高は404,800シバでした。

進行:今日は大変だったと思いますが、もかさん、どうでしたか?

もかさん:竹とんぼでは少し苦労しましたが、竹とんぼが書ければ日計表も書けるので、竹とんぼ次第だと思います。
あとは、計算間違いをしないように気をつけたいです。

進行:りょうたくんはどうでしたか?

りょうたくん:表に書き写すときに、数字の桁を間違えてしまったので大変でした。

進行:日々の業務では間違えることもありますよね。

柴山:でも、やっていくうちにだんだん慣れてきますから、次はもっと早くできるかもしれないです。
繰り返せば大丈夫です。

進行:柴山先生、明日の内容を教えてください。

柴山:明日は、「キッズベーカリーの月次試算表は?」というお話です。
月次試算表の作り方や読み方が少しずつわかってきましたので、その知識を使って、今度はキッズベーカリーの月次試算表をみてみようと思います。
ケイイチくんはどんな商売をしているのでしょうか。
きちんとケーキを売っているのでしょうか。
明日は、そのようなことを確かめてみましょう。